肺 癌 ( 腺 が ん )      闘 病 記 録       前頁 最初
日 時
2015/05/11
(月)
抗がん剤の効果

 今日通院した。 先に採血および胸部X線撮影を行う。 診察室に呼ばれた。 X線画像を見比べる。 前回と殆ど同じで縮小/拡大が分からない。 急遽CT撮影を行うことになった。 胸部CT撮影を終え、再度診察室に呼ばれた。 担当医と一緒に前回のCT画像と見比べる。 今年3月6日撮影と今日の画像を見比べる。 素人目でも分かる程度に病巣の陰影の大きさは明らかに縮小している。 断面積で5〜10%程度小さくなっているのが分かる。 担当医と共に喜んだ。 次回の化学療法は5月27日と決まった。 前日入院だ。 自分なりに次回は2泊3日程度の入院と想像している。 入院初日に抗がん剤投与量等を決めるための採血が行われるのだろう。 翌日点滴だが、朝から開始して午後2時頃までかかる。バタバタするので、多分この日に退院はないだろう。 翌日退院と勝手に思っている。 ただ、気がかりなのは1,2回目の入院時、点滴2,3日後に厳重な管理の下にステロイド剤を服用させられた。 これが自宅で自己管理で服用可能かどうかわからない。 自己管理できなければ2回目と同じ程度の入院日数になるだろう。 もう入院日数は2,3日で勘弁して欲しい。
 アバスチンの患者用ハンドブックによるとアリムタ+カルボプラチン+アバスチンの投与は3週間を1サイクルとして4〜6回繰り返し、以降3週間を1サイクルとしてアバスチンの単独投与が効果がなくなるまで継続されることになるだろうと考えている。 アバスチンは極めて高価な治療薬、毎回病院側には100万円近くの医療費が支払われることだろう。 個人負担は国民健康保険限度額適用され1割以下の負担となる。更に連続高額自己負担が3,4,5,6月と4ヶ月以上に及ぶと予想され、7月以降は自己負担額は更に半分になる見込みだ。

2015年5月11日採血結果
H26
3/4
3/5 3/6 6/13 10/09 H27
3/6
3/24 3/30 04/02 04/06 04/10 04/21 05/11 基準値 意 味
総蛋白 6.4 5.7 L 7.0 7.0 6.9 6.6 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 3.9 3.3 L 4.2 4.4 4.0 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
AST(GOT) 16 13 17 19 19 18 27 24 22 21 20 10-33
ALT(GPT) 18 12 18 21 18 37 H 30 29 22 20 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 147 139 187 189 171 202 229 220 249 H 203 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
ALP 240 195 247 327 242 254 253 261 265 280 167-345 肝臓、骨芽細胞の障害を推測する指標
総コレステロール 130-219 動脈硬化や循環器系障害の診断
HDL-コレステロール 80 80 40-90 善玉コレステロール
中性脂肪 76 134 30-149
LDL-コレステロール 135 114 70-139 悪玉コレステロール
尿素窒素 18 14 17.1 17 16 18 21 H 8-20
クレアチニン 0.9 0.8 0.6-1.1
クロール 108 102 108 109 H 108 105 107 108 109 H 112 H 98-108 腎機能などの障害を推測する指標
CRP 0.1 0.4 0.0 2.2 H 0.8 H 0.9 H 0.1 0.1 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
GFR推定値 69.3 L
白血球数 6.48 8.55 8.72 6.30 6.13 6.95 6.75 5.78 4.44 4.74 5.61 5.40 4.53 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 423 343 L 399 L 443 452 434 423 405 L 417 384 L 375 L 378 L 342 L 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 13.0 L 10.3 L 12.1 L 13.4 L 14.0 13.7 L 13.3 L 12.7 L 13.1 L 12.1 L 11.8 L 12.0 L 10.9 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 38.7 L 31.6 L 37.1 L 42.1 41.8 40.3 39.8 L 37.9 L 39.3 L 35.9 L 34.8 L 35.5 L 32.3 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 16.7 14.3 16.1 16.7 18.2 16.4 19.8 14.8 11.8 L 6.9 L 6.4 L 25.5 12.8 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 6.6 5.2 6.4 6.2 5.9 3.5 5.9 7.6 5.0 12.8 H 8.4 2.0-11.0
リンパ球% 37.5 20.4 25.8 30.4 30.2 30.1 49.8 H 44.7 26.5 33.1 39.5 19.0-49.0
好中球% 61.8 62.3 65.2 42.1 46.0 67.0 H 52.8 51.0 37.0-72.0
好中球数 4.30 4.21 3.77 1.87 2.18 3.76 2.85 2.31 過去最低:1.02
CEA 1.9 5.0 過去1.2-1.8
CA19-9 29.3(2013/2/28)  37U/ml以下
KL-6 485 442(2013/2/28) 500U/ml以下

 赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリットの数値が益々低下してきている。 今のところ酸素不足で極端に体力低下というような自覚症状は感じていない。 数値的には2014年3月5日の胃癌手術直後の状態に似ているようだ。 このときは手術中に予想外に出血が多かったらしい。 それを考えると今、私の血液がかなり薄められているということなのだろうか? 安静時の酸素飽和度は最近は95〜97%で以前よりもかなり改善されている。 今後どうなるかわからないが、とにかく病巣部が縮小しているのは大変嬉しい。
 本日の自己負担額(3割) 7490円
 薬局 7850円 ウルティブロ吸入用カプセルのお値段がかなr高い(70カプセル1889点)
 
2015/2/19 2015/5/11
比較CT画像(右肺中葉)
典型的な縮小確認画像は帰宅途上カメラ操作を誤り消失してしまいました。
 
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2015/05/10
(日)
抗がん剤の副作用

 2011年から2012年にかけての術後補助化学療法時の辛さがトラウマとなっている。 2011年12月2回目の化学療法入院時体力低下が著しく40歩も歩けないほどになってしまった。 これがトラウマになり、今回の化学療法もとても心配だった。 投与される抗がん剤の種類は異なるとはいえ、怖い。 今回の化学療法(アリムタ+カルボプラチン+アバスチン)は予想していたほど副作用は強くないようだ。 2回目の投与が終わり、今のところ私の副作用は以下のようだ。
 
副作用
体力  散歩時歩く速度がやや遅くなっているような気がする。 早足で歩くと息切れしてしまう。体力的には最高のときの95%程度だろうと思う。点滴後徐々に体力低下し、2〜3週間目で最低点に至り、以降は回復傾向にあるようだ。 殆ど体力低下の自覚症状は無い。  これは暇を持て余している入院生活とは異なり自宅療養で極めて多忙なためかもしれない。
免疫力  私の場合、前回の経験も踏まえ骨髄抑制の副作用がもっとも顕著に現れるようだが、今回は免疫力に関しては自覚症状は無い。 検査数値的には最低点は点滴後2週間前後のようだ。 
血管系の異常  多分アバスチンの副作用と勝手に推測しているのだが、点滴後1〜3週間で腕、腹などにシミや痣のようなものが頻繁に現れる。 時間が経てば消えるかどうかは今のところは不明。また血管が弱くなっているようであり、内出血しやすいようだ。 腕先で血圧測定したが、恐らくこの測定時に内出血を起こしてしまい、直径1cm程度の赤斑ができてしまった。 
血圧  以前よりも5-20%高くなるようだ。 点滴後1週間前後でもっとも高くなり、徐々に低くなってくるようだ。
鼻血  1,2回目共に点滴後1週間程度で鼻をかんだときに鼻血が出たのを確認。 
後鼻漏  点滴後2〜3週間頃、鼻水が出やすくなり、鼻水が喉の方に垂れ落ち、喉がひっかかる感じが多くなっているようだ。
便秘  2011年と同様、今回も点滴翌日から1週間程度便秘に悩まされる。2011年よりは軽いようだ。
その他  よく言われる脱毛とか食欲不振、吐き気などは全く起こらないようだ。

 世間で言われているよりは今回の私の場合、副作用は少ないような気がする。 これは抗がん剤が癌細胞に効果的に作用しているので正常細胞にへの悪影響が少ないからかもしれないという期待と、癌細胞、正常細胞に対しても攻撃力の弱い抗がん剤なのかもしれないという心配もあり、複雑な気持ちだ。 明日、通院で採血や、胸部X線撮影がある。 陰影が縮小していたり消えているのを願っているがとても不安だ。 
 
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2015/04/27
(月)
退院 (7日目)

 午前7時目覚め。 1時間〜3時間の断続的な睡眠が続く。 途中トイレタイムで起きるが、恐らく10分以内に寝付いている。 延べでは恐らく8時間以上の睡眠をとっていると思う。
 午前の回診。 月曜日主治医は多分他病院に出向いているようだ。 担当医が回診に来られる。担当医は若い女医で主治医と比べ何でも話しやすい。 これまで怖くて聞けなかったのだが、化学療法開始以降、何回か胸部X線撮影を行っている。 以前の陰影の状況を尋ねてみた。 治療開始からまだ1ヶ月弱なのでX線画像で明らかな効果が確認できるとも思えない。 担当医は「以前よりも大きく明瞭になっていないことは確実」と話されていた。 どこまで本当か余り信用しない方が良いと思う。せめて治療開始後、3ヶ月程度後のCT画像で確認したいと思う。担当医も同じ考えのようだ。 アバスチンの奏功率は35%程度らしいが、私もその35%の中に入っていて欲しいと願うのみ。 とにかくアバスチンの薬価はめちゃくちゃ高いのだ。 高価な薬それなりの効能を期待したい。
退院手続きを済ませ帰宅。 病院側の請求額:1005780円、今月は前回の治療費も支払っているため、国民健康保険限度額適用がなされ、自己負担額は食事負担金として4680円のみ。 日本の健康保険制度の素晴らしさを改めて実感。 それにしてもこの医療費めちゃくちゃ高い。殆ど最新の抗がん剤の薬代なのだろうと思う。 
 今後のテストも兼ねてあえて電車利用で帰宅。 JRホームへの階段がかなりきつい。 途中2回休憩しながらホームにやっとの思いで上がる。 それでもホームに上がったときの酸素飽和度は90%弱/120bpmに落ちてしまっている。 ただ、3,4分で95%/90bpm程度まで回復するので救いだ。 電車乗換えで地下道を歩く。他の歩行者と同じ速度では歩けない。 およそ10kgのキャリーケースを引きずりながら他の歩行者の80%程度の速度で歩く。 階段は10段程度登るごとに2,3分の休憩。 日頃は通勤客よりも速く歩いているのにこのザマ、ちょっと情けない。
 帰宅。 何となく頭がボーッとする。 少しのぼせている感じだ。 これからヘマクリット値など低下すると予想しているが今からこのような状況では少し心配だ。果たしてこれから2,3週間家事雑用をこなしながら自炊生活を維持できるか不安になってくる。 でも今後のため、とにかくやってみよう。
 
品川区 船の科学館
2008年4月撮影
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2015/04/26
(日)
 (6日目)

午前6:05 看護師に起こされる。 相変わらずほぼ90分後との断続睡眠。 昨夜は午後8時に就寝し、延べ10時間ベッド上だったが、のべ睡眠時間は7時間程度だろうと思う。 5,6回トイレタイム。各トイレタイム毎に水分補給。 次に寝付くまでにおよそ10分。午前2時頃はなかなか寝付けず1時間以上CDを聴きっ放しだった。
朝バイタル、36.5℃、99%/62bpm
午前 病院敷地内散歩、開始時:93%/75bpm、5500歩歩行後:90%/85bpm、3〜5分後:95%/78bpm やはり負荷がかかると酸素飽和度はかなり落ちてしまう。
昼食後、入浴。入浴直後の酸素飽和度90%/85bpm。 
アメリカ ユタ州 シーダーブレイクス国定公園
2002年6月撮影
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2015/04/25
(土)
 (5日目)

午前5:30目覚め。
朝バイタル、36.6℃、98%/65bpm
睡眠中、ゲップに悩まされた。 前回とほぼ同じ時期に症状として出現した。 胸周りのあちこちで軽い痛みを感じる。(痛み度0.3程度、気にすれば不快感がある程度だ)症状は前回と比べてかなり軽い。 
 朝食後もこのゲップが続く。 前回ほど強烈ではないがときたま軽くゲップが起こり胸中央上部に軽い圧迫通を感じる。看護師がデカドロン8錠を持ってきた。 服用を確認される。
 便秘症状はかなり改善した。 前回と同様、体温調節機能が低下してきているように感じる。 温度差がさほどないのに発汗したりする。
 病院敷地内散歩。 開始時:95%/75bpm、4000歩歩行直後:90%/77bpm 散歩中時折胸上部前に圧迫痛を感じた。
 午後 入浴。最近は午後2時前後に入浴することが多い。 DVD韓国時代劇「階伯」を2話観る。 小さな画面で長時間観ていると頭が痛くなるので2話以上は観ない。
 午後8時就寝。もう下剤は使用しない。 ときたま起こる軽いゲップと胸上部の不快感に絶えながら寝る。子守唄はモーツアルト・ピアノ協奏曲集。
カナダ ブリティッシュ・コロンビア州 ヨーホ国立公園 エメラルド湖
2008年7月撮影
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2015/04/24
(金)
 (4日目)

午前5:30目覚め。更に眠る気はないので少し真面目にCDを聴いて時間を過ごす。 朝のバイタル7時近くになっても看護師が計測に来ない。自己計測、96%/60bpm、36.3℃。
朝食後、看護師がデカドロン8錠を持ってきた。 明日も服用するらしい。
朝、主治医回診、今後の方針説明。 4月27日退院、5月12日通院予定。5月12日といえば抗がん剤投与から3週間後、白血球数などが一番少なくなり免疫力は上昇傾向にあるが、 赤血球数、ヘモグロビンなどが最低になり体力低下が懸念される。基準値最低値の80%前後まで落ちる。生活できるか心配だ。主治医は「大丈夫」と言っているが心配だ。看護師がデカドロン8錠を持ってきた。 服用を確認される。
 午前病院敷地内散歩、開始時:96%/66bpm 4000歩歩行後:85%/85bpm 酸素飽和度前日よりも悪い数値だ。赤血球数、ヘモグロビン等が少なくなっており、当然の結果かもしれないが、今後低下傾向は2週間は続くと予想される。 過去経験したことがない低い数値になりそうだ。 主治医は心配ないといわれるが2011年12月に経験した体力低下を思うと恐ろしい。 本当に自宅で自炊生活できるか心配だ。 なお散歩中、息切れ感はなかった。少し胃が下に引っ張られるような感じはした。
 午後便意を催してきたのでトイレに駆け込む。10分間頑張った。豆粒のような便が数個出た。 前回よりも1日早い排便だ。
 夜コズミック・フロントの「驚異の大宇宙スペシャル1,2」を観て、就寝。子守唄は癒し系のクラシック・アラカルト集。22:00前頃就寝。
所沢航空発祥記念館
2012/6撮影
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2015/04/23
(木)
 (3日目)

午前5:30目覚め。 前日点滴中はかなり寝てしまったにもかかわらず夜もかなり眠れたと思う。
前回の記録を眺めてみる。 抗がん剤投与後、最初に出現する副作用は2,3日後に便秘、前回は3,4日でほぼ解消。 投与後、1週間前後で痒みや発疹、胸の圧迫感、ゲップ、血圧上昇のように比較的分かりやすい症状が出現しているようだ。 1週間を過ぎた辺りから徐々に骨髄抑制の副作用が出始めている。1回目なので数値低下してもまだ自覚症状は殆どないので分かりにくい。白血球数、好中球数のNadirは2週間前後、このときが一番免疫力が弱る時期だ。 赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリットのNadirは3週間弱、このときが体力的に一番弱い時期だ。 1回目は投与前の初期値が高かったので自覚できる体力も低下も殆ど感じられなかった。 退院時重いキャリーバッグを持ってJRホームに登るときは体力不足を痛感させられた。今回は2回目、1回目と比べて投与前の採血検査結果の初期値が低いのでそれぞれのNadir時、どのような影響が出るのか少し不安だ。 また退院時期を決めるのも実に難しい。
朝バイタル、血圧98-61、98%/61bpm、36.1℃ 
 午前、看護師からデカドロン8錠を服用するようにと指示された。ステロイド剤らしい。多分発疹や皮膚炎を抑制するのだろう。
昼食後、病院敷地内を散歩。開始時、97%/70bpm、約5000歩散歩直後、89%/85bpm、やはり負荷がかかると酸素不足になりやすい。まだ息切れするほどにはなっていない。
 夕方、夜テレビ・ドラマ「リーダーズ」を鑑賞。21:30就寝。子守唄はモーツアルトのピアノ協奏曲全集。音楽を5分も聴かないままに寝てしまっているようだが、ほぼ2時間強ごとのトイレタイム目覚めで次のCDに入れ替える。ほぼ5分以内に寝ている。 
  
アラスカ州 ダルトン・ハイウェイ
北極圏入り口

2008年7月撮影
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2015/04/22
(水)
第2回目抗がん剤投与 (2日目)

5:30目覚め 同部屋の他の患者に迷惑がかからないようベッドでしばらくCD鑑賞。 
朝バイタル、36.5℃、98%/70bpm

投与経過
9:20-9:50 アロキシ点滴静注パック0.75mg
ザンタック注射液50mg
デカドロン注6.6mg-4mg
各薬剤点滴直前、直後にバイタル測定。 メモする暇がなくてよく覚えていないが、血圧収縮期138-136、拡張期78-65、体温36.5℃〜35.6℃、酸素飽和度97%/70bpm程度だったと記憶している。
10:15-11:15 ブロイメンド点滴静注(生理食塩液)150mg
10:15-10:25 アリムタ点滴 900mg
11:20-12:10 ソリターT3号輸液200ml
12:20-13:20 カルボプラチン650mg 10分間点滴停止後、カルボプラチン点滴開始時、点滴針が刺された腕に鈍くてかなり強い痛みを感じた。 看護師に訴えると、10分間点滴停止時間中に一部血液が凝固し痛んだと思われるとの説明。
一時的に点滴速度を落としてしばらく我慢。1,2分程度で痛みはほぼ消えた。予定していた点滴速度戻す。
13:30-14:40 生理食塩液64ml+アバスチン900mg カルボプラチン点滴終了後、次に点滴開始するまでおよそ10分要した。やはりカルボプラチンのときと同様に最初かなり強い痛みを感じた。同様の処置を行い点滴続行。
14:45-14:50 ヘパフラッシュ 点滴 点滴針経由で注射液を投与。 静脈内に注射液が流れ込むと思わず悲鳴を上げそうになるほど痛む。 注入速度を落としてもらう。 終了後 点滴抜針。 解放された〜。
今回の病室。化学療法の入院生活は退屈だ。PC、DVDプレイヤー、楽譜など退屈しのぎグッツを沢山持ち込み。DVD,CDは100枚近く持ってきた。 有料のテレビは過去も含め一切見ない。 PCネットに接続できないのがとても不便だ。

ナディ(Nadir、最低点)の推定
 前回の採血検査結果や過去の化学療法時の結果などを元に私のナディは白血球や好中球などの感染系については投与後約2週間、赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリットなどの体力系は3週間前後と思われる。
 3月24日の採血結果とそれから15日後の採血結果から各検査項目の1日辺りの変化率を求め、次に4月21日の検査結果を初期値として各検査項目に対して前回の変化率を適用して15日後の検査値を推測してみた。

3/24 4/10 4/21 5/6
推定値
過去
最低値
最低
年月日
5/6推定値に対するコメント
白血球数 6.75 5.61 5.40 4.26 4.4 2011/11/17 過去最低となりそうだが好中球がある程度の値なので感染系は大丈夫だろうと思う。
赤血球数 4.23 375 378 330 362 2012/2/6 2011年末から3月にかけての術後補助化学療法を思い出すと大変厳しかった。40歩しか歩けない程の体力低下だった。今回はいぜんよりも更に数値的には悪くなりそうだ。最低基準値よりもおよそ20%前後低い。これが私の体力にどの程度影響するかわからない。 自宅でひとり自炊生活可能かどうか判断できない。
ヘモグロビン 13.3 11.8 12.0 10.5 10.9 2013/4/24
ヘマトクリット 39.8 34.8 35.5 30.5 33.1 2012/2/6
血小板数 6.9 6.4 25.5 12.15
好中球数 2.18 3.76 2.85 2.4 1.01 2011/12/22

主治医に推定値のことを話し、退院時期について相談。 今は元気で全く患者らしくないのだが、これから2週間かけて各種副作用や体力低下が起こってくる。 入院生活は退屈極まりなく自宅で暮らしたいが、ナディ通過まで入院を続けるのは耐え難いほど長すぎる。 判断が難しく、退院時期、次回検査、第3回化学療法の時期などすべて主治医の方針に従うことを伝える。

 夜バイタル、血圧133-65、36.5℃、99%/70bpm、テレビ・ドラマ「大使閣下の料理人」」を観た後、癒し系音楽を聴きながら22:00ころ就寝。
 
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2015/04/21
(火)
第2回化学療法入院(アリムタ+カルボプラチン+アバスチン) (1日目)

 10日間の自宅療養の期間はあっという間に終わってしまった。 まるで春休みが終わり新学期が始まった気分だ。 学校時代のように新鮮な気分にはなれない。 ほぼ確実に抵抗力と体力低下が分かっているので憂鬱な気分にしかなれない。
 病院へは電車を利用して行った。 池袋駅でのJR山手線ホームへの上り階段、キャリーバッグを持って登るのはかなりきつい。 途中休憩を挟み上りきり約30秒後に電車に乗り込み座ることができた。そのとき酸素飽和度を測定した。 91%/154bpmだった。 心拍数がめちゃくちゃ高い。

時刻 酸素飽和度  心拍数
10:08 91% 154bpm  JRホームへの階段を登りきった少し後
10:09 96% 88bpm  電車内。座った上体で1分後。 回復時間が早いので少し安心する。
10:11 97% 84bpm  電車内。座った上体で3分後。
10:21 90% 106bpm  駅から徒歩約300m歩き終えたとき。
16:46 97% 67bpm  病室内、PC作業中。ウルティブロ吸引薬使用以降、安静時は以前よりも数値的によくなっているような気がする。

 病院到着。 多分15回目の入院だ。 入院手続きを経て病室に向かう。 今回も南側の大部屋でしかも窓側だった。前回と同様に新宿高層ビル群の眺めが良い。 
 入院時バイタル137-77、35.6℃。 ほぼ予想通りの血圧だ。 採血、X線胸部撮影を行う。 消化管内科も受診する。 
 夕方、主治医、担当医回診。本闘病記の4月14日付けの副作用、投与された薬他を印刷して主治医に渡した。 主治医は一応目の前で呼んでくださったが、分かりきったような感じで、患者の複雑な気持ちを十分に理解されているとは思えなかった。 アリムタの添付文書には「過量投与時に報告されている主な症状は、骨髄抑制(好中球減少、血小板減少、貧血)、粘膜炎及び発疹である。また、感染及び下痢があらわれることがある。」と記されているが、主治医は語気を強めて「過量投与ではない」と言われる。多分身長や体重から計算される体表面積から算出される投与量は添付文書通りなのだろうが、副作用は個人差が極めて大きく、私の場合はどうも骨髄抑制の副作用が顕著に現れるようなので、マニュアル通りの投与量ではなく患者に合わせた投与量を考慮して欲しいと思った。 あるいは適正投与量であることをもう少し丁寧に説明して欲しいと思った。 また未承認薬ではあるが、その説明に 「VAP-1(Vascular adhesion protein-1)血管内皮の表面に存在するタンパク質で、白血球が血管に接着する足場となり、白血球を血管外へ遊走(移動)させる。過剰に血管外に出た白血球が患者自身を攻撃することで炎症が生じる。VAP-1阻害剤(RTU-1096)がVAP-1の機能を抑えると、白血球が血管に接着しなくなり、その結果、血管の外に遊走(移動)せず、炎症が治まる(症状が改善)」とネット上に紹介されていたので自分に当てはめて考えてみたことを主治医に話した。 主治医は「今回はVAP-1阻害剤は使っていない」と十分内容を理解されないまま何となく自己弁護するかのように話されていた。 「抗がん剤投与後、体のあちこちに内部出血のような痣状がでる原因のひとつとして白血球が血管から滲み出している可能性は考えられないか」という私からの問い合わせに対して、見当違いの説明をされる。今のところ主治医を全面的に信頼しているつもりだが、よくないとは思いつつ、少し信頼感が薄れてきたような気がする。何かウラがあるのでは? ふと小説「白い巨塔」の財門教授と主治医が重なったようにみえた。 だめだだめだ・・・、もっと信頼しなくては・・・・、複雑な思いだ。
 夜バイタル、血圧132-92,36.3℃、97%/71bpm 最低血圧が高い。看護師と話をしながら測定したからだろうか?
 21:00入浴。22:00就寝。 今日の子守唄は昔演奏したフォーレのレクイエム。 10分弱聴いているうちに眠ってしまったようだ。
 
JRホームへの上り階段、多分高さ5,6m登りきった状態でこんな値なってしまう。
 
2015年4月21日採血結果
H26
1/6
3/4 3/5 3/6 6/13 10/09 H27
3/6
3/24 3/30 04/02 04/06 04/10 04/21 基準値 意 味
総蛋白 6.8 6.4 5.7 L 7.0 7.0 6.9 6.6 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 4.1 3.9 3.3 L 4.2 4.4 4.0 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
AST(GOT) 17 16 13 17 19 19 18 27 24 22 21 10-33
ALT(GPT) 17 18 12 18 21 18 37 H 30 29 22 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 176 147 139 187 189 171 202 229 220 249 H 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
ALP 299 240 195 247 327 242 254 253 261 265 167-345 肝臓、骨芽細胞の障害を推測する指標
総コレステロール 219 130-219 動脈硬化や循環器系障害の診断
HDL-コレステロール 68 80 80 40-90 善玉コレステロール
中性脂肪 138 76 134 30-149
LDL-コレステロール 126 135 114 70-139 悪玉コレステロール
尿素窒素 17 18 14 17.1 17 16 18 8-20
クレアチニン 0.9 0.6-1.1
クロール 109 H 108 102 108 109 H 108 105 107 108 109 H 98-108 腎機能などの障害を推測する指標
CRP 0.1 0.1 0.4 0.0 2.2 H 0.8 H 0.9 H 0.1 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
GFR推定値 69.3 L
白血球数 7.43 6.48 8.55 8.72 6.30 6.13 6.95 6.75 5.78 4.44 4.74 5.61 5.40 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 438 423 343 L 399 L 443 4.52 434 423 405 L 417 384 L 375 L 378 L 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 13.4 L 13.0 L 10.3 L 12.1 L 13.4 L 14.0 13.7 L 13.3 L 12.7 L 13.1 L 12.1 L 11.8 L 12.0 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 40.4 38.7 L 31.6 L 37.1 L 42.1 41.8 40.3 39.8 L 37.9 L 39.3 L 35.9 L 34.8 L 35.5 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 18.2 16.7 14.3 16.1 16.7 18.2 16.4 19.8 14.8 11.8 L 6.9 L 6.4 L 25.5 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 5.9 6.6 5.2 6.4 6.2 5.9 3.5 5.9 7.6 5.0 12.8 H 2.0-11.0
リンパ球% 32.7 37.5 20.4 25.8 30.4 30.2 30.1 49.8 H 44.7 26.5 33.1 19.0-49.0
好中球% 59.8 61.8 62.3 65.2 42.1 46.0 67.0 H 52.8 37.0-72.0
好中球数 4.44 4.30 4.21 3.77 1.87 2.18 3.76 2.85 過去最低:1.02
CEA 1.4 1.9 5.0 過去1.2-1.8
CA19-9 13.5 29.3(2013/2/28)  37U/ml以下
KL-6 410 485 442(2013/2/28) 500U/ml以下

気がかりだった血小板数が急増している。 
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2015/04/18
(土)
体力低下を実感

 2011年の術後補助化学療法で体験済みで予想はしていたが、やはり体力の低下を実感した。 自宅で床の拭き掃除を行っていたときかなり疲労感とか力が入らないのを実感した。 しばらくソファーに座り休憩。 立ち上げるのが怖い。 なんとなく貧血気味だ。 従来からの左耳の耳鳴りも更に強くなったような気がする。 少し頭がボーッとする。 立ち上がると意識を失い倒れるのではないかと心配になる。 あきらかに化学療法を受ける以前よりも体調不良だ。 
 近くのスーパーに買い物に出かけるときも体力低下を実感する。 以前よりも歩行速度が遅くなっている。 同じ速さで歩くと少し息切れしてしまう。 
 前回と同様に、私の場合、骨髄抑制の副作用が強く現れ特に赤血球数やヘモグロビンの数値が低くなるため、体力低下として副作用を実感しているのだろうと思う。 赤血球はの寿命は120日といわれている。 前回も最後の抗がん剤投与以降、目を見張るほどの体力回復ぶりで120日後は、以前にもまして体力増強したという記憶がある。
沖縄県与那国島日本最西端の地
2007年撮影
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2015/04/14
(火)
抗がん剤等の副作用

 入院中は退屈でたまらなかった。 パソコンは病院に持ち込んだが、病院ではネットに接続できない。 病院では暇に任せホームページを精力的に更新し、退院後にまとめてアップロードした。
 いざ帰宅すると炊事、掃除、洗濯などの雑用が多いこと、ゲームに興じたり、色々ネットでの調べ物などに時間を費やされ、ホームページの更新はついつい優先度が下がってしまう。
 今回の入院について色々調べた。特に病院で点滴された薬剤などの効能や副作用についてかなり詳しく調べた。 抗がん剤の副作用は個人差が非常に大きいようだ。 各薬剤の添付資料には副作用の出現確率なども記述されているものもある。 抗がん剤治療でよく語られる脱毛、吐き気、食欲不振などの副作用は殆ど無かった。 私の場合、細かいものも含め以下のような副作用が出現し、今も継続しているものもある。
 
病院敷地内散歩コース
付属看護学校を含め敷地内1周で700歩前後だ。
副作用 関連薬 検査項目
骨髄抑制  白血球数、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数、好中球数の減少として表れ、免疫力低下、体力低下などとして現れる。 2011年の化学療法時も骨髄抑制は厳しかった。 回を重ねる毎に副作用が厳しくなり一番ひどい時は40歩も歩けない程体力低下してしまった。 主治医に訴えた結果、休薬期間の延長、投与量の減少で第3,4クールを乗り越えた。 
 今回も前回と同じように各検査値が低下しており、特に血小板数の減少が、前回よりも著しい。 白血球数や好中球数は退院時は上昇傾向に変わりナディ(最悪期?)は前回の化学治療と同様に2〜3週間と推測される。 血小板数については退院時には上昇傾向は確認されておらずナディは投与後何週間かは不明だ。次回投与直前の血小板数が10万/ml以下ならば1回目の投与量よりも減らし、75%以下にするよう抗がん剤添付資料等に記述されている。
 退院時体力低下は殆ど感じていなっかたが、階段上り時の息切れや酸素飽和度の数値低下とか、散歩時に以前と同じ速度で歩くとやや息切れ感があった。
 次回の抗がん剤投与時には投与量を減らしていただくよう主治医に相談しようと思う。 抗がん剤が効能を発揮するのは3週間程度と推測されるので、投与量を減らし、休薬期間を本来の3週間にしていただこうかと現在検討中だ。
 
2、4、5、6、7
発疹
血管炎(?)
 最近は殆ど新たな発疹は現れなくなったが、今日、額に直径1,2mm程度の発疹が現れた。やや膨らんでいる。 また主治医は私の血管が弱いと話されていたが、多分、副作用で弱くなったのだと思う。 退院時に購入した手首で測定する血圧計、使用後に1cm前後の痣ができていた。 怖いので折角の血圧計それっきり測定には使っていない。
 4月2日、6日採血時の痣、未だに消えていない。 4月2日分については昨日辺りから小さくなってきたようだ。1週間程度前病院で血圧測定時に左上腕についた4本の10cm程度の赤い筋状の出血痕のような痣、やっと消失した。
  
2、4、5、6
鼻血  抗がん剤投与後1,2日で鼻をかんだとき、鼻腔内で出血がたあったことを確認。 その後1週間程度は鼻くそが赤黒くなっていたので軽い出血があったのだと思う。 退院後はそのような兆候は確認していない。
 
手足の痺れ  入院時は一度も訴えなかったが、退院後冷静に観察すると入院前よりも痺れを感じる頻度が多くなったような気がする。 2011年の化学療法以降に左足先に軽い痺れや左指先に極軽い痺れの症状があったが、抗がん剤の副作用とは考えなかった。 別の脊髄関係の一般的な痛みと思っていたが、入院前と比べると痺れの強さ、頻度と薬剤の添付資料記述内容を考慮すると少しは関係するのではないかと思う。 今のところ気にすれば「痺れ」を感じる程度なので主治医には今回に関しては「痺れ」の報告はしていない。
 入院前は「痺れ」は左足先だけだったが、4月12日頃から左指先の痺れを感じること(気にすれば感じる程度)が多くなった。
 
7
便秘  2011年のときよりも今回は遥かに軽かった。 退院後は入院前のもっとも良い状態までの快便とまではいかないが、かなり状態は良い。
 
1、4、5、6
鼻水  入院時は殆ど気にもかけていなかったが、投与された薬剤類を調べていると鼻腔関連の副作用もあるようで鼻水がいつもより多い気がしていた。 退院後も僅かながら以前よりも鼻水が多いような気がする。 また鼻水が喉に流れ落ち、何となく喉がひっかかるような感じが多いと思う。 この影響で入院中はしゃがれ声になっていたと思う。
 
 殆ど痰は出ない。喉がひっかかった感じは以前よりも未だに多いような気がする。 恐らく鼻汁が喉に垂れ落ちたのだろうと勝手に思っている(後鼻漏)。 喉がひっかかった感じがする時は極力体外に排出するよう心がけ排出物を観察するようにしている。 殆ど無色透明だ。 一度だけ直径1mm以下の薄い小豆色のものが混じっていた。何かは分からないが、今回の治療で攻撃された癌病巣の断片ではと期待する。
 
倦怠感
疲労感
入院中も退院後も殆ど感じない。強いて言うならば、入院前よりも気にすれば何となく「のぼせ」のような少し頭がふらっとしたような感じになることが増えたような気がする。
 
肝機能障害 自覚症状は全くない。 点滴5日後の採血ではAST、ALT、LDH、ALPすべて点滴前と比べ上昇した。 ALTに関しては基準値を僅かに超えていたが、以降は下降傾向にある。
 
1、2、4、5、6
腎機能障害 自覚症状は全くない。
 
血圧上昇 入院期間中、ばらつきは多かったが概ね以前よりも最高/最低共に20mmHg程度高めだった。 
 

投与された副作用のある薬
番号 薬名 投与量
アロキシ点滴静注パック 0.75mg
ザンタック注射液 50mg
デカドロン注 6.6mg
ブロイメンド点滴静注 150mg
アリムタ点滴 900mg
カルボプラチン 650mg
アバスチン 900mg
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