肺 癌 ( 腺 が ん )      闘 病 記 録       前頁 最初
日 時
2016/11/25
(金)
第1回化学療法(ドセタキセル+アバスチン)

 昨日掲題の点滴を受けてきた。 正式にはどのような療法と呼ぶのかは主治医には聞き損ねたので便宜上「化学療法」とした。
  
 診察前にいつも通り、採血および採尿。 採血結果が出るまでに1時間前後かかるようなので診察予約時間の1時間前に採血を済ませるようにする。 採尿は腎機能検査というよりも、尿にたんぱくが含まれないかを確認するための検査という主治医の話。
 
 診察室で検査結果に異常無し、本日の抗がん剤治療を実施することに決定。 点滴室予約の関係上、まだ2時間もある。 この診察時間帯に点滴針を医師が挿入するのだが、2時間も挿入されるのは極めてうっとおしい。 点滴開始時刻少し前に診察室を訪れて点滴針を挿入してもらうことになった。
 
 午後1時過ぎ点滴室に向かう。 初回なので点滴の詳細を記録する。
 
13:05〜 注射液シリジン「NP]20ml
 
13:16〜 グラニセトロン点滴静注 3mg/50ml「HK]、
テキサート注射液6.6mg 2ml
ファモチジン注射用20mg 「サワイ」 1管
 
13:45〜 大塚生食注 250ml 1瓶
ドセタキセル点滴静注 80mg/4ml 「ニプロ」 1瓶
ドセタキセル点滴静注 20mg/1ml 「ニプロ」 1瓶
 
14:45頃 心電モニター端子装着(3箇所)
 
14:50〜 アバスチン点滴静注用 400ml/16ml 2瓶
アバスチン点滴静注用 100ml/4ml 1瓶
 
15:25〜 生理食塩液「ヒカリ」 100ml 2瓶
 
15:35〜 終了 点滴針 抜針
 
診察室へ
 
 診察室で主治医と今後の治療方針などについて話し合う。
 
副作用について(1)  前回「アリムタ」では副作用として「便秘」が記載されており、私も確実に1週間程度便秘症状が発現していたので、マグラック錠を服用していたが、今回の「ドセタキセル+アリムタ」では副作用として「下痢」の記載はあるが「便秘」は記載されていない。 で、マグラックスを服用すべきか主治医に確認。「服用しなくても良い」との返事。
 
 この日の夕食、本日朝食、服用しなかったが、本日いつも通りの便通がない。 やはり便秘症状発現したのだろう。 自己診断だが多分自律神経などに薬剤の影響が出たのだろう。
 主治医は「服用しなくても良い」と言われたが、これで主治医に対して不信感を抱くのは可愛そうだと思う。 そこまで主治医に期待するのは所詮無理と思う。 呼吸器外科医は手技の維持向上は勿論、進歩目覚しい抗がん剤治療など幅広い分野の医療技術についても勉強し続けなければならないのだ。 
 
副作用について(2)  ドセタキセルの副作用で白血球数の減少がやや強いらしいとの話が主治医からあった。 個人差はあるものの白血球数の減少による自覚症状は過去の経験から殆どない。 主治医も様子を見るために2週間後に採血を行い、減少傾向を確認したいとのこと。 2週間後に採血および診察。
 
 白血球減少による免気力低下に備えて、うがい、手洗いなど防御策などについてお話を聞く。 
 
NHKスペシャル プレシジョン・メディシンについて  先日視聴した「NHKスペシャル“がん治療革命”が始まった〜プレシジョン・メディシンの衝撃」について雑談。
 
 摘出した癌細胞の遺伝子変異を調べ、変異遺伝子に効く薬を用いて治療成績を上げようと言う試みだ。 これまでは癌発現臓器毎の治療薬による化学療法だったが、今後は臓器毎ではなくなり、例えば従来**遺伝子に変異ある乳癌患者に効果が大きな治療薬でも肺癌患者の肺癌細胞に**遺伝子の変異が発見されれば治療効果が期待できるというものだ。
 
 この治療のためには患者の癌細胞を入手して遺伝子解析を行い、変異遺伝子を見つけなければならない。 初めての患者の場合、手術等により癌細胞を摘出しなければならない。 この点、私は過去何度も手術を受け、摘出された癌細胞は冷凍保存されているため解析は比較的簡単に行なえ有利な立場にある。
 
 すでに私もEGFR、ALK遺伝子だったと思うが、検査されている。残念ながら陰性だったので陽性の場合にはかなり効果が見込める治療薬は用いられなかった。
 
 その他にも疑われる遺伝子はかなりあるようだが、対応する治療薬との因果関係は必ずしも十分に検証されているわけでもなさそうだ。
 
 私の場合、多分、まだそんなに追い詰められている状況ではないと思う。 先日逝去された俳優の平幹二朗さんのように肺癌手術後10年以上も元気で活躍された方もいる。 医療技術の進歩などの恩恵をより受けて、平幹二朗さんよりも長く人生を謳歌できるのではないかと思っている。
 
 あえて、テレビで紹介されていた「スクラム・ジャパン」加盟の拠点病院で受診し、臨床試験の被験者になる必要性も少ないと思う。 まぁ、多くの臨床試験結果により、変異遺伝子と治療薬との関係やその副作用など効用や副作用がある程度明確になってから、治療薬を選ぶ方が今の私の境遇からは賢明な判断だと思う。 
 
 2年後程度にはかなり明確になっているだろう。 その頃には個々の患者の癌細胞の遺伝子解析もかなり安価でより精密にできるようになっているだろう。
 
 とにかくその頃まで体調維持を行い必死に生き延びることが肝要なのだろうと思う。 
 
胃内視鏡検査について  先日、胃内視鏡検査を受けた。 検査後、医師から検査初見を聞いたが、前回は消化器内科で後日正式な検査報告を聞いたと記憶している。 主治医にどこから検査報告を受けたらよいのかを聞いた。 主治医でよいとのこと。
 
 確かにどの診療科に診察していただくとか患者にとって悩ましい問題も多いのだが、一番付き合いの多い主治医に何でも相談できるというのは患者にとってとてもありがたい。
 
 検査画像を見ながら検査報告書について解説してくれた。若干の質疑応答があったが、内容的には忘れた。 とにかく異常なしとのこと。 少し安心。
 
検査結果
食道 食道裂孔ヘルニア → げっぷ頻発の原因らしい。
 
慢性胃炎(萎縮性胃炎) 治療後の痕跡あり、再発を疑う明らかな不整粘膜は認めず
 
十二指腸 異常所見なし。
 
食道側から胃入口部分 胃から入口(噴門)を見る 十二指腸

 
ディスプレイに表示された画像を写真撮影するのを忘れてしまいました。 モノクロでいただいた検査画像をスキャナーで取り込みました。不鮮明です。
 
処方箋 自宅には後3週間分以下しか在庫のない薬もあるようだ。 今回処方していただいても薬代は高額療養費制度の恩恵を受け、実質的には無料かつ、マイレージ獲得とせこい考えを思いつく。 ディスプレイ画面を見ながら処方していただく薬を決めていく。
 なおアリムタ投与期間中は必須だったパンビタンは終了。 今後は服用しないことになった。
 
本日の採血結果
 
H27
11/26
12/17 12/28 H28
01/14
02/08 6/2 6/15 7/13 8/03 8/24 9/14 10/4 10/26 11/24 基準値 意 味
総蛋白 7.3 7.0 7.0 7.3 7.2 6.9 6.9 6.4 L 6.8 6.7 6.8 6.7 6.9 7.1 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 4.0 3.9 4.1 4.0 3.9 4.0 3.7 L 3.7
L 3.8 L 3.7 L 3.7 L 3.9 4.0 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
AST(GOT) 39 H 31 47 H 29 H 26 28 21 21 25 25 22 25 25 26 10-33
ALT(GPT) 40 H 30 59 H 22 20 21 18 20 20 22 18 19 24 19 4-30 肝組織の障害を推測する指標
総ビリルビン 0.6 0.2-1.2 肝臓などの障害を推測する指標
LDH 306 H 271 H 289 H 253 H 241 H 190 198 234 H 215 211 217 224 232 H 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
ALP 270 248 287 240 220 197 243 224 329 236 244 252 278 305 167-345 肝臓、骨芽細胞の障害を推測する指標
γ-GTP 27 80以下 肝臓などの障害を推測する指標
総コレステロール 130-219 動脈硬化や循環器系障害の診断
HDL-コレステロール 89 40-90 善玉コレステロール
中性脂肪 82 30-149
LDL-コレステロール 140 70-139 悪玉コレステロール LH比=140/89=1.57(2.0以下正常)
尿素窒素 16 15 22 H 17 14 13.6 16 18 19 19 14 17 17 14 8-20
クレアチニン 1.0 1.0 1.0 1.0 0.9 0.83 1.0 1.0 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 1.0 0.6-1.1
尿酸 4.9 3.8-7.0
ナトリウム 144 144 137 143 144 145 143 142 141 141 143 145 145 135-145
カリウム 4.5 4.2 4.3 4.1 4.2 4.2 4.1 4.1 4.0 3.8 4.1 4.1 4.3 3.4-5.0
クロール 111 H 108 103 109 H 110 H 109 H 109 H 107 107 107 110 H 111 H 110 H 98-108 腎機能などの障害を推測する指標
グルコース 118 H
随時血糖 118 140以下 食事の時間と関係なく測定した血糖値。食後2、3時間前後の値
HbA1c 5.5 6.2以下 糖尿病の判断指標
CRP 0.2 0.1 0.3 0.1 0.1 0.0 0.1 0.8 H 0.1 0.2 0.1 0.1 0.1 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
GFR推定値 70.9 60-89:正常または軽度低下
45-59:軽度〜中等度低下
腎臓の働き(GFR(糸球体ろ過量)推算値)
白血球数 6.54 6.70 5.36 6.71 5.30 6.5 6.30 5.48 6.36 5.17 7.06 5.57 5.87 6.39 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 389 L 362 L 374 L 370 L 384 L 415 L 432 386 L 381 L 350 L 347 330 L 350 L 371 L 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 12.8 L 11.8 L 12.2 L 12.3 L 12.8 L 13.2 L 13.9 L 12.4 L 12.1 L 11.6 L 11.4 11.1 L 12.0 L 12.9 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 38.5 L 36.0 L 35.9 L 37.0 L 39.3 L 40.3 41.6 36.6 L 36.0 L 34.5 L 34.7 33.6 L 36.4 L 38.7 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 20.6 22.5 10.8 L 16.4 19.2 13.7 L 15.3 21.0 20.5 26.4 22.3 24.8 23.5 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 8.6 10.4 16.0 H 8.5 9.8 6.3 9.9 11.2 H 10.8 11.6 H 8.6 10.1 8.9 2.0-11.0
リンパ球% 28.0 20.6 32.5 28.2 30.0 30.8 30.1 31.8 30.8 20.5 27.1 29.1 24.3 19.0-49.0
好中球% 61.9 67.1 50.4 60.2 57.0 59.4 57.9 55.9 56.5 66.0 62.7 58.9 64.0 37.0-72.0
好中球数 4.05 4.50 2.70 4.04 3.02 3.74 3.17 3.56 2.92 4.66 3.49 3.46 4.09 過去最低:1.02
CEA 6.4 H 6.8 H 6.1 H 5.5 H 2.8 2.7 2.6 2.9 3.1 3.7 3.9 4.7 5.0ng/ml以下
CA19-9 37U/ml以下 29.3(2013/2/28)  
KL-6 500U/ml以下 442(2013/2/28) 間質性肺炎の活動性を測る指標
 
 赤血球数ヘモグロビン、ヘマトクリットの検査値がかなり改善傾向にあることが読み取れる。 前回アリムタ投与から4週間。 これまでは投与3週間毎に次の投与の繰り返しだったが、今回は1週間伸びた。この4週目の体調回復もを実感していたが、やはり検査数値にも表れたようだ。
 
 CEAの値が少し上昇気味だ。 総蛋白、LDH,ALPの値がやや上昇しているのでその影響だろうと今のところは考えている。
 
本日の医療費: 420560円(自己負担分40450円) 薬局:11010円
 
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2016/11/16
(水)
胃内視鏡検査

 季節の変わり目、特に秋から冬に変わる頃、体調不良になることが多いように感じる。 この1,2ヶ月ゲップ頻発で少し気がかりだった。 朝よりも就寝前にゲップが頻発する。 しかも胸上部に圧迫感も伴う。
昔から主治医も含めいろいろな医師に症状を訴えているのだが、まず無視され続けてきた。 就寝時ベッドで横にる前後ゲップが頻発し、10分〜就寝まで続くこともよくあった。 1ヶ月の延べ「ゲップ」時間はおよそ10時間程度だろうか? ゲップと共に酸素飽和度や血圧も測定したこともある。概して、酸素飽和度低下、安静時で93%前後、血圧測定時間帯にもよるが、通常よりも最高・最低共に20近く高い。怖くなり先日主治医に内視鏡検査をお願いした。 検査という名目だと医療費が高くなるので「胃が痛むため」とかの理由付けを行なうと検査費用は安くなるそうだ。
 
 指定された時間に病院に到着。 受付を済ませた。 胃内視鏡検査の場合、検査着に着替える必要はない。 金属製のものや、義歯を外す。 軽装になり、呼ばれるのを待つ。
 
 呼ばれた。何か小さな紙コップで薬を飲まされた。 私には飲みづらい液体の薬だった。 5cc程度だったろうか。 肩への筋肉注射。 何回も検査は経験しているが、筋肉注射のことはすっかり忘れていた。 次に喉への麻酔。 ドロッとした麻酔薬を喉に入れられ5分間我慢する。 これまでの経験でこの5分間が一番辛いという思いがある。 昔は「まだ5分経過していないのか〜」と「まだか、まだか・・・」と待ち遠しい思いで5分を我慢していたが、これはよくないと思う。 時計を見ずに毎秒1拍の割合で数える。 どちらかというと1秒以上間を空ける方がよいと思う。 自分で後何秒我慢しなければならないのかとか、自分自身のリズム練習にもなる。 少し遅い目で数えていたので、自分で予想した時間よりも早く「はい、5分経過したので、お口に中のものを吐き出して下さい」と看護師に言われると、何かすごく得したような気分になる。
 
 検査室に入る。 介護してくださる看護師に「背中をさすってよろしくお願いします」と一応挨拶をしておく。 ベッドに横向きになり、両手の置き場所、頭の角度などを指導される。 殆ど頭は横ないし少し下向き加減なのでテレビ画面は殆ど見ることができない。
 
 マウスピースを銜え、いよいよ検査開始。 ゆっくりと管が挿入される。 20cm程度挿入された辺りだろうか、ここを通過するときが一番苦しい。 「オエッ〜、オエッ〜」と2回程度、苦しそうにすると無事難所を通過したみたいだ。 この苦しい通過点、苦しさは頭の向きを調節することで軽減できるようだ。 食道をケーブルが通過しているとか胃の中をケーブルが動き回っているのが感じられる。 どちらかというと軽い不快感だ。 医師が、色々コメントしながら胃内部写真撮影しているようだ。 前回の手術痕には全く異常はないそうだ。 「胃にまだ食物が残っている」と言われたのはショックだった。 食後14,5時間経過しているの残っているとは・・・。 
 
 検査終了。 内視鏡が挿入されている時間は10〜15分程度だろうと思う。
 
 検査画像を見ながら医師と話し合う。 まずは「ゲップ頻発」について質問。 逆流性食道炎とか「・・ヘルニア」という言葉が印象に残った。 よくわからなかったが、とにかくゲップが出やすい状態らしい。 また胃内部には長期間継続している軽い胃炎の状況も見受けられるとのこと。 自覚症状はまったくないのだが・・・。「15時間前の食事がまだ胃に残っていたことについて」、別に気にすることはないらしい。最近の便秘傾向の影響かという質問もしたが「それも影響しているかもしれません」と殆ど無関心という感じだった。
 
 ともかく肺腺癌の転移とか胃癌の再発という心配はなくなった。 ゲップ頻発の原因も何となく納得。 
 
本日の医療費12420円、自己負担分:3730円。 「安い〜!」驚いた。こんなに安いとは思いもよらなかった。 1万円以上の自己負担はあるものと思っていた。 こんなに安いのならば、来週の新たな抗がん剤治療のスケジュール、せこいことを考えるのではなかった。 
先日購入したりんご。半分に切ると多分食べるには適しない箇所が現れた。 ちょとひどい・・・。

健康増進のために果物類も積極的に食べている。最近はりんご半個。 勿論皮付き。

 日本は果物にも恵まれていると思う。 季節の移り変わりと共に季節に合った果物が続々と登場してくる。 しかも外国と比べ安くて美味しい。
いちご、桃、ブドウ、柿、りんご・・・
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2016/11/09
(水)
PET検査結果

 10月27日PET検診結果を聞きに外来受診した。 予想通りの結果だった。
 
 報告書には「**の集積を認めます。肺炎あるいは肺癌を疑いますが貴科にて過去画像と対比して下さい」と予想通りの内容だった。 主治医も肺癌とほぼ考えているようだ。
 
赤い部分が集積されている箇所。
右首筋近辺

集積しているがCTでは異常なし。 負荷による生理的集積と判定されていた。

全く自覚症状無し。 主治医も問題視していないようだ。
右肺上葉(1)

かなり上部の悪性腫瘍だ。高さ的にはほぼ鎖骨辺り。 X線画像ではみつけにくい場所だ。

既知の腫瘍であり、この1年は増大傾向は見られない。

右肺上葉(2)

CT画像では右肺上葉(1)と同じ程度の大きさの腫瘍なのだが余り集積されていないようだ。
右肺中葉

増大傾向が認められた悪性腫瘍だ。 やはり集積されている。

右側の大きな赤色部分、心臓なのだが別に異常があるわけではない。
他臓器への転移などはないようだ。
 主治医から2013年4月に左肺下葉切除時に摘出した病巣部の追病理組織診断報告書の説明を受けた。 オプジーボの効果をを予想するためのPD-L1の有無だ。 結果は陰性だった。 陽性の場合は奏効率50%以上らしいが、陰性だ低いらしい。 恐らく20%以下だろう。
 
 今後の治療方針として抗がん剤治療としてオプジーボとドセタキセルまたはサイラムダの2種類を提案された。 オプジーボは重篤な副作用が怖い(間質性肺炎やT型糖尿病)ので、当面は最後の手段として除外。 ドセタキセル、サイラムダどちらにするか? 殆ど同じらしい。 主治医に任せる。
 
 最終的にドセタキセル+アバスチンで3週間毎に点滴で投与ということになった。
 
 いつから始めるか? 本当は十分に体調が回復してから始めたい。 そのためには12月以降に始めたいと思ったが、来週は胃内視鏡検査がある。 12月から開始すると胃内視鏡検査の自己負担分は高額療養費制度の恩恵を受けられない。 11月から始めると胃内視鏡検査の自己負担分は0円になる。 ヘンな皮算用かもしれないが、第1回目は11月24日と決めた。 
 
本日の医療費 自己負担分220円。 
 
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2016/11/03
(木)
余命5年

 2011年左肺下葉切除手術を受けて5年以上が経過した。 当時の病理病期(UA)では5年生存率は50%以下だったと思う。 医療技術の進歩などにより年々5年生存率は高くなっているようだ。 2013年右肺下葉切除(病理病期UB)。 2014年初期胃癌(転移ではない)でESD手術。 2015年から右肺中葉、上葉の3箇所の病巣部に対して抗がん剤治療開始。 この経過を思うと2011年の手術以降5年も生存できたのはかなり幸運だったのかもしれないと思う。
 
 2011年癌告知されたときは若干精神的に落ち込んだが、落ち込みは1ヶ月以内だったと思う。 以降、生活習慣、人生観、世界観等、劇的に変わったと思う。 今から思えば、この告知をきっかけにかえってより充実した日々を過ごすことができ、また寿命も伸びたのではないかと思うようになった。
 
 つい最近、俳優の平幹二朗さんが亡くなられた。 報道によると彼は10年前肺癌手術を受けられていたそうだ。 肺癌と共生しながら10年間活躍され続けられてきたのは驚きと共に勇気付けられた思いもする。 
 
 昨年から「がん哲学外来」と呼ばれる癌患者等の集会に参加させていただいている。  主催者の樋野興夫先生とは価値観、人生観とか世界観等かなり共通するところが多いと思っている。 先生の最新の著書「病気は人生の夏休み がん患者を勇気づける80の言葉 | 株式会社 幻冬舎」の目次を眺めると90%は共感できたり既に実践済だ。 それ故、先生の著書は私は購入しない。 私にとっては当たり前のことを述べられているだけだからだ。 この集会では多くの患者達の悩みなどのお話を聞かせていたいている。 悩むのはほどほどにして、もっとプラス思考で今後の人生をより有意義に過ごしていただきたいと思う。 今や癌は日本人の半分が罹患するありふれた病気でもあり、医学分野のみならず、社会現象にまで及んで研究されている事象なのだ。 仕事、家族等、不安要素は多々あるが、そんなことをいつまでも落ち込んで悩んでいても何ら良いことはないと思う。 むしろ健康を損ね周囲の人々に負担をかけてしまう。癌との共生を受け入れざるを得ないのだ。 周囲の人々に迷惑や負担を増加させないためにも開き直って、もっと前向きに残された人生を自分流に納得できるより充実したものにしていただきたいと思う。 
 
 私は超個人主義というか、自己中心主義者だ。 周囲の人々の幸せなんて全く考えていない。 周囲の人々のより元気で笑顔が自分自身をより幸せにしていただけるという思いから、周囲の人々により喜ばれるよう気配りしたり、行動しているだけだ。 
 
 毎日、私に残された人生は5年という思いで過ごしている。 5年と区切れば、これまでの俗っぽい欲求など吹き飛んでしまう。 人に自慢するのではなくて自分なりに納得できる残りの人生を以下に過ごすか? 自己実現の欲望だけだ。 
 
 毎朝、目覚め時、「私に残された人生は5年、今日も1日長らえた・・・」と感謝しつつ過ごしている。
 
アラスカ州 フェリーから眺めた大氷原
(Valdez→Whittier)

2008/6/30 撮影
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2016/10/27
(木)
PET検診

 2013/3/29にPET検診は経験済みだ。 東京女子医大へ9時半到着。
 
 受付を済ませ、地下のPET検査室受付へ向かう。 PET検査5時間前から飲食は禁止だ。 ただ、糖分の含まれないお茶とか水は飲んでも良いそうだ。 私は昨晩の夕食後全く飲食は行なわず検診を受けた。 受付で500mlの水分を(水かお茶)を検査までに飲むようにと言われた。 売店に行きお茶500mlを購入。
 
 PET検査室に入る。 東京女子医大にはPET検査装置(Positron Emission Tomography:陽電子放射断層撮影法)が2台設置されているようだ。 検査の手順などについて係員が説明してくれる。
 
 医師による問診。 続いて処置室で静脈に放射性物質を注射。 この放射性物質はCT撮影時に受ける被爆量程度らしい。 約1時間後に検査が行なわれるらしい。 1時間安静にしておかなければならない。 新聞も読めない。 とにかく筋力を使ってはいけないらしい。 筋力を使うと検査に悪影響を与えるらしい。 リクライニング・シートで静かに目をつぶりひたすら待つ。 
 
 1時間後、やっと検査室に呼ばれた。 両腕を上げ、装置に仰向けに横たわる。 目を閉じて20分間ほぼ同じ姿勢で耐える。
 
 検査終了。 終了後も待合室で20分間安静にしておかなければならない。 20分安静後、全て終了。 着替えて、会計へ。

 本日の自己負担額 23470円

高額療養費に関し同じ月に複数医療機関を受診した場合について調べました。  高額療養費について | よくあるご質問 | 全国健康保険協会には下記のよう説明されていました。
 

Q5:同じ月で複数の医療機関にかかった場合等はどうなりますか?

A5:高額療養費の対象となる自己負担額は、受診者別、医療機関別、入院・通院別で算出されて、21,000円以上のもの(70歳以上の方は受診者別、入院・通院別で全部の自己負担額)が対象となります。このため、対象となる自己負担額を合算して、自己負担限度額を超えた部分が高額療養費として支給されます。

 

 

<例>70歳未満の方で、入院・通院がある例
医療機関等 受診(入院)期間 自己負担額 合算の可否
A病院入院 4月20日〜4月30日 70,000円 21,000円以上のため合算可能
B病院通院(眼科) 4月1日 15,000円 同一医療機関・同一診療科の外来支払額の合計が21,000円以上のため合算可能
4月5日 10,000円
C病院通院(歯科) 4月10日 10,000円 21,000円未満のため合算不可

 

 抗がん剤治療を続けている病院では既に限度額まで支払っている。 本日の東京女子医大での自己負担分として支払った医療費は21000円以上だ。 多分適用されて今回支払った医療費は払い戻されるだろう。
 
 女子医大の「PET検査を受けるにあたって(患者用)」には検査費用として保険適用の場合、約30000円、自費診療の場合、141255円(税別)と記載されている。 昨日、上記説明を読んでいたので本日のPET検診費用は多分自己負担0円と予想していた。
 
 実際の請求額はぎりぎり21000円以上だったので助かった。もし21000円以下ならば、恐らく戻ってこない。
 
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2016/10/26
(水)
第17回維持療法(アリムタ)

 朝寝坊してしまったため、予定よりも少し遅れて病院到着。 遅れたにもかかわらず待たされる時間は少なかった。 今日は来院患者は少ないのかもしれない。 まずは採尿、採血、X線撮影。

 点滴前の診察。 X線画像を見ながら主治医は本日CT撮影を決めてくださった。 点滴中にCT撮影できるらしい。 
2016年8月24日 2016年10月25日
 
赤丸で囲んだ箇所が病巣部。 明らかに陰影が明瞭になっているように見える。
 
点滴中にCT撮影室に向かう。 ここでも殆ど待たされることはなかった。 再び点滴室へ。 昨日の寝不足のためか、点滴中に結構寝ていたようだ。 そのため、点滴時間もいつもよりも早く感じた。 

 点滴を終え、再び診察室へ。 主治医とCT画像を見ながら今後の方針を話し合う。
 
 
2016年6月15日 2016年10月25日
 左右で拡大率が異なるためやや比較しにくいが、拡大しているように見える。
 もっと解像度が高く、位置あわせがより精密にできるようになればより正確に診断できるだろうに・・・
 
 主治医も拡大傾向をほぼ認めているようだ。 先ずは検査とのこと。2つの検査方針が示された。
 
1. 気管支鏡による生体検査    肺の最深部でもあり過去の経験から必ずしも採取できるとは思えない。1泊2日の検査入院しなければならない。 ちょっと辛い検査。
 
2. PET検査による画像診断  精度はそんなに高くはない。 もし病巣部が癌細胞ではないという結果がでたならば、私とすればもうけもの!(多分)
 検査費用が高いため負担増となる。
 
 PET検査を選んだ。 現在お世話になっている病院はPET検査できない。 前回と同様東京女子医大病院でPET検査することになった。 主治医が直ちに女子医大に予約して下さった。 明日、検査と決まる。
主治医が女子医大の方と電話連絡されている間に、私は費用について頭を巡らす。 現在の病院では日本の誇る高額医療補助制度により上限額は1回抗がん剤治療を受ければ同じ月ならば、患者負担はない。 上限額は個別医療機関での個人負担分の合算ではないようだ。 よく分からないが、女子医大での支払額が1万円未満の場合は、自己負担しなければならない。 1万円以上ならば現在jの病院での支払額との合算として扱われるかどうかは不明。 多分、合算してもらえるのだろうと期待している。 そうならば、高額なPET検査も自己負担しなくてよいことになる、と皮算用。
 
 主治医は癌細胞ではない可能性も若干はあるような話をされていたが、恐らくアリムタが効かない癌細胞だろう思っている。 多分主治医も断定的な言い方はされないが同じだと思う。 癌細胞以外の可能性について問うたが、どのように答えられたかは忘れてしまった。

 恐らくアリムタの維持療法は今回でお終いだろう。主治医は今後の治療として次の2つの抗がん剤治療を提案された。
オプジーボ 副作用が心配。 私の場合は特に間質性肺炎の危険性。長い喫煙歴で罰が当たったようだ。 一般的にはT型糖尿病。 インシュリンが産出されなくなり恐ろしい。
 
ドセタキセル アリムタよりも少し副作用が強いらしい。 ドセタキセルのパンフレットを頂いたが、読むとアリムタよりも副作用が多いようだ。
ドセタキセルの効果を高めるためにアバスチンを併用することになるかもしれないとのこと。
  
 オプジーボは奏効率は20〜30%程度らしい。 PD1とかPD-L1と呼ばれる細胞から出される物質の量により効き目が異なることが明らかになりつつあるようだ。 以前の手術で摘出した7癌細胞を調べ、PD-L1について検査していただくことになった。 ちゃんと以前摘出された私の癌細胞は病院内に保存されているようだ。 
 
 効果が期待できそうならばオプジーボでお願いするかもしれない。 副作用についてはまだ、十分なデータはないようだ。 それに2週間毎の投与はちょっと辛そうに感じる。
 
 今のところ、ドセタキセルに個人的には傾いている。 どちらを選択するにしても最初は入院治療となる見込み。

 本日の採血結果 
H27
11/05
11/26 12/17 12/28 H28
01/14
02/08 6/2 6/15 7/13 8/03 8/24 9/14 10/4 10/26 基準値 意 味
総蛋白 7.0 7.3 7.0 7.0 7.3 7.2 6.9 6.9 6.4 L 6.8 6.7 6.8 6.7 6.9 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 4.0 4.0 3.9 4.1 4.0 3.9 4.0 3.7 L 3.7
L 3.8 L 3.7 L 3.7 L 3.9 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
AST(GOT) 36 H 39 H 31 47 H 29 H 26 28 21 21 25 25 22 25 25 10-33
ALT(GPT) 29 40 H 30 59 H 22 20 21 18 20 20 22 18 19 24 4-30 肝組織の障害を推測する指標
総ビリルビン 0.6 0.2-1.2 肝臓などの障害を推測する指標
LDH 277 H 306 H 271 H 289 H 253 H 241 H 190 198 234 H 215 211 217 224 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
ALP 335 270 248 287 240 220 197 243 224 329 236 244 252 278 167-345 肝臓、骨芽細胞の障害を推測する指標
γ-GTP 27 80以下 肝臓などの障害を推測する指標
総コレステロール 130-219 動脈硬化や循環器系障害の診断
HDL-コレステロール 89 40-90 善玉コレステロール
中性脂肪 82 30-149
LDL-コレステロール 140 70-139 悪玉コレステロール LH比=140/89=1.57(2.0以下正常)
尿素窒素 17 16 15 22 H 17 14 13.6 16 18 19 19 14 17 17 8-20
クレアチニン 0.9 1.0 1.0 1.0 1.0 0.9 0.83 1.0 1.0 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.6-1.1
尿酸 4.9 3.8-7.0
ナトリウム 143 144 144 137 143 144 145 143 142 141 141 143 145 135-145
カリウム 4.2 4.5 4.2 4.3 4.1 4.2 4.2 4.1 4.1 4.0 3.8 4.1 4.1 3.4-5.0
クロール 109 H 111 H 108 103 109 H 110 H 109 H 109 H 107 107 107 110 H 111 H 98-108 腎機能などの障害を推測する指標
グルコース 118 H
随時血糖 118 140以下 食事の時間と関係なく測定した血糖値。食後2、3時間前後の値
HbA1c 5.5 6.2以下 糖尿病の判断指標
CRP 0.1 0.2 0.1 0.3 0.1 0.1 0.0 0.1 0.8 H 0.1 0.2 0.1 0.1 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
GFR推定値 70.9 60-89:正常または軽度低下
45-59:軽度〜中等度低下
腎臓の働き(GFR(糸球体ろ過量)推算値)
白血球数 6.79 6.54 6.70 5.36 6.71 5.30 6.5 6.30 5.48 6.36 5.17 7.06 5.57 5.87 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 362 L 389 L 362 L 374 L 370 L 384 L 415 L 432 386 L 381 L 350 L 347 330 L 350 L 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 12.0 L 12.8 L 11.8 L 12.2 L 12.3 L 12.8 L 13.2 L 13.9 L 12.4 L 12.1 L 11.6 L 11.4 11.1 L 12.0 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 35.7 L 38.5 L 36.0 L 35.9 L 37.0 L 39.3 L 40.3 41.6 36.6 L 36.0 L 34.5 L 34.7 33.6 L 36.4 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 20.1 20.6 22.5 10.8 L 16.4 19.2 13.7 L 15.3 21.0 20.5 26.4 22.3 24.8 23.5 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 9.3 8.6 10.4 16.0 H 8.5 9.8 6.3 9.9 11.2 H 10.8 11.6 H 8.6 10.1 2.0-11.0
リンパ球% 28.0 20.6 32.5 28.2 30.0 30.8 30.1 31.8 30.8 20.5 27.1 29.1 19.0-49.0
好中球% 36.2 61.9 67.1 50.4 60.2 57.0 59.4 57.9 55.9 56.5 66.0 62.7 58.9 37.0-72.0
好中球数 3.57 4.05 4.50 2.70 4.04 3.02 3.74 3.17 3.56 2.92 4.66 3.49 3.46 過去最低:1.02
CEA 5.3 H 6.4 H 6.8 H 6.1 H 5.5 H 2.8 2.7 2.6 2.9 3.1 3.7 3.9 5.0ng/ml以下
CA19-9 37U/ml以下 29.3(2013/2/28)  
KL-6 500U/ml以下 442(2013/2/28) 間質性肺炎の活動性を測る指標
 CEAの値が徐々に大きくなっているが、これをどのように解釈するか? 主治医はそのように話されていたが、今年前半の休薬前のアリムタ維持療法時のCEA増加傾向と、休薬中での低下を思うと、多分アリムタによる肝臓や腎臓への副作用の結果だろうと個人的には思っている。
 赤血球数、ヘモグロビンなどの数値が改善されている。 主治医に尋ねてみると、各回のアリムタ投与量は毎回同じではないとのこと。 ちなみに本日の投与量は規定値の92%だった。

 本日の自己負担分 0円
 
目次  翌日  前日  最初
2016/10/09
(日)
体調

 もう16回も維持療法を続けているので、分かっているのだが、気になる。 私の場合、アリムタ点滴後5,6日経過した頃がもっとも体調が悪くなるようだ。  1週間前後続く副作用としての便秘のためか常に腹部不快感がある。 また、ゲップも頻発する。 
 
 気力も体力も点滴後、5,6日が最低だと思う。 何となく疲れやすい、気力も少し減退しているような気がする。
 近くのスーパーに買い物に出かけるときでさえ、息切れ感が以前よりも強くなったような気がする。 胸部圧迫感が感じられる。 赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリットの値もかなり低下してきているので、若干呼吸機能が低下してきているのであろうと思う。 軽い運動程度で、酸素飽和度は80%程度まで低下してしまう。 スクワットなど少し強めの運動を継続すると70%台にまで低下することもある。 運動後安静にしていると、5,6分後には95%以上に回復するので、今のところそんなには不安は感じていない。 安静を続けていると最近は92,3%台が多い。 やはり、低い。 血液組成の問題、もしかすると肺の病巣部の影響などもあるのかもしれない。 かといって、貧血のような症状はない。
 
 1週間経過した後は徐々に回復してくる。 腹部不快感も解消してくる。 でも赤血球数330というのは低すぎる。 3週間サイクルでのアリムタ投与では、十分に回復できておらず、徐々に検査数値は低くなってくるようだ。 流石に赤血球数300以下、ヘモグロビン10以下、ヘマトクリット30以下になれば主治医と相談しようと思う。 血液劣化の影響で免疫力が低下すると元も子もなくなるからだ。 また、自分自身でもこの体調不良に耐えられるか自信がなくなるかもしれない。
 
オレゴン州
US101S  (Oregon Coast Highway)
2008/7/18撮影
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2016/10/05
(水)
第16回維持療法(アリムタ)

 若干ショックな話を主治医が話された。 「右下の病巣、今回の胸部X線画像で少し明瞭なので少し気がかり」とのこと。
 

 
左:2016/10/04   右:2016/0914

 確かに明瞭には素人目にも見える・・・。 他の部分、少し病巣部の右上とか鎖骨周辺の陰影も3週間目の画像よりも全体に鮮明で輪郭も大きいようにも見える。
 
 今日のX線撮影技師は見かけない人だった。撮影時の姿勢に関する指示も異なっていた。 病巣部が拡大したのかもしれないし、撮影状況の違いが出たのかもしれないと淡い期待を抱いている。

 2016/9/14のCT画像をチェックする。 ちなみに赤丸の部分は右中葉です。 右下葉は2011年8月に切除しました。 2013年の左下葉切除を含め肺胞の数は50%以下にはなりましたが、残りの肺葉が拡大し、肺活量は現在は多分2011年手術以前程度にまでは回復していると思えます。

 呼吸能力は若干落ちているとは思いますが(特に運動負荷が加わっているとき)、パソコン作業など軽負荷時は殆ど差し障りはありません。

 肺葉切除手術をされた皆様、人間の能力は素晴らしいものです。 大変な復元力とか生命力を秘めていると思います。 
 

2016/9/14のCT画像
 

  赤枠:今回指摘された右下部病巣部。 これまで左上の画像しか見せていただけていなかった。 このような角度からの画像があることを今回初めて知った。

 左右にこんなに広がっているとは予想していなかった。各病巣部はまだ比較的小さいように思える。 

 もう肺葉単位での切除は著しくQOLを下げそうなので無理かもしれない。 区域切除できないものか? 上葉の小さな病巣部は大きさからだと区域切除可能なように素人目では思えるのだが、場所的に難しそうな気もする。 下の中葉は場所的にはさほど難しそうには思えないが、区域切除するにしては大きすぎるような気もする。

  今後の治療どうするか・・・・。 抗がん剤の種類を変える、放射線治療、手術、 いよいよオプジーボか?
 
 この日、撮影CTを行なおうかと主治医が話されていたが、主治医は3週間前にCT撮影したので躊躇われた。 やはり主治医としては被爆量が気になるのだろう。 恐らく福島の避難民の方々よりも年間被爆量は多いと思うのだが、長期滞在宇宙飛行士と比べればかなり少ない方だと思う。 被爆量に関しては私は全く気にしないのだが・・・・。
 
 3週間後、胸部X線撮影画像を診た上で、当日を含めCT撮影を検討することになった。 今後の治療方針もその結果次第・・・。 当面3週間後17回目の維持療法(アリムタ)を行なう予定。
 
 点滴は点滴室の予約の関係上、午後から。 朝、時間的に余裕があるのでありがたい。 いつも通り2時間弱で終了。 その後再び診察室へ。
 
 主治医とお話する。 
 
 「センセ・・、手術時、切除した病巣部、病理検査に回しますよね・・・、アレ、他の抗がん剤のテストに遣われないのですか?」と単刀直入に尋ねる。
 
 「病院内で抗がん剤の治験に用いるのは無理、難しい。 製薬会社に提供するのも、プライバシーの問題等もあり、さらに難しい」とのこと。

 勿体無い・・・。 あれだけ大きな癌病巣、新薬開発に有効活用していただきたい。 プライバシーとかいうけれども、病巣部の検体とリンクを完全に分離すれば、プライバシーの問題は解消すると思えるのだが・・・。 万が一プライバシーが漏れても私のような貧乏人には全く悪影響は考えられない。 

本日の採血結果
  
H27
11/05
11/26 12/17 12/28 H28
01/14
02/08 6/2 6/15 7/13 8/03 8/24 9/14 10/4 基準値 意 味
総蛋白 7.0 7.3 7.0 7.0 7.3 7.2 6.9 6.9 6.4 L 6.8 6.7 6.8 6.7 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 4.0 4.0 3.9 4.1 4.0 3.9 4.0 3.7 L 3.7
L 3.8 L 3.7 L 3.7 L 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
AST(GOT) 36 H 39 H 31 47 H 29 H 26 28 21 21 25 25 22 25 10-33
ALT(GPT) 29 40 H 30 59 H 22 20 21 18 20 20 22 18 19 4-30 肝組織の障害を推測する指標
総ビリルビン 0.6 0.2-1.2 肝臓などの障害を推測する指標
LDH 277 H 306 H 271 H 289 H 253 H 241 H 190 198 234 H 215 211 217 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
ALP 335 270 248 287 240 220 197 243 224 329 236 244 252 167-345 肝臓、骨芽細胞の障害を推測する指標
γ-GTP 27 80以下 肝臓などの障害を推測する指標
総コレステロール 130-219 動脈硬化や循環器系障害の診断
HDL-コレステロール 89 40-90 善玉コレステロール
中性脂肪 82 30-149
LDL-コレステロール 140 70-139 悪玉コレステロール LH比=140/89=1.57(2.0以下正常)
尿素窒素 17 16 15 22 H 17 14 13.6 16 18 19 19 14 17 8-20
クレアチニン 0.9 1.0 1.0 1.0 1.0 0.9 0.83 1.0 1.0 0.9 0.9 0.9 0.9 0.6-1.1
尿酸 4.9 3.8-7.0
ナトリウム 143 144 144 137 143 144 145 143 142 141 141 143 135-145
カリウム 4.2 4.5 4.2 4.3 4.1 4.2 4.2 4.1 4.1 4.0 3.8 4.1 3.4-5.0
クロール 109 H 111 H 108 103 109 H 110 H 109 H 109 H 107 107 107 110 H 98-108 腎機能などの障害を推測する指標
グルコース 118 H
随時血糖 118 140以下 食事の時間と関係なく測定した血糖値。食後2、3時間前後の値
HbA1c 5.5 6.2以下 糖尿病の判断指標
CRP 0.1 0.2 0.1 0.3 0.1 0.1 0.0 0.1 0.8 H 0.1 0.2 0.1 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
GFR推定値 70.9 60-89:正常または軽度低下
45-59:軽度〜中等度低下
腎臓の働き(GFR(糸球体ろ過量)推算値)
白血球数 6.79 6.54 6.70 5.36 6.71 5.30 6.5 6.30 5.48 6.36 5.17 7.06 5.57 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 362 L 389 L 362 L 374 L 370 L 384 L 415 L 432 386 L 381 L 350 L 347 330 L 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 12.0 L 12.8 L 11.8 L 12.2 L 12.3 L 12.8 L 13.2 L 13.9 L 12.4 L 12.1 L 11.6 L 11.4 11.1 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 35.7 L 38.5 L 36.0 L 35.9 L 37.0 L 39.3 L 40.3 41.6 36.6 L 36.0 L 34.5 L 34.7 33.6 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 20.1 20.6 22.5 10.8 L 16.4 19.2 13.7 L 15.3 21.0 20.5 26.4 22.3 24.8 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 9.3 8.6 10.4 16.0 H 8.5 9.8 6.3 9.9 11.2 H 10.8 11.6 H 8.6 2.0-11.0
リンパ球% 28.0 20.6 32.5 28.2 30.0 30.8 30.1 31.8 30.8 20.5 27.1 19.0-49.0
好中球% 36.2 61.9 67.1 50.4 60.2 57.0 59.4 57.9 55.9 56.5 66.0 62.7 37.0-72.0
好中球数 3.57 4.05 4.50 2.70 4.04 3.02 3.74 3.17 3.56 2.92 4.66 3.49 過去最低:1.02
CEA 5.3 H 6.4 H 6.8 H 6.1 H 5.5 H 2.8 2.7 2.6 2.9 3.1 3.7 5.0ng/ml以下
CA19-9 37U/ml以下 29.3(2013/2/28)  
KL-6 500U/ml以下 442(2013/2/28) 間質性肺炎の活動性を測る指標
 予想通り更に赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリットの値が低下してきている。 過去最低値にまで低下してきているのではなかろうか?
 
 この3週間、胸の圧迫感を感じる頻度、運動直後の酸素飽和度(時には70%台を示すこともある)などから、多分血液成分の影響だろうと思っていた。 主治医に確認の質問をすると「その可能性は十分ある」とのこと。
 
 まだ基準値の80%前後だが、更に落ち込んでくると休薬や抗がん剤の変更なども検討しなくてはならなくなる。
 
 とにかく、2012年の術後補助化学療法を終えた後とか、2016年2月からの約4ヶ月に渡る休薬期間中の目を見張るような体力回復振りを思うと、まだまだ希望は残されていると思う。 今は抗がん剤の副作用として1週間も継続する便秘症状以外には際立った副作用や体力低下は感じない。 

本日の医療費340200円(自己負担分:44400円) 
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