肺 癌 ( 腺 が ん )      闘 病 記 録      過去  最初
日 時
2011/11/22
(火)
第1回術後補助化学療法:30日目:退院

 うわ〜っ、やっと退院だ。長くて超退屈な病院生活から解放されるという喜びと、恐らく入院前よりもかなり抵抗力が落ちている私の状態、感染症が怖い。帰宅できたとしても余りにも雑用が溜まりすぎている。これをこなすだけでも大変だ。3度の食事も全て自分で考え調理しなければならない。恐らく病院生活よりも生活リズムは不規則になるだろう。また美味しいものを友人たちと共に食べたい。お刺身、焼肉・・・、でも8日後にはまた入院しなければならない。
 また、ステロイド剤で強制的に白血球数や好中数を増やし、吐き気止めなどの副作用を和らげる処置を施しながら抗がん剤を点滴しなければならない。今回と同様な試練が待っていると思うと憂鬱だ。次回も含め後3回も試練を受けなければならない。
 午前10時、退院準備、といっても着替えて荷物をまとめるだけ。退院手続きは午前10時半から。どうせ混んでいるだろうと思ってのんびり構えていたが午前10時半きっかりにナースセンターに連絡し退去の確認をしてもらう。私ってせっかちなのだ。生活用品や退屈しのぎ用のグッツが詰め込まれた重いバッグをかかえて1階の入退院手続事務所に寄る。一番乗りを期待していたがすでに10人以上の待ちがあった。整理券を取り、医療総合案内に相談に行く。確定申告の医療費控除と医療保険給付金の関係などについておおまかな話を聞く。入退院手続事務所に戻ると丁度私の番だった。1ヶ月近くの入院にもかかわらず私への請求金額は6万円強だった。7〜10月まで毎月10万円前後支払ってきたので、今回からは食費を除いた自己負担分は5万円弱となる。過去高額な健康保険料を払い続けてきたが、やっと払い続けてきた効果があったという感じだ。日本の国民健康保険制度をとても有り難く思う。
 タクシーで帰宅。重い荷物を抱えて6階まで階段で上る。さすがに途中2回休憩せざるを得なかった。パソコンのメール・チェック。約2000通、99%が迷惑メールだ。この削除が結構面倒だ。録画機のチェック。2台録画機で録画していたが、約100番組たまっている。これをCMをカットしてDVDにダビングしなければならない。次の入院までに完了するかどうかわからない。録画予約数を絞り込む必要があるかもしれない。
 昼食、病院では絶対に食べることができなかったお刺身が食べたかった。サラリーマンの昼食時間帯を外して遅い昼食となった。よく食べた。お刺身と天ぷらの定食と更に追加してお刺身盛り合わせ。全部食べた。我ながらよく食べると思う。高い昼食だった。入院中もすべての食事は全部食べた。一般には抗ガン剤の副作用で食欲不振なども上げられているがそんなことは全く無かった。
 夕食、ご飯を炊くのが面倒で外食。すき焼き定食。またもやボリュームたっぷり。ホント、よく食べると思う。最近は便秘も解消され快食快便だ。
 
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2011/11/21
(月)
採血
X線
第1回術後補助化学療法:29日目

 あ〜あ、入院してからもうすぐ1ヶ月にもなる。検査入院、術前検査入院、手術入院、術後補助化学療法入院、入院日数は合わせて60日を越えてしまっている。昔契約した生命保険の医療保障は確か最大60日保障とあった。この保険では以降は保障されない。昔から高い保険料を払ってきてこの程度の保障しか受けられないのかと思ってしまう。最近入った医療総合保険は確か1000日以上は保障していたと思う。昔の保険請求のため、病院に入院証明書を請求しなければならない。
 午前10時前病院の敷地内を散歩。少しひんやりした感じでとても爽やかな空気だ。空も抜けるような青だ。この爽快感、ロッキーマウンテン国立公園グレイシャー国立公園をトレッキングしたときのような爽快感だ。東京のど真ん中でこんなに空気が美味しい感じがするなんて思いもよらなかった。歩きながら少し歌ってみた。歌い続けると徐々に酸素飽和度が下がり90%以下になってしまう。これでは動きを伴うオペラ歌手にはとてもなれないと思う。歌わずに黙々と歩くと心拍数95前後、酸素飽和度93%前後だ。合計5周3500歩。

 採血結果
10/6 10/24 10/28 10/31 11/3 11/7 11/10 11/14 11/17 11/21 基準値 意 味
総蛋白 6.9 6.9 6.4 L 6.3 L 6.7 6.4 L 6.1 L 6.2 L 6.3 L 6.3 L 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 3.6 L 3.9 3.6 L 3.5 L 3.8 L 3.4 L 3.4 L 3.5 L 3.6 L 3.6 L 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
ALT(GPT) 14 16 35 H 50 H 49 H 39 H 26 17 16 16 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 175 187 182 221 144 177 152 169 159 168 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
尿素窒素 21 H 21 H 15 17 16 14 13 14 8-20
CRP 0.7 H 0.1 0.1 0.1 0.2 1.9 H 0.5 H 0.3 0.2 0.2 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
白血球数 8.38 8.52 17.32 H 12.59 H 11.85 H 6.20 5.24 4.46 4.40 4.91 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 430 423 411 406 L 438 419 411 398 L 398 L 408 L 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 12.6 L 12.4 L 12.0 12.1 L 12.9 L 12.3 12.0 L 11.7 L 11.7 L 11.9 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 39.0 L 37.5 L 36.7 36.1 L 38.9 L 36.8 36.0 L 35.1 L 35.1 L 35.9 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 22.7 21.6 13.9 10.2 L 15.2 13.7 17.3 23.9 22.6 19.7 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 6.7 6.2 1.4 L 4.6 3.3 3.7 2.7 6.3 9.1 10.0 2.0-11.0
リンパ球% 39.3 34.6 5.9 L 25.7 47.4 42.9 54.0 64.1 H 58.2 H 57.6 H 19.0-49.0
好中球% 49.8 56.0 92.7 H 69.6 48.8 52.6 41.7 27.0 L 30.6 L 30.2 L 37.0-72.0
好中球数 4.17 4.77 16.06 8.76 5.78 3.26 2.19 1.20 1.35 1.48
CEA 2.3 1.4 5.0以下
CA19-9 7.5 10.6 37以下
KL-6 370 500以下
BNP-N 24.3 H 18.4以下

シスプラチン+ナベルミンに関する補助資料には、「治療開始7〜14日後は好中球数が最も減少している時期です。」と記載されているがほぼその通りのようにみえる。私の場合、治療開始から3週間目が一番低くなっているようだ。
 午後4時前、主治医のM医師と美人担当医のK医師が来られこれからの予定について話し合う。明日11月22日退院、11月30日第2回術後補助化学療法入院と決まった。長かった〜。でも1週間後に再入院だ。この期間に多くの雑用をこなさなければならない。
 今日もお風呂予約がぎっしりだ。前後に予約が入っていない予約枠は21:40だけだ。一応予約しておこう。
 お風呂は結局入らなかった。私の予約時間帯の前後が予約されてしまい、私の入浴時間は最長20分に制限されてしまったからだ。これでは洗髪は絶対無理だ。
 
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2011/11/20
(日)
第1回術後補助化学療法:28日目

 病院内の温度は常に半袖のパジャマで生活できる程度にそんなに低くなっているとは思えないのだが、今朝は手術の切開痕、特に肩甲骨下辺りが痛み度0.4程度で1分間に1秒程度ズキッとした感じで痛む。
 左頭前が少し痛い。どうも小さな画面でドラクエをプレイしすぎると頭痛が起こるようだ。昼前なんか5分プレイすると偏頭痛が起こってしまう。今後20日以上の入院生活が3回も予定されている。退屈しのぎの方法を色々考えておかなければならない。小さな画面のゲーム機は健康を害するようだ。
病棟内の廊下を散歩するのも病室の患者と目をあわす事もあり、私が病棟内を散歩するのを嫌がる患者も中にはいるようだ。今日は運動靴に履き替え病院の敷地内を散歩した。建物の一番最小の回り方をすると500歩、看護学校や公園も含む一番外側を歩くと700歩程度ある。この散歩も今後の入院生活に取り入れようと思う。うまくいけば1時間程度使える。
 病院の敷地内を散歩しているとき、点滴している患者を見かけた。その患者は敷地内禁煙であるにもかかわらず喫煙していた。建物を何周かする間に2,3回喫煙姿を目撃した。敷地内は禁煙なんだよ。しかもあなたは治療中の患者なのだよ・・・。病院関係者に見つかると治療を断られるかもしれない。治療中にもかかわらず喫煙を我慢できないなんてかなり情けないと思う。
 長期入院の場合、病室に備え付けのテレビを視聴するのは大損だと思う。テレビを視聴するにはテレビ・カードなるものを購入しなければならない。何時間視聴できるのかは知らないが、結構な額になるらしい。基本的にはテレビはみない。特に病院備え付けの小さな画面のテレビなんて見る気もしない。今回の入院では退屈しのぎにとパソコンと携帯型DVDプレイヤーを持ってきたが、1ヶ月近い入院期間だとこれでも退屈でたまらない。次回入院時はテレビ・チューナーを持参しDVDプレイヤーで視聴しようかと思っている。DVDプレイヤー、画面サイズは10.1インチと小さいが、ベッドに寝た状態で30cm程度の距離で視聴すると結構迫力ある大画面として楽しめるのだ。ただし、解像度が少し悪い。1024*576ピクセルだ。でもお値段は1万円強とお買い得だ。
 
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2011/11/19
(土)
第1回術後補助化学療法:27日目

 昨晩はロボトミー手術など精神科収容施設での恐怖映画'shutter Island'を観ながら寝た。事前に睡眠薬を服用していたので1時間程度で眠ってしまった。途中何度かトイレ・タイム。午前5時半から再度映画を観る。主演のデュカプリオが最後に語る「モンスターとして生きるか、善人として死ぬか」という言葉が印象的だった。
 美人担当医が今後の予定について話してくれた。多分来週月曜日の血液検査の結果を見て火曜日に退院になるが、1週間後に第2回目の術後補助化学療法で入院とのこと。多分、これも3週間の入院予定。本来シスプラチン+ナベルミンによる化学療法は4週間を1サイクルとして4回続けるのがもっとも効果的とのこと。今の感じでは来年3月か4月頃に4回の療法を終わることになりそうとのこと。
 少し驚いた。ちょっぴりショックでもある。退院してしばらく休養しある程度回復できれば人と合ったり美味しいものを食べたり、合唱に参加したり、温泉に行ったりと楽しむことを考えていたが退院後1週間では危険で何もできない。自宅に閉じこもりいろいろな身辺整理や雑用、次の入院に対する準備、インターネットによる調査、ホームページ更新程度しかできない。
 
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2011/11/18
(金)
第1回術後補助化学療法:26日目

 昨晩は映画「あかずきん」を見ながら寝た。途中眠ってしまったのでストーリー展開はよく分からない。童話「あかずきんちゃん」を題材にしたような映画だ。時代はヨーロッパ中世の感じ。人里離れた村での出来事のようだ。
 知人に聞いた話だが、今は術後補助化学療法を外来で受診せざるを得ない患者も多いそうだ。病院の空きベッドがないためだそうだ。術後の発熱時の恐怖体験や抗がん剤投与時の副作用を考えると自宅での療法はとても恐ろしい。そろそろ私も退院の時期だと思う。来週の火曜日辺りに主治医から「火曜日以降いつでも退院可能」と告げられたときの対応が難しい。退院可能といえども入院直前と比べてかなり体の抵抗力は落ちている。症状は出ていないが間質性肺炎を内在している私としては感染症が非常に恐ろしい。かといって病院内では私が一番元気そうにも見える。外科病棟のベッドは大体8割は使用されている。社会保険中央総合病院でもベッド空きを待っている患者が多いとすれば、なるべく早く退院した方が良いようにも思える。実際のところよく分からない。国立がんセンターのようながん治療で人気の高い大病院では「患者をすぐに退院させる」という噂も聞いたことがある。社会保険中央総合病院は肛門科以外は特に注目されてはいない中規模地域中核病院だと思う。施設、人材、とても私は気に入っている病院だ。肺癌の年間手術回数はそんなに多くはないが20回強で安心できる水準以上の手術回数だと思う。恐らくベテランのM医師が執刀し美人担当医のK医師が助手をされているのだろう。大病院では病院としての手術回数は多いかもしれないが、必ずしもベテラン医師が常に執刀するとは思えない。

患者同士の情報交換
 殆どの患者は表情が暗く話しかけにくい。今日たまたま、トイレである患者と話すことができ、同じ肺癌で2回目の抗がん剤治療中とのことだった。話が合い、デイルームと呼ばれる待合室のような部屋でしばらく情報交換した。私よりも5歳年長の方だ。最初片側の腎臓摘出手術を行い1ヶ月後に右肺上葉摘出手術を受けられたそうだ。結果的に腎臓は肺癌が転移したものだったらしい。病理病期は聞く事ができなかった。恐らくUAよりもっと進行しているのであろう。でも手術されたのだからステージ4ではないのだろう。その方の第1回目の抗がん剤治療経験では入院期間は3週間、やはり入院中は胸を中心としたあちこちが痛んだそうだ。退院後軽い脱毛があったが3,4日間だけだったそうだ。抗がん剤の副作用の影響は2,3ヶ月はあり、完全に副作用が消えるのは半年位かかるとのこと。個人差はあるのだろうが、とても参考になる。この人は1回目の抗がん剤治療は私よりも短いが、恐らくステロイド剤注射により白血球数などを強制的に増やしたからなのだろう。私の場合、今のところ、そのような処置はされていない。
 
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2011/11/17
(木)
採血
体重測定
第1回術後補助化学療法:25日目

 暇なのでPCゲームのソリテリアをよくプレイする。今日は1回目のプレイでゲーム完了となり、何か縁起良さを感じる。今日の採血の結果がどうでるか?楽しみだ。白血球数が上昇傾向にあり殆どの検査値が基準値内だと6日後のドイツ・レクイエムに出演できるかもしれない。
 相変わらず右胸が痛い。前日よりは軽くなったような気がする。
 12日前に購入したドラクエ9のプレイ時間も90時間に達した。毎日6〜8時間プレイしていたことになる。レベルもすでに70になり、最強キャラクターを目指して単純な経験値稼ぎ作業が続く。単純な経験値稼ぎ作業は眠気を催してくる。今日も昼食前に1時間前後寝てしまった。昼間に寝ると夜が眠りづらくなるのでなるべく昼間は起きているようにしている。
 ここ最近入浴患者が多すぎてなかなか20分以上入浴空き時間がなくて入浴できなかったが、今日は午後3時過ぎは入浴の予約が入っておらず久しぶりに洗髪できた。湯船でのんびりした時間と洗髪の時間を加えると20分の入浴枠内では難しい。最低30分は欲しい。入浴後も長髪なので髪の毛を乾かすのに10分以上かかってしまう。
 美人担当医のK医師が今朝の採血結果を持ってきてくださった。K医師も話されているように本当に「横ばい状態」だ。白血球数が下げ止まり傾向、好中球数が増加傾向。退院時期の判断は難しい。
 夕方の回診。主治医のM医師からまだ退院できないことを告げられる。今が丁度底辺りらしい。これで11月21日(月)の採血結果以降、早くても来週火曜日以降の退院になる。ここ数日気になっていた手のかさつき、医師に問うと洗剤で手を洗いすぎとのこと。納得。毎日10回以上は洗剤で丁寧に手洗いを行ってきた。以降は洗剤を使うのは半分程度にしよう。
 
10/6 10/24 10/28 10/31 11/3 11/7 11/10 11/14 11/17 基準値 意 味
総蛋白 6.9 6.9 6.4 L 6.3 L 6.7 6.4 L 6.1 L 6.2 L 6.3 L 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 3.6 L 3.9 3.6 L 3.5 L 3.8 L 3.4 L 3.4 L 3.5 L 3.6 L 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
ALT(GPT) 14 16 35 H 50 H 49 H 39 H 26 17 16 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 175 187 182 221 144 177 152 169 159 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
尿素窒素 21 H 21 H 15 17 16 14 13 8-20
CRP 0.7 H 0.1 0.1 0.1 0.2 1.9 H 0.5 H 0.3 0.2 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
白血球数 8.38 8.52 17.32 H 12.59 H 11.85 H 6.20 5.24 4.46 4.40 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 430 423 411 406 L 438 419 411 398 L 398 L 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 12.6 L 12.4 L 12.0 12.1 L 12.9 L 12.3 12.0 L 11.7 L 11.7 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 39.0 L 37.5 L 36.7 36.1 L 38.9 L 36.8 36.0 L 35.1 L 35.1 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 22.7 21.6 13.9 10.2 L 15.2 13.7 17.3 23.9 22.6 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 1.4 L 4.6 3.3 3.7 2.7 6.3 9.1 2.0-11.0
リンパ球% 5.9 L 25.7 47.4 42.9 54.0 64.1 H 58.2 H 19.0-49.0
好中球% 92.7 H 69.6 48.8 52.6 41.7 27.0 L 30.6 L 37.0-72.0
CEA 2.3 1.4 5.0以下
CA19-9 7.5 10.6 37以下
KL-6 370 500以下
BNP-N 24.3 H 18.4以下
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2011/11/16
(水)
第1回術後補助化学療法:24日目

トイレにて
 用を足した後、手を洗わずに出て行く人が多い。見舞い客はともかくとして患者ですら手を洗わない人が若干いる。恐らく殆どの患者は体力が弱り抵抗力も弱っていると思うのに手を洗わない人がいるのには驚きだ。トイレのように公共の場所では多くの人が取っ手などに触れ、菌が付着している可能性が高い。こういった取っ手などを触った手で、洗わずに鼻をほじったりするのは大変危険だと思う。こういった衛生観念に欠ける患者はどちらかというと年配者に多いと思う。ちなみに私は抗がん剤の副作用で体の抵抗力がかなり下がっているのを自覚しているので徹底して手洗い、うがいは励行した。洗剤を用いて手首までも徹底して洗う。多分全患者中、私が一番徹底して感染症対策を行っていたと思う。それでも少し発熱してしまった。この発熱は感染によるものかゲームのし過ぎかは分からない。
 昨日は夕方7時頃、PC作業中に右鎖骨下5,6cm中央よりの胸前部と右肩甲骨下辺り、手術の切開痕あたりだろうか5分に3,4秒程度の断続的な痛み(ズリズリ、チリチリ、ジンジン、・・・などで表現する不快感)が続いた。痛み度は1.5程度だろうか。気になりベッドで横になり(最近は食後2時間はベッドで横になることは控えていたが仕方がない)検温37.2℃。看護師に連絡しアイスノンを借受就寝。
 21:00検温37.1℃。背中がやや汗ばんでいるのを自覚できる。酸素飽和度も心拍数59bpm前後で95〜98%と不安定。
 1:30〜2:00 かなり激しく頻繁なゲップを伴う胸前部痛み。不快度2.0(我慢できない程度を3.0)。ゲップ音が同室の患者様に迷惑を掛けるのではないかと気になった。
 M医師の話によると胃液が逆流してこのような症状が起こったらしい。症状が強い人の場合、狭心症のような痛みを感じることもあるらしい。
 4:15 トイレ・タイム 36.6℃ 目覚めたとき口の中がいつもよりかなり渇いている感じ。またいつものことながらいがらっぽさもやや強い感じ。胸の不快感は治まり不快度は0.3程度。
 昨日午後から薬が無くなったことを告げているのだが、今朝も届けられていない。今日の朝食後の薬は午前7時現在無い。
 10時過ぎ。右胸ほぼ中央より鎖骨下10cm辺りが持続的に痛む。痛み度:0.2、30分に一度の割合で痛み度:1.0。抗がん剤の副作用なのか間質性肺炎の症状が顕在化してきたのか、単なる風邪による関節痛なのか分からない。夕方の回診時M医師からの説明。この痛みは多分食道とのこと。逆流性食道炎っぽい。でも食道にすれば右に偏りすぎのような気がするが・・・。毎夕食後胃薬のタケブロン0D錠を服用することになった。この痛みの正確な原因は不明だそうだ。ケブロン0D錠を服用しても痛みが解消しない場合は別途検討するとのこと。内心ゲームのしすぎではないかとも思っている。ベッドの上ではゲームをするときはゲーム機の操作上の理由で体を殆ど左側に傾けてプレイしている。ときどき真上を見ながらプレイすることもある。いずれにせよ右肩が少し痛いのだ。この過負荷が原因かもしれないとは思っているがまだ医師には話していない。
 
大部屋でのマナー
 私の病室は6人部屋。それぞれのベッドはカーテンで仕切られている。私は一番南側の区画でこの病棟内では見晴らしも抜群に良い病室だ。新宿の高層ビル群、少し高層ビルに隠されてしまっているがそれでも冠雪した富士山の頂上が見える。殆どの患者は入院期間1週間以内だ。最近、入った患者。一番北側の廊下よりの区画だ。顔つきは西部邁先生のような一見アカデミックで弁が立ちそうな顔つきだ。態度もでかい。同室の他の患者など見向きもしない、何か見下したかのような表情だ。そのくせ若い看護婦とは言葉巧みに雑談に長時間持ち込む。3週間以上の入院で私にとって一番感じの悪い患者だ。皆様患っており精神的にもへこんでいて少しは協調性のない態度は理解できるが、この患者はちょっとひどすぎる。自分のベッドで携帯電話をしまくる。病室内は電話禁止なのをご存知なのだろうか? こんなのはまだましだが、この患者仕切りのカーテンを全開にしている。これは迷惑なことだ。トイレなどから病室に戻るときいやでもその患者の様子が目に入る。視線がぶつうかるのが怖い。こういった迷惑もあるが、最大の迷惑はこの患者が咳き込んだときなどに撒き散らされる病原菌だ。よくこの患者の咳き込む音が聞こえるが恐ろしくなってくる。
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2011/11/15
(火)
第1回術後補助化学療法:23日目

 朝のM医師の回診。今後多分今までのような自覚症状を伴うような副作用は起こらないらしい。脱毛に関してもその副作用が見られない患者もいるとのこと。今のところ私も脱毛の気配は全くない。11月17日(木)の採血が楽しみだ。
 昨日は7時間たっぷり寝たが、それでも午前中急に眠くなり1時間前後寝てしまった。
 午後、友人のNに電話。今巷では風邪が流行っているとのこと。今の私の健康状態ではとても危ない。

いろいろな患者
 大部屋は面白い。私の病室は6人部屋。カーテン越しに医師や看護師と患者の会話が漏れ聞こえてくる。私はもうこの部屋で4週間目に入った。殆どの患者は3,4日の入院患者だ。新たな患者の人柄が最初の看護師達との会話からうかがいしれてくる。
 看護師を部下とか召使であるかのように偉そうな態度の患者:非常にカッコ悪いと思う。何を勘違いしているのだ。
 バカ丁寧に低姿勢の患者:ご年配の方が若い看護師に対してバカ丁寧な敬語を使い極端に低姿勢なのもちょっとカッコ悪い。
 くどくどしゃべり過ぎの患者:やはりご年配の方に多い。会話速度が極端に遅くしつこくしゃべるタイプ。こういう方と話すととても疲れる。

今日漏れ聞こえてきた会話
 「・・・ということで浣腸ということになりますが・・・」
 「ちょっと指を入れてみましょう・・」
 「えっ?!」
 「こ、こういう姿勢でいいのですか?」
 「ハイ、パンツを下ろして下さい。お尻が見える程度で結構ですよ」
この会話から勝手にその会話風景を想像するのも退屈しのぎのひとつだ。

 夕方の回診。主治医のM医師と美人担当医のK医師が来られる。私がお風呂で歌っていることが話題になった。少しセーブして歌っていたつもりだが、結構お風呂の外の廊下でも聞こえたらしい。ちょっと恥ずかしいような、よく響く自分の声にちょっぴり自信をもったりした。う〜ん、早く歌えるようになりたい。自宅では24時間歌うことができるが、病院の中ではエレベーターの中とお風呂だけだ。それもかなり控えめに短時間しか歌えない。
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2011/11/14
(月)
採血
第1回術後補助化学療法:22日目

 午前7時頃採血。
 昨日は午後2時から見舞いに来てくださったM様と2Fのコンビに前で2時間、午後4時からデイ・ルームで他の患者達と2時間以上話しこんだためか午後7時過ぎから発熱。検温した時点では37.0℃。予約していた入浴もキャンセルし、午後8時頃就寝。額や背中から汗が滲み出ているのが分かる。ナースセンターに駆け込みアイスノンを借り受けて寝る。胸上部鎖骨辺りの高さで中央よりの部分が単発的に不愉快に痛む。痛み指数1.0程度。ちなみに痛み指数9は胆石症の痛み、3はもう我慢できない程度の自分なりの痛みを示す度合い。
 採血結果
 白血球数は予想ほど下がっていなかた。赤血球数とヘモグロビンも低下しているのは少しショック。白血球も減っているので赤血球数も減るのはある程度仕方がないとのこと。好中球が減っているのがきがかりだ。この値の減少すると感染症にかかりやすくなってしまう。今日の採血結果で近日中の退院を決めるのはかなり微妙と思える。M医師によると骨髄系の指標は血小板が先行指数になるとの話。上昇気味なので白血球数なども今後増加してくる見込み。
 夕方美人担当医のK医師から、現在の状況では白血球や好中球数が上昇傾向にあるのかどうか分からない、11月17日(木)に採血し上昇傾向を確認してから退院時期を決めるとの話があった。ほぼ11/15(火)に退院できると思っていたが、予想が外れた。病院生活は非常に退屈だが、今退院するのは怖い。退院時期が遅れてむしろホッとしている。今日の血液の状態でも、結構発熱しやすいようだ。1日に1℃近く体温変化がある。この体温変化などで病原菌などに対する抵抗力がかなり低下していると自覚できる。
 入院期間が延びたので汚れたパジャマや下着類を洗濯する。病院の洗濯機は硬貨で100円+50円、200円投入してもちゃんと洗濯はしてくれるがお釣りは出てこない。洗剤は投入する必要はない。ちゃんと除菌もしてくれるようだ。乾燥機は40分当り100円。米国ドライブ中にはよくコイン・ランドリーを利用したが、病院のランドリーの料金などはアメリカよりもはるかに良心的だ。
 夜の検温、36.7℃、私としてはやや高めだ。体温は36.7℃だがやや頭が重く、歩いていてもやや平衡感覚が鈍くなっているように感じる。
 
10/3 10/6 10/24 10/28 10/31 11/3 11/7 11/10 11/14 基準値 意 味
総蛋白 6.9 6.9 6.4 L 6.3 L 6.7 6.4 L 6.1 L 6.2 L 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 3.6 L 3.6 L 3.9 3.6 L 3.5 L 3.8 L 3.4 L 3.4 L 3.5 L 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
ALT(GPT) 12 14 16 35 H 50 H 49 H 39 H 26 17 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 167 175 187 182 221 144 177 152 169 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
尿素窒素 21 H 21 H 15 17 16 14 8-20
CRP 2.7 H 0.7 H 0.1 0.1 0.1 0.2 1.9 H 0.5 H 0.3 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
白血球数 8.68 8.38 8.52 17.32 H 12.59 H 11.85 H 6.20 5.24 4.46 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 422 430 423 411 406 L 438 419 411 398 L 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 12.4 12.6 L 12.4 L 12.0 12.1 L 12.9 L 12.3 12.0 L 11.7 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 37.8 39.0 L 37.5 L 36.7 36.1 L 38.9 L 36.8 36.0 L 35.1 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 21.7 22.7 21.6 13.9 10.2 L 15.2 13.7 17.3 23.9 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 1.4 L 4.6 3.3 3.7 2.7 6.3 2.0-11.0
リンパ球% 5.9 L 25.7 47.4 42.9 54.0 64.1 H 19.0-49.0
好中球% 92.7 H 69.6 48.8 52.6 41.7 27.0 L 37.0-72.0
CEA 2.3 1.4 5.0以下
CA19-9 7.5 10.6 37以下
KL-6 370 500以下
BNP-N 24.3 H 18.4以下
 
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2011/11/13
(日)
体重測定
第1回術後補助化学療法:21日目

 病院のコンビには朝7時に開店する。いつも7時きっかりに新聞、お茶、朝のヨーグルトを買いに行く。いつも朝刊を読むのが楽しみなのだ。テレビは全く見る気がしないので世の中の出来事などは新聞が唯一の情報源だ。
 日曜日の朝は体重測定がある。61.6kg、ほぼ理想的な体重だ。1週間前よりも1kgも増えている。病院食の1日の総カロリーは約2000kCal、これだけだと私の体重は減少するようだ。毎日、朝ヨーグルト、午後、アイスクリームを余分に食べ続けた結果体重が増えたのだと思う。やや増え方が早いのでもう少し間食を制限しなければならないと思う。
 階段上り108段(B1F→4F)*6回。今日はB1F→4F休憩なしで上って見た。4F到着時大体心拍数133bpm前後、酸素飽和度88%前後だった。後で美人担当医のK医師と話した。心拍数133bpmのように心臓に続けて負担をかけるのは心臓によくないらしい。やはりリハビリには新宿御苑を歩き回るのがベストのようだ。新宿御苑を歩くときは心拍数85から100bpm、酸素飽和度90〜96%程度だ。
 M様見舞いに来られる。
 デイ・ルームと呼ばれる待合室のような共用スペースで同じ階の患者様達としばらく懇談。若い人とは比較的会話のキャッチボールができるのだが、年配の方だと、年配者の独演会になりがちだ。聞いているのも疲れてくる。なかなか話題を切り替えたり退散するきっかけもつかみにくい。
 
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2011/11/12
(土)
第1回術後補助化学療法:20日目

 今朝は快晴ではないが空気がきれいだ。ビルに一部邪魔されているが冠雪した富士山の頂上がはっきりと見える。
 便秘薬のマグラックス錠330mgの服用をやめて連続7回になる。昨日までは軟便状態だったが、今日はなかなか便意も催さず、再び便秘症状に変わってきた。今日の昼食後からマグラックス錠330mgの服用を再開しようと思う。
 みぞおちや胸周りの痛みはかなり減ってきたが、まだ胸中心部鎖骨の高さ辺りがズリズリとしたような軽い痛みを生じることがある。フランス人形のような特にパッチリとした目元が魅力的な美人の担当医に昔の完治した結核治療痕から再び結核菌が活性化したのではと質問したが無関係だろうとのこと。
 階段上り108段(B1F→4F)*6回。相変わらず2F、3Fの踊り場で休憩。踊り場近くで酸素飽和度は95%程度なのだが心拍数は110を越え、休憩しても心拍数はしばらく上がり続けて120近くまで上がる。この間、大きく深呼吸を繰り返す。心拍数の上昇が止まると今度は酸素飽和度が急激に低下し88%程度まで落ちる。深呼吸を繰り返していると、酸素飽和度は90%以下だが、心拍数が徐々に低くなってくる。低くなりはじめて数秒で酸素飽和度が高くなり95%程度まで回復する。それから10秒程度で心拍数が95以下になる。オキシパルスメーターを左手人差し指に挟みながら階段を上る。一連の動きから肺で取り込まれた酸素が人差し指にまで送られるのに10秒前後、酸素濃度が変化し私の脳が心拍数の変更を指示するのに少しの時間(私にはどこで濃度変化をキャッチし脳が心臓に指令を出すメカニズムは知らないため「少しの時間」とした)がかかるようだ。まことに人間の体って精緻に出来ていると思う。
 Y様ご夫妻見舞いに来られる。
 
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2011/11/11
(金)
第1回術後補助化学療法:19日目

 ナベルビン点滴翌日辺りから胸周辺の局所的かつ瞬間的な痛みが起こる頻度は減り、最近は胃上部辺りの痛みが多くなってきたような気がする。体温もここ数日は36.5℃前後で比較的安定してきている。抗がん剤の色々な副作用は結構時間差をおいて発現するようだ。また個人差も大きいらしい。来週月曜日の採血の結果で退院時期が決まるようだ。白血球数が11月10日の採血時よりも低くても、血小板数等の変遷状況から判断して、白血球数は下降気味ではなく上昇気味と判断できるそうだ。
 久しぶりに階段上り再開。108段(B1F→4F)*4回。パルスオキシメータで測定しながら上る。心拍数>120bpm or 酸素飽和度<90%となれば休憩。今のところ2階と3階の間の踊り場でこの制限を越えてしまう。心拍数<95bpm and 酸素飽和度>95% で再び上り始める。心拍数が120bpmを越える前後で休憩すると、心拍数はそれ以上速くならず、94,5%あった酸素飽和度が急激に下がり90%以下になることもある。90%前後で心拍数が徐々に遅くなってくる。酸素飽和度と心拍数が微妙に調節されながら酸素を末端まで効率よく運搬しているのであろう。
 夕食は赤飯と鯛の姿焼き等、なぜかいつもより豪華だった。11月11日がこの病院の創立記念日だからのようだ。
 
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2011/11/10
(木)
採血
第1回術後補助化学療法:18日目

 午前7時過ぎ採血。
 便秘も殆ど解消し看護師の奨めもあり毎食後服用していたマグラックス錠330mgをやめてみる。午前中の便通は1回で便も軟らかいが細い。また今日はいつもより量もやや少ない。
 M医師の回診後、10時前辺りからゲホッ、ゲホッを伴う、胃から空気が吹き上げてくるような痛みに襲われた。痛くてゲームできず。1時間ばかり寝た後、痛みは解消していた。
 お昼前、美人担当医のK医師が今朝の採血結果を持ってきて下さった。その表情がニコニコされていたので多分かなり良好な結果なのだろうと思った。CRPの値も前回よりは下がってはいるが基準値より上。胸周辺のチクチクしたような局所的な痛み、これが原因だろうか? M医師もK医師も明確な返事はしてくださらない。白血球数が予想よりも下がっていない。白血球も好中球も低くなると抵抗力が弱くなり感染症にかかりやすくなってしまう。これから徐々に下がっていくのであろうか。赤血球やヘモグロビンも低くなっている。来週月曜日の採血結果によって私、医師共に退院時期を決定のつもりだが、退院後も数値が下がり続けるようでは怖い。数値が上昇傾向を示し始めたのを確認してから退院したいと思う。今回は腫瘍マーカー値も判定された。CEAは下がっているがCA19-9は上がっている。この程度だと誤差の範囲と考えてよいのだろうと勝手に思っている。
 いや〜、それにしても術後化学補助治療(抗がん剤治療)がこんなに長期入院を必要とするとは思ってもみなかった。術後退院時は長くても1週間前後だろうと思っていた。
 午後、院長が全患者に挨拶回りに来られた。最初誰か分からず「何?この人?」という感じだった。とても人格者という感じだった。院長という立場、恐らく医療以外の予算とか人事とかストレスのたまる仕事が多いと思う。ここ社会保険中央総合病院は医師、看護師をはじめスタッフ全員のモラルは非常に高いと思う。この院長だからこそ、この病院では質の高い医療が継続できるのであろうと思う。
 今回の入院の請求書が届けられた。10月24日から31日までで自己負担分は86740円だった。結構重い負担だ。
 夕方前、午前とは異なるみぞおち辺りが痛む。午前の痛みの不快度を1.5とすれば0.8程度の不快度だった。
 夕方前に今日の入浴の予約に行った。予約がいっぱいで今日の入浴は諦めざるを得ない。普段は十分予約可能なのだが、明日金曜日、肛門科の患者が沢山いるため予約満杯になったそうだ。

10/3 10/6 10/24 10/28 10/31 11/3 11/7 11/10 基準値 意 味
総蛋白 6.9 6.9 6.4 L 6.3 L 6.7 6.4 L 6.1 L 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 3.6 L 3.6 L 3.9 3.6 L 3.5 L 3.8 L 3.4 L 3.4 L 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
ALT(GPT) 12 14 16 35 H 50 H 49 H 39 H 26 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 167 175 187 182 221 144 177 152 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
尿素窒素 21 H 21 H 15 17 16 8-20
CRP 2.7 H 0.7 H 0.1 0.1 0.1 0.2 1.9 H 0.5 H 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
白血球数 8.68 8.38 8.52 17.32 H 12.59 H 11.85 H 6.20 5.24 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 422 430 423 411 406 L 438 419 411 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 12.4 12.6 L 12.4 L 12.0 12.1 L 12.9 L 12.3 12.0 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 37.8 39.0 L 37.5 L 36.7 36.1 L 38.9 L 36.8 36.0 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 21.7 22.7 21.6 13.9 10.2 L 15.2 13.7 17.3 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 1.4 L 4.6 3.3 3.7 2.7 2.0-11.0
リンパ球% 5.9 L 25.7 47.4 42.9 54.0 19.0-49.0
好中球% 92.7 H 69.6 48.8 52.6 41.7 37.0-72.0
CEA 2.3 1.4 5.0以下
CA19-9 7.5 10.6 37以下
KL-6 370 500以下
BNP-N 24.3 H 18.4以下
 
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2011/11/9
(水)
第1回術後補助化学療法:17日目
 
 朝の検温36.5℃、担当看護師は男性のNさん。若いがとても優しく話しやすい人だ。私を担当して下さる看護師チーム、5,6人いるだろうか? 殆ど好感の持てる方ばかりだ。
 若くて美人の担当医のK医師、とても話しやすいのだが、ゲーム機などは経験がないそうだ。恐らく医師としての勉強ばかりで遊ぶ時間も少なかったのだろうと少し同情してしまう。
 6日ぶりに洗髪。そそろそろ脱毛が始まるのではないかと恐る恐る洗髪した。
 
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2011/11/8
(火)
第1回術後補助化学療法:16日目:

 いつも動作が遅く思えるデブ看護師、今朝は6時きっかりに検温に来た。これで起こされた。寝起きなので低い体温を期待したが36.6℃だった。
胸周辺のチクチクしたような痛み少し治まってきたようだ。便秘もほぼ解消。でも便が細いのが気になる。
 最近、午後から夕方にかけて体温が高くなり気味で大体37℃前後の体温となる。37℃近くになるとやや頭が重く、頬もやや熱っぽく感じる。南向きの部屋で日当たりが良く室温が高くなっているかもしれないと看護師達は話すが、ゲームのやり過ぎではないかと思っている。3DSのあんな小さな画面を見つめながら毎日10時間以上もプレイしていたらおかしくなるかもしれない。
 5日ぶりに入浴。ナベルビン点滴後、控えていた。
 
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2011/11/7
(月)
採血
第1回術後補助化学療法:15日目

 朝、採血。検温時36.0℃しかなかったのには驚き。昨日も下剤を飲んで就寝したが、今朝は朝食まで我慢できず排便。便もかなり軟らかくなった。これ以上軟らかくなると軽い下痢気味になってしまう。それなりの量は排便するのだが、まだ残便感は残る。自分で下腹を覗き込むとやはりかなり残っているのではないかと思う。多分、皮下脂肪ではないと思う。体内脂肪だとすれば、カローリ制限して落とすより仕方がないのかもしれない。
 午前11時、ドラクエ9を1時間程度プレイした後検温してみた。36.8℃あった。やはりゲーム機は体調に影響を与えるのかもしれない。

朝の採血結果が出た。
 10月28日抗がん剤点滴翌日、白血球数が異常に高くなっているが、これはステロイド剤投与の影響らしい。総蛋白やアルブミン、これは最近の便秘気味だから仕方がないか・・・。CRPがかなり高くなっている。胸周辺のチクチクしたような単発的な痛み、これが影響しているのではなかろうか?担当医は明確な答えはしてくれなかった。白血球数、これからどこまで下がってくるのか少し不安だ。抵抗力が弱ってくる。主治医のM医師の話によれば、これからしばらくは徐々に白血球数が減り、多分3000以下になるだろうとのこと。少なくなりすぎると白血球を増やす薬を投与するとのこと。間質性肺炎という爆弾を内包している私としては感染症が極端に怖いのだ。
 5日前のナベルビン点滴後、入浴は控えていた。担当医の奨めもあり、久しぶりに入浴を楽しんだ。洗髪は時間もかかるし後髪の毛を乾かすのが面倒なので行わなかった。ホント、長髪は面倒くさい。後1ヶ月もすれば副作用でかなりの髪の毛が抜けると思えば手入れなんてどうでもよいという気になってくる。脱毛が始まる頃、丸坊主にでもしようかと思っている。
 やはりドラクエは面白い。超暇なのでプレイ時間も3日間で20時間を越えた。とても退院時期までにキャラクターを最強にまでは育てられそうにも無い。いや、ゲーム・クリアさえ無理かもしれない。
 
10/3 10/6 10/24 10/28 10/31 11/3 11/7 基準値 意 味
総蛋白 6.9 6.9 6.4 L 6.3 L 6.7 6.4 L 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 3.6 L 3.6 L 3.9 3.6 L 3.5 L 3.8 L 3.4 L 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
ALT(GPT) 12 14 16 35 H 50 H 49 H 39 H 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 167 175 187 182 221 144 177 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
尿素窒素 21 H 21 H 15 17 8-20
ナトリウム 144 146 H 143 141 140 142 139 137-145 腎機能などの障害を推測する指標
クロール 108 110 H 107 107 104 105 104 98-108 腎機能などの障害を推測する指標
CRP 2.7 H 0.7 H 0.1 0.1 0.1 0.2 1.9 H 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
白血球数 8.68 8.38 8.52 17.32 H 12.59 H 11.85 H 6.20 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 422 430 423 411 406 L 438 419 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 12.4 12.6 L 12.4 L 12.0 12.1 L 12.9 L 12.3 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 37.8 39.0 L 37.5 L 36.7 36.1 L 38.9 L 36.8 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 21.7 22.7 21.6 13.9 10.2 L 15.2 13.7 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 1.4 L 4.6 3.3 3.7 2.0-11.0
リンパ球% 5.9 L 25.7 47.4 42.9 19.0-49.0
好中球% 92.7 H 69.6 48.8 52.6 37.0-72.0
CEA 2.3 5.0以下
CA19-9 7.5 37以下
KL-6 370 500以下
BNP-N 24.3 H 18.4以下
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2011/11/6
(日)
体重測定
第1回術後補助化学療法:14日目

 副作用としてこれからは白血球減少など骨髄系の症状が顕著になってくると予想している。それゆえ体の抵抗力はかなり弱まり感染症対策は更にしっかりと行わなければならないと思う。昨日夜は37.8℃まで体温が上昇しびびった。看護師にアイスノンを用意してもらった。これ結構体温を下げるのに効果があるような気がする。
 毎週日曜日の朝は体重測定することになっている。自宅で測定しているのとほぼ同じような条件での測定だったが予想に反して体重は軽くなっていた。下腹に便が3,4日分滞留していつもより1,2kg重いのかと思っていたが、0.3kg程軽かった。最近はまだ便秘気味だが、それでも多分1日分の便は排出していると思う。下腹が大きく膨らんでいるので便が溜まっていると思うのだ。病院の食事は1日辺り2000Kcal弱、これだと前回入院の経験で私にはカロリー不足で体重減少気味ということはわかっていた。体重を維持しようと思うと私の場合、2300Kcal前後必要だと思う。今回の入院では毎回の病院食+ヨーグルトなどを個人的に食べカローリ不足を補っている。この体重減少はもしかして何か体内で異常でもあるのかと少しは疑いたくなってしまう。でも頬がこけたとか痩せてきたという現象は全く見られないのだが・・・。
 午後も相変わらず体温が高い。37℃近い。同時に胸周り、特に手術した右半分の胸周りのあちこちがジリジリ、ズリズリ、ジクジク、チクチクとか数秒間痛むのが気になる。なぜ痛みが胸周辺に起こるのか気がかりだ。
 便は徐々に軟らかくなってきているのだがまだ残便感が残り、また便も細い。まだまだ以前のようなスカッとした排便の状況ではない。
 昨日からプレイ開始したドラクエ9、すでに12時間以上プレイしている。このため、この闘病記に記録する時間が減少してきた。
 
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2011/11/5
(土)
X線撮影
第1回術後補助化学療法:13日目
 
 さすがに昨日は体調に気をつけた。多分ナベルビンの副作用(胸上部の痛みや胸焼け感)軽く発熱もした。やはり怖い、昨日は殆どベッドの上で大人しく過ごした。勿論、お風呂も入らない。これから白血球数減少など骨髄系の恐ろしい副作用がでてきそうだ。ときおり胸の周囲が局所的にキリキリとかジクジクとか、ジリッとかの感じで痛みを感じることがある。(何かに夢中になっていれば自覚できない程度)
 残便感は残るもののかなり便も柔らかくなり、それなりに排便できているように思う。下腹がなかなかへこまない。
 超退屈だ〜、持参した100枚近いDVDは全部観てしまった。外出許可をもらいゲーム機とドラクエのようなロールプレイング・ゲームを買いに行こうかと思う。美人のK担当医に外出許可をもらう。
 X線撮影。今日は正面1枚だけだった。
 午後買い物に新宿へ出かける。ビッグカメラでDS3、ゲームソフト3本購入。
 帰院後、ゲーム開始。面白い。しばらくは退屈しのぎができそうだ。ベッドで横たわってゲームをしていると腕などが疲れてくる。健康を損なわない範囲で長時間ゲームを楽しむ方法を探さなければならない。いや〜、ドラクエ9を遊んだが、午後3時から8時過ぎまで遊んだ。夜の検温37.5℃もあった。副作用かゲームのし過ぎかどうかはわからないが、とても危険だ。夜飲む薬を服用して早々に寝た。途中何度か起きた。その起きた途中で1時間程度ゲームを楽しんだ。だめだな〜・・・。
 
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2011/11/4
(金)
抗がん剤点滴
第1回術後補助化学療法:12日目:ナベルビン点滴

 まだ便秘状態は続く。肛門科の患者が便座を占有している時間が長い。肛門科の患者は暖房便座の水流の強さを最弱にしていることが多い。それに引き換え私は便秘で肛門を刺激しなければならないので最強の水流にしている。最強の水流のまま次に肛門科の患者が利用して驚く姿を勝手に想像してしまう。

点滴  制吐剤?
     ナベルビン+補液
     ウォッシュアウト(ソルデム3A輸液500ml*2)

ナベルビン点滴後約1時間やや強い胸焼け感に襲われた。前胸上部圧迫感とゲッホッ、ゲッホッ、ゲッホッ・・・・、この症状1時間毎に10分ぐらい波状的にやってくる。今回の入院では一番強い副作用の感じだ。不快度4をもう我慢できない程度の不快感とすれば3位の不快感だ。
 点滴が終了し、昼寝後、午後2時頃自主検温37.2℃、高い。アイスクーリームを食べ再度検温36.8℃に下がった。看護師には低いほうを報告した。ちょっとインチキ臭い。でも経験的にアイスクリームを食べると体温は0.3℃程度下がるようだ。
 便秘はかなり解消したが、それでもまだ残便感は残る。とにかくまだお腹の中に5日分程度の便が滞留しているような気がする。
 
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2011/11/3
(木)
採血
第1回術後補助化学療法:11日目:休薬日

午前5時目覚め時軽く胸焼け状態。胸前上部辺りがゲッホッ、ゲッホッ状態。約10分続き眠ってしまう。30分後目覚め時解消。
朝、採血といっても今日は午前9時前に採血。いつもなら午前6時半頃の採血なのに今日担当のデブ看護婦の場合いつも遅れがちだ。8時前の朝食時に採血に来て、私の食事中の姿を見て驚いていたようだ。今からでも採血可能か医師の判断をあおぐとのこと。
 手術でもないのになぜ術後化学補助療法(抗がん剤治療)で3週間も入院しなければならないのだ?と疑問に思っていた。週に2回のペースで採血された結果や副作用を思うと納得できてきた。とにかく副作用の影響で白血球数が減ったりして抵抗力がかなり低下し感染症にかかりやすいのだ。風邪をひいたりしたらたちまち肺炎にまで発展しそうだ。
 とはいえ今日でやっと入院予定期間の半分が終了したところだ。正直退屈極まりない。外科病棟の患者はがん患者などの重篤な病気で入院している人も多いが、整形や肛門科の患者も多い。殆どは多分全身麻酔で手術を受ける患者のようだが、肛門科の患者などは入院期間は2,3日程度だ。私よりもホスピスとか長期入院の患者もいるが、その人たちは余り目立たない。どうも私が外科病棟の中では一番古株のような雰囲気だ。また全患者中一番元気なように思える。とにかく延入院日数30日も越えると病院内での動きの要領がかなりよくなる。当初病院のお風呂なんて・・・と入る気にはとてもなれなかったが、今では温泉気分で入浴を楽しんでいる。入浴は20分単位の予約制なのだが、空いている時間帯などを把握し、なるべく自分の予約時間前後に他の人が予約しない時間帯を狙っている。勿論、食事時や医師の回診時間帯にはかからない。とにかく要領がよくなり、入浴は毎日30分前後楽しんでいる。家のお風呂よりは断然広く、シャワーも強力だ。湯船につかてある程度の大声を出しても外には殆ど漏れていないと思う。病院内ではかなりアクティブな方だと思うが、感染症対策なども私が一番強力に行っているのではないかと思う。食事終了後ただちに歯磨き(歯科医に指導されたとても丁寧な歯磨き方法)、うがい、手洗い(殆どは洗剤で丁寧に洗っている)前回入院時で甘く考えて若干発熱したことや術後退院後発熱したことが良い経験となった。外科病棟外にでるときや人の多い場所に出るときは極力マスク着用。
 
今日の採血結果が出た。美人の担当医のK医師によると非常に良い結果らしい。たしかに骨髄系の数値はかなり良くなっているようだ。
 
9/2 9/5 9/8 9/12 9/15 10/3 10/6 10/24 10/28 10/31 11/3 基準値 意 味
総蛋白 5.7 L 6.0 L 5.6 L 6.3 L 6.1 L 6.9 6.9 6.4 L 6.3 L 6.7 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 3.0 L 2.9 L 2.7 L 3.1 L 3.0 L 3.6 L 3.6 L 3.9 3.6 L 3.5 L 3.8 L 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
ALT(GPT) 118 H 48 H 25 19 16 12 14 16 35 H 50 H 49 H 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 260 H 212 173 207 208 167 175 187 182 221 144 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
尿素窒素 21 H 21 H 15 8-20
ナトリウム 147 H 142 142 143 146 H 144 146 H 143 141 140 142 137-145 腎機能などの障害を推測する指標
クロール 111 H 106 107 106 109 H 108 110 H 107 107 104 105 98-108 腎機能などの障害を推測する指標
CRP 4.4 H 8.0 H 5.2 H 3.1 H 1.9 H 2.7 H 0.7 H 0.1 0.1 0.1 0.2 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
白血球数 10.10 H 7.91 8.77 9.03 H 8.03 8.68 8.38 8.52 17.32 H 12.59 H 11.85 H 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 377 L 404 L 372 L 386L L 369 L 422 430 423 411 406 L 438 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 11.4 L 12.1 L 11.2 L 11.4 L 11.1 L 12.4 12.6 L 12.4 L 12.0 12.1 L 12.9 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 34.2 L 36.2 L 33.4 L 34.8 L 33.6 L 37.8 39.0 L 37.5 L 36.7 36.1 L 38.9 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 11.8 L 17.9 22.9 33.4 34.3 21.7 22.7 21.6 13.9 10.2 L 15.2 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 1.4 L 4.6 3.3 2.0-11.0
リンパ球% 5.9 L 25.7 47.4 19.0-49.0
好中球% 92.7 H 69.6 48.8 37.0-72.0
CEA 2.3 5.0以下
CA19-9 7.5 37以下
KL-6 370 500以下
BNP-N 24.3 H 18.4以下
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2011/11/2
(水)
第1回術後補助化学療法:10日目:休薬日

 昨晩はDVDを観すぎて睡眠不足になってしまった。相変わらず便秘に苦しめられている。別段不快感があるわけではないが、何となく食欲がない。それでもいつも全部食べきっているのだが・・・。
 昨晩の下剤の効果はよく確認できなかった。小便時、便座に座り一応排便を試みる。直径2cm前後の粒状のころころとした便が2粒程度しか出ない。トイレの個室を占有している時間が長い。
服用薬が若干変わったようだ。
朝食後:クラリシッド錠、マーズレンS配合顆粒、ミヤBM細粒、ガスターD錠10mg、マグラックス錠330mg
昼食後:マーズレンS配合顆粒、ミヤBM細粒、マグラックス錠330mg
夕食後:マーズレンS配合顆粒、ミヤBM細粒、マグラックス錠330mg
就寝前:ガスターD錠、レンドルミンD錠0.25mg、ラキソベロン内容液(15滴)
M医師との会話
「先生、副作用として抜け毛があるのでしょうか?」
「もう少し先で副作用として現れます」
「つるっぱげになり美容院に行かなくて済みそうですか?」
「多分、まばらに抜けると思います」
病院内で暇つぶしに白髪抜きをしていて、いずれ抜けるのならば白髪抜きなんて無駄ではと思い質問した。まばらに抜けるのでは実に不細工だ。洗髪時に長髪が大量に束になって抜けると面倒くさそうだ。やはり、退院後、美容院か理髪店を訪ね短髪か丸刈りにしてもらうのが賢明のようだ。抜けたって毛根細胞まで消滅するわけではないそうだ。数ヶ月で新たに髪の毛が生えてくるといううわさも聞いた。そのときは黒髪だけのはずだ。
 夕方のM医師の回診時に訪ねた。
「先生、11月23日にステージがあるのですが、感染症が怖いので迷っています」
「副作用のため白血球数が少なくなり退院時前後にしばらく抵抗力が弱くなります、できれば出演しない方が安全」とのご託宣。
M医師、私がかつて「再び歌を歌えますように」と懇願したことを思い出して何らかの善処策を示そうとしたが、
「今後、出演機会は数多くありますので、今回は出演辞退します」と自ら決めた。南沢コーラスの担当者の方に正式に出演辞退を電話で連絡した。
私にとって歌は来年8月から本格的に歌える状態に回復すればよいのだ。来年8月からは東響コーラスに復団し、厳しい出演オーディションに合格しなければならないのだ。
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2011/11/1
(火)
第1回術後補助化学療法:9日目:休薬日

 点滴直後は殆ど副作用らしきものは発現しなかったが、数日後にはやはり副作用らしきものが出てきた。程度差はあるのだろうが、私も例外ではなかったようだ。今の最大の副作用は4日間続く便秘、今日もだめだったら座薬使用とのこと。いやだ〜。
 午前2時頃トイレタイム時、胸前上部付近に不快感。「ゲッホッ、ゲッホッ・・・」とゲップ状態になる。次に起きたときにはもう症状は解消していた。意識しないと分からない程度の吐き気感もあるようだ。
朝食後歯磨き中に気づいた。左耳の耳鳴りが少し大きくなってきたようだ。これも副作用?
朝食後 Zofren Zydis4mg+ブレゾニン(?) 服用
相変わらず便秘が続く。午前11時、4つんばいになり尻むき出しにして看護婦に座薬を挿入してもらう。最初抵抗感があったが、看護婦の「皆様、こうして座薬を挿入しているのですよ」の一声で覚悟を決める。私の評価するところ当病棟一番、いや病院全体でもトップクラスの美人だろうと思う美人看護士なので特に恥ずかしい。意外とするりと挿入されてしまった20分我慢しトイレにかけこむ。ガスは出るが便はなかなかでないやっと5cm程度出るが後が続かない。
 就寝前下剤としてラキソベロン内容液をもらった。水に15滴位とかして飲むらしい。コップ1杯分に溶かせ飲んだ。まずい。気持ちが悪い。全部飲み干すことはできなかった。せいぜい10滴分程度だろうか。翌日効果がでてくるらしい。
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2011/10/31
(月)
採血
第1回術後補助化学療法:8日目:休薬日

7時過ぎ採血
便秘が続いており、朝食も美味しくなく7割程度しか食べなかった。いつものように朝食後のヨーグルトも控えた。
朝食後 Zofren Zydis4mg+? 服用
午後2時の検温37.2℃、少し気になる。
ヘモグロビンや赤血球数、血小板数など数値が低くなっている。やはり骨髄への副作用だろうか。赤血球数やヘモグロビンの数値は手術後徐々に回復し今回の入院時までにはかなり改善されている。SpO2の値も徐々に良くなっており肺機能が向上しているのを実感していたが、今回の入院で下がってしまったようだ。退院後は毎日10000歩以上の徒歩を目指しリハビリに努めようと思う。
夕方、ものすごく軽い吐き気を感じる(ゲップ程度)
便秘が続いているためかどうかは知らないが食欲は起こらない。とはいえ今日も朝食以外は全部食べた。
M医師との会話
「先生、右胸の周囲がときどき、局所的に軽くグリッ、ジンジン、ズキッ、ズリッといった感じの痛みを感じるのですが?」
「全く問題ありません」
手術後の肋間神経痛とかいわれるものかもしれないが、私の場合、今のところかなり症状は低いようだ。
就寝前 便秘薬ブルゼニド錠2錠服用

9/2 9/5 9/8 9/12 9/15 10/3 10/6 10/24 10/28 10/31 基準値 意 味
総蛋白 5.7 L 6.0 L 5.6 L 6.3 L 6.1 L 6.9 6.9 6.4 L 6.3 L 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 3.0 L 2.9 L 2.7 L 3.1 L 3.0 L 3.6 L 3.6 L 3.9 3.6 L 3.5 L 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
ALT(GPT) 118 H 48 H 25 19 16 12 14 16 35 H 50 H 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 260 H 212 173 207 208 167 175 187 182 221 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
尿素窒素 21 H 21 H 8-20
ナトリウム 147 H 142 142 143 146 H 144 146 H 143 141 140 137-145 腎機能などの障害を推測する指標
クロール 111 H 106 107 106 109 H 108 110 H 107 107 104 98-108 腎機能などの障害を推測する指標
CRP 4.4 H 8.0 H 5.2 H 3.1 H 1.9 H 2.7 H 0.7 H 0.1 0.1 0.1 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
白血球数 10.10 H 7.91 8.77 9.03 H 8.03 8.68 8.38 8.52 17.32 H 12.59 H 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 377 L 404 L 372 L 386L L 369 L 422 430 423 411 406 L 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 11.4 L 12.1 L 11.2 L 11.4 L 11.1 L 12.4 12.6 L 12.4 L 12.0 12.1 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 34.2 L 36.2 L 33.4 L 34.8 L 33.6 L 37.8 39.0 L 37.5 L 36.7 36.1 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 11.8 L 17.9 22.9 33.4 34.3 21.7 22.7 21.6 13.9 10.2 L 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 1.4 L 4.6 2.0-11.0
リンパ球% 5.9 L 25.7 19.0-49.0
好中球% 92.7 H 69.6 37.0-72.0
CEA 2.3 5.0以下
CA19-9 7.5 37以下
KL-6 370 500以下
BNP-N 24.3 H 18.4以下
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2011/10/30
(日)
第1回術後補助化学療法:7日目:休薬日(最初の副作用)

朝食後 Zofren Zydis4mg+? 服用
担当医に便秘気味なことを報告。副作用として便秘または下痢のどちらか現れることが多いそうだ。
病棟内散歩 1周約200歩 早足で歩くと2周目辺りでSpO2:92,3%、心拍数:95〜7程度まで上がる。
夕方Y氏見舞い
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2011/10/29
(土)
点滴
第1回術後補助化学療法:6日目


これまでの副作用:掌の周囲がうすうらと赤い。腸内ガスが平常時よりも多い。やや便通が悪い。
9時前イメンドカプセル80mg服用
点滴開始
混合液  デカドロン注8mg
      ザンダック注射液50mg
      生理食塩液(ヒカリ)100mg 
混合液 セロトーン静注液10mg
      生理食塩液(ヒカリ)100mg
混合液 ソルデム3A輸液500ml
      プリンペラン注射液10ml
ポータコールR輸液500
混合液 ポータコールR輸液500mll
      ラシックス注20mg
ポータコールR輸液500m

やっと点滴終了。点滴針が抜かれてかなり楽になる。血小板が減少しているためか血がとまりにくいようだ。
便通0回
病院内のコンビニ

毎朝7時に朝刊、ヨーグルトと500mlのお茶を、午後2時頃にアイスクリームをここで購入していた。PASMOカードが使えるのがとてもありがたい。
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2011/10/28
(金)
採血
点滴
第1回術後補助化学療法:5日目


6時過ぎ採血
副作用の兆候
 1.腸内ガスの増加傾向。スカベの多発。手の平の周囲に薄赤い斑点が囲んで見える。
イメンドカプセル80mg服用
9時から点滴開始
混合液  デカドロン注8mg
      ザンダック注射液50mg
      生理食塩液(ヒカリ)100mg
混合液 セロトーン静注液10mg
      生理食塩液(ヒカリ)100mg
混合液 ソルデム3A輸液500ml
      プリンペラン注射液10ml
ポータコールR輸液500m
混合液 ポータコールR輸液500mll
      ラシックス注20mg
ポータコールR輸液500m
18時点滴終了

9/2 9/5 9/8 9/12 9/15 10/3 10/6 10/24 10/28 基準値 意 味
総蛋白 5.7 L 6.0 L 5.6 L 6.3 L 6.1 L 6.9 6.9 6.4 L 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 3.0 L 2.9 L 2.7 L 3.1 L 3.0 L 3.6 L 3.6 L 3.9 3.6 L 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
ALT(GPT) 118 H 48 H 25 19 16 12 14 16 35 H 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 260 H 212 173 207 208 167 175 187 182 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
尿素窒素 21 H 8-20
ナトリウム 147 H 142 142 143 146 H 144 146 H 143 141 137-145 腎機能などの障害を推測する指標
クロール 111 H 106 107 106 109 H 108 110 H 107 107 98-108 腎機能などの障害を推測する指標
CRP 4.4 H 8.0 H 5.2 H 3.1 H 1.9 H 2.7 H 0.7 H 0.1 0.1 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
白血球数 10.10 H 7.91 8.77 9.03 H 8.03 8.68 8.38 8.52 17.32 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 377 L 404 L 372 L 386L L 369 L 422 430 423 411 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 11.4 L 12.1 L 11.2 L 11.4 L 11.1 L 12.4 12.6 L 12.4 L 12.0 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 34.2 L 36.2 L 33.4 L 34.8 L 33.6 L 37.8 39.0 L 37.5 L 36.7 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 11.8 L 17.9 22.9 33.4 34.3 21.7 22.7 21.6 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
単球% 1.4 L 2.0-11.0
リンパ球% 5.9 L 19.0-49.0
好中球% 92.7 H 37.0-72.0
CEA 2.3 5.0以下
CA19-9 7.5 37以下
KL-6 370 500以下
BNP-N 24.3 H 18.4以下


イレッサの副作用
 今朝の産経新聞に「イレッサ副作用、胃薬で予防可能」との見出しで紹介されていた。イレッサの副作用で怖いのは間質性肺炎だ。私は無症状だがすでに左胸に患っている。たとえイレッサが良く効く私の遺伝子構造としてもこの副作用のためイレッサの投与はためらってしまう。胃薬「セルベックス」で予防できる可能性が高いとのことだ。イレッサは細胞を保護する役割のたんぱく質「HSP70]の量を減らすが胃薬「セルベックス」はHSP70を増やすらしい。イレッサは効く人には非常に効果が高いらしい。今は私はイレッサの投与は考えなくても良い状況なのだろうが、将来は必要になるかもしれない。早く色々な副作用対策が施され安全な抗がん剤等の開発を期待している。
 
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2011/10/27
(木)
抗がん剤点滴
第1回術後補助化学療法:4日目

 シスプラチン+ナベルミンの点滴が行われる。投与方法はいろいろあるようだが、私の場合、副作用が一番強烈と思われる一括投与方式で実施されることになった。それだけ私の状態が良いということだろうと思い込んでいる。
 製薬会社発行の「肺がんの手術後にナベルミンとシスプラチンによる治療を受ける患者様へ」と題するパンフレットには、点滴スケジュールとして

1日目  点滴前 イメンドカプセル125mg
      90分  制吐剤
       6分  ナベルビン+補液
            ウォッシュアウト
      90分  シスプラチン+補液
     330分  利尿剤+補液
2日目 点滴前  イメンドカプセル80mg
     330分  補液
3日目 点滴前  イメンドカプセル80mg
     330分  補液
8日目  30分  制吐剤
       6分  ナベルビン+補液
            ウォッシュアウト
15日目〜21日目 休薬

3週間で1クールとなり、適当な間隔を開けて4回位のクールを実施するのが普通らしい。

 9時過ぎから点滴開始。久しぶりに患者らしい気分だ。医師2人、3人の看護士が立ち会って準備する。抗がん剤点滴用の注射針は医師でなければ施行できないらしい。医師の手伝いや、血圧測定等を看護士が行ってくれる。
 点滴開始。最初はほぼ10分毎に血圧測定など私の状態をチェックして下さる。副作用の兆候が出てこないか私も医療関係者の方々も大変心配なのだ。点滴開始後、尿量の測定も行われる。トイレに行くには点滴ポンプの電源ケーブルを外し、点滴支柱と共にトイレに移動し、トイレで自分用の計量カップを見つけそれで放尿量を測定し、記録する。点滴の流量が多くてかつ利尿剤も点滴されているときには15分毎にトイレにかけこむことになった。
 
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2011/10/26
(水)
第1回術後補助化学療法:3日目


 今年は医療費控除は確実に得られそうだ。今年は多分40〜50万円の自己負担分の支払いがあるはずだ。私の年収は少ない、医療費控除を受け課税所得額が減額されると、還付金はほぼ確実に戻り、住民税、国民健康保険料も大幅に安くなるはずだ。
 この日は検査もなく、明日からの抗がん剤治療に備え外出も自粛していた方が良いとのすすめもあり1日中病院内で過ごした。超退屈だ。医療費控除について病院内の専門部署に教えてもらいに行った。控除額には上限があるのか? 医療保険を受け取っていた場合、控除額から差し引かれるのか? 結局のところ病院内ではよく分からなかった。退院後税務署などに直接問い合わせた方が良さそうだ。
 医療保険は2つ加入している。ひとつはアフラックの総合医療保険Ever、殆どの特約は付けている。ただ、別の癌保険には加入していなかったのが悔やまれる。特約の3(5?)大疾病特約で十分と思っていた。もうひとつは大昔に加入していた第一生命生命保険の入院給付特約だ。額は少なく給付条件も厳しい。20日以上の入院の場合給付される。再来年は税率が高くなりそう、今年、来年、再来年の税金を一番少なくするにはいつ生命保険給付金を受け取るかが、大きなキーになると思われる。12月始め頃までにじっくりとシミュレーションしてみようかと思う。
 
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2011/10/25
(火)
第1回術後補助化学療法:2日目


クラックル音

 午前8時過ぎの回診。「先生、私の場合、クラックル音聞こえているのでしょうか?」、「少し聞こえています」。クラックル音は間質性肺炎特有の音らしい。今後看護士らによく聴診器で胸の音を聞いてもらうが、殆どの場合「別に問題ありません」だった。癌の転移も怖いが間質性肺炎もとても怖いのだ。
M医師から抗がん剤治療の説明を受ける。シスプラチン+ナベルビンによる治療だ。5年生存率で10%以上の向上が期待できるらしい。一番心配な副作用は時間差で出現するようだ。副作用の強さもかなり個人差があるようだ。主な副作用は次の通り

食欲不振、吐き気、嘔吐
全身倦怠感
血管痛、
骨髄抑制→白血球減少→感染症に注意(ひどい場合には白血球を増やす注射)
      →赤血球減少→貧血
      →血小板減少→出血傾向
腎機能障害
アレルギー、ショック
心不全、心障害
肝機能障害など
14:00〜20:00 外出
 
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2011/10/24
(月)
入院
採血
X線撮影
心電図検査
第1回術後補助化学療法:1日目

 3週間の入院予定で社会保険中央総合病院に入院。今年で3回目の入院だ。今回も前回と同じく8階西病棟だ。看護師の人たちも私を覚えていてくださり嬉しい。長期入院のためかどうか知らないが、今回も6人部屋の窓側、新宿高層ビル群が美しいポジションだ。
 美人の担当医のK医師の説明を受ける。シスプラチン+ナベルビンの点滴を木曜日から3日間行うとのこと。3リットル程度点滴するらしい。腎臓への負担が大きいらしい。5年生存率は10%程度向上するらしい。
 採血、X線、心電図の検査。この1週間、体調はすこぶる良かった。血液検査の結果にもCRP0.1、白血球数8.52等良好に反映していると思う。

9/2 9/5 9/8 9/12 9/15 10/3 10/6 10/24 基準値 意 味
総蛋白 5.7 L 6.0 L 5.6 L 6.3 L 6.1 L 6.9 6.9 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 3.0 L 2.9 L 2.7 L 3.1 L 3.0 L 3.6 L 3.6 L 3.9 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
ALT(GPT) 118 H 48 H 25 19 16 12 14 16 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 260 H 212 173 207 208 167 175 187 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
ナトリウム 147 H 142 142 143 146 H 144 146 H 143 137-145 腎機能などの障害を推測する指標
クロール 111 H 106 107 106 109 H 108 110 H 107 98-108 腎機能などの障害を推測する指標
CRP 4.4 H 8.0 H 5.2 H 3.1 H 1.9 H 2.7 H 0.7 H 0.1 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
白血球数 10.10 H 7.91 8.77 9.03 H 8.03 8.68 8.38 8.52 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 377 L 404 L 372 L 386L L 369 L 422 430 423 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 11.4 L 12.1 L 11.2 L 11.4 L 11.1 L 12.4 12.6 L 12.4 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 34.2 L 36.2 L 33.4 L 34.8 L 33.6 L 37.8 39.0 L 37.5 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 11.8 L 17.9 22.9 33.4 34.3 21.7 22.7 21.6 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
CEA 2.3 5.0以下
CA19-9 7.5 37以下
KL-6 370 500以下
BNP-N 24.3 H 18.4以下
 
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2011/10/15
(土)
体力低下を実感

 右肺葉下切除で私の肺活量は26〜29%減少した。将来少しは残りの右肺葉が拡大し肺活量は少しは大きくなるらしいが肺胞の数は変わらない。手術時の私の回復振りは他の患者と比べまるで健康優良児のような感じだった。素晴らしい回復力に思えた。退院後、通勤時間帯に新宿の地下道や新宿駅構内での通勤客と同じような速度では歩き続けられない。特に階段になると極端に遅くなってしまう。世間は厳しい!
 この頃は晴れていればほぼ毎日新宿御苑を1時間半程度散策している。1,2週間単位で計測して見ると徐々に体力が回復しつつあるのが分かる。体力回復のバロメータはパルスオキシメーターの測定値で推測したものだ。新宿御苑を普通よりもやや早足であるいてSpO2:93%前後、心拍数80〜100bpm程度だ。勿論急な坂道が続いた場合にはSpO2:90%以下になることもある。
 一番強烈なのが自宅の階段70段上りだ。ノンストップで70段を上がると恐らくSpO2:80%、心拍数130程度まで上がっているのではないかと思う。私にとって心拍数130というのは強烈だ。頭にドックンドックンと血が上っている感じがする。ノンストップでの階段のぼりは今の私には危険すぎると思い、次のようなルールーを決めて休憩を挟みながら上ることにした。上り始めの状態SpO2:95%以上、心拍数80bpm以下、休憩をしなければならない状況SpO2:90%以下または心拍数120以上になると休憩、再開SpO2:95%以上かつ心拍数95以下。このルールで上ると今のところ大体4階半辺りで休憩となる。
 労作時の心拍数とSpO2の関係も面白い。心拍数120近くまで上がろうとするときSpO2は93%前後だ。休憩するとまず心拍数が急に下がり始めるがSPO2はどんどん低下していく。心拍数が100を切った頃にはSpO2は86%程度にまで下がる。深呼吸を繰り返して何とかSpO295%、心拍数95以下にする。この休憩時間恐らく30秒前後だと思う。肺機能低下により酸素運搬量が減ったのを心臓が一生懸命頑張り筋肉に酸素を送り込もうとしている。肺にも勿論、もっと酸素を取り込めと命令がきているのだろうが、以前のようには取り込めない。何か心臓にかなり負担をかけているような気がする。この分ではスキーやスキューバダイビングはもう無理、標高差1000mもあるような山登りも無理。せいぜい標高差100〜200m程度のハイキングコースしか歩くことができないのではと心配している。海外ドライブもこの1年間は多分無理だろう。抗がん剤治療を受けるとその後の骨髄抑制による白血球減少による自己免疫力低下が恐ろしくて人の多いところへの外出もなるべく避けなければならない。まっ、この1年治療に専念し健康管理には十分留意して生活しようと思う。
 
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2011/10/7
(金)
パルスオキシメーター

 先の手術入院の際、頻繁に測定されたのが酸素飽和度だった。指に挟み込むだけで簡単に心拍数と酸素飽和度が測定できる。オキシパルスメーターと呼ばれる便利な測定器具だ。酸素飽和度は95%以上だと基準値内だとみなされるらしい。
 私の場合、手術直後は酸素マスクをしており恐らく80%前後ではなかったのかと想像している。ICUでは酸素マスクから鼻に酸素吸入用のチューブを差し込んでいた。恐らく安静時でも95%以下だったのだろう。病室に戻り、安静時にはほぼ95%以上を示すようになった。リハビリが始まった。歩行するとすぐに95%以下になってしまう。話しながら歩くと更に低下し90%以下になることもある。リハビリも順調に進み平地歩行で大体93%で安定している。階段上りはきつい。自宅は6階まで歩いて上らなければならない。ノンストップで上った場合、恐らく80%前後まで低下し、心拍数も130以上になっていたと思う。
 ネットでパルスオキシメーターを調べる。大体4,5万円もするが格安のを見つけた。9800円だ。早速ネット経由で注文。自分の健康維持のためにはお金を惜しむわけにはいかない。入院中も個人的に所有でき好きなときに計測できればと思っていた。
 注文していたパルスオキシメーターが届いた。早速計測。
 自分なりに安全基準を決めた。労作時、心拍数が120以上になった、あるいは酸素飽和度が90%以下になったならば休憩、心拍数が95以下かつ酸素飽和度が95%以上になれば再開というルールを決め階段のぼりのリハビリを行った。ちなみにこの基準だと4〜5階で休憩をとらなければならなくなってしまう。
 新宿御苑の散歩もほぼ毎日行っている。コースもほぼ覚え大体庭内を6000〜8000歩あるく。殆ど酸素飽和度93%、心拍数80〜100程度を示す。長い上り坂になると心拍数は上がり、酸素飽和度も90以下になることもある。まだまだ体力不足を感じる。
 
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2011/10/6
(木)
外来受診
外来受診

 退院時に予約していた外来受診だ。退院後の状況報告と経過観察。術後化学療法についての説明と入院日決定。入院期間は3週間とのこと。意外と長いのに驚きだ。この日も受診前に採血、X線撮影。

9/2 9/5 9/8 9/12 9/15 10/3 10/6 基準値 意 味
総蛋白 5.7 L 6.0 L 5.6 L 6.3 L 6.1 L 6.9 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 3.0 L 2.9 L 2.7 L 3.1 L 3.0 L 3.6 L 3.6 L 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
ALT(GPT) 118 H 48 H 25 19 16 12 14 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 260 H 212 173 207 208 167 175 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
ナトリウム 147 H 142 142 143 146 H 144 146 H 137-145 腎機能などの障害を推測する指標
クロール 111 H 106 107 106 109 H 108 110 H 98-108 腎機能などの障害を推測する指標
CRP 4.4 H 8.0 H 5.2 H 3.1 H 1.9 H 2.7 H 0.7 H 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
白血球数 10.10 H 7.91 8.77 9.03 H 8.03 8.68 8.38 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 377 L 404 L 372 L 386L L 369 L 422 430 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 11.4 L 12.1 L 11.2 L 11.4 L 11.1 L 12.4 12.6 L 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 34.2 L 36.2 L 33.4 L 34.8 L 33.6 L 37.8 39.0 L 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 11.8 L 17.9 22.9 33.4 34.3 21.7 22.7 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
CEA 2.3 5.0以下
CA19-9 7.5 37以下
KL-6 370 500以下
BNP-N 24.3 H 18.4以下

CRP値が下がってきているのが嬉しい。それでもまだ基準値より高い。いまだに体内のどこかで炎症があるのだろうか?
 
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2011/10/3
(月)
臨時外来受診
臨時外来受診

 体温が上がり土曜日の夜、外来受診を予約した。たまたま月曜日は担当医の方が外来患者を診察されている。
病院で再診受付を済ませまず採血とX線撮影を行う。
 診察室に呼ばれた。
 抗生剤クラリシッド錠の副作用と思われる、みぞおち辺りの腹痛、発熱、食欲不振、下痢、胸痛、断続睡眠などを訴えた結果、新たに整腸剤を処方してもらっただけの結果に終わった。個人的にも1日2錠服用しているクラリシッド錠の服用回数を減らすのは少し怖く思っていたことと、体温もやや下降気味なので納得した。
 診察時、採血の結果を見せてもらった。やはりCRP値が上昇している。あの発熱は軽い何らかの感染症にでもかかったのかもしれない。
 
9/2 9/5 9/8 9/12 9/15 10/3 基準値 意 味
総蛋白 5.7 L 6.0 L 5.6 L 6.3 L 6.1 L 6.5-8.0 栄養状態や肝機能障害を推測するための指標
アルブミン 3.0 L 2.9 L 2.7 L 3.1 L 3.0 L 3.6 L 3.9-4.9 健康、栄養状態を推測するための指標
ALT(GPT) 118 H 48 H 25 19 16 12 4-30 肝組織の障害を推測する指標
LDH 260 H 212 173 207 208 167 100-230 肝臓などの障害を推測する指標
ナトリウム 147 H 142 142 143 146 H 144 137-145 腎機能などの障害を推測する指標
クロール 111 H 106 107 106 109 H 108 98-108 腎機能などの障害を推測する指標
CRP 4.4 H 8.0 H 5.2 H 3.1 H 1.9 H 2.7 H 0.0-0.4 体内での炎症や組織障害の存在や程度を推測できる指標
白血球数 10.10 H 7.91 8.77 9.03 H 8.03 8.68 3.5-9.0 多いと体内で炎症が起きていたり病原菌が進入していることを示す
赤血球数 377 L 404 L 372 L 386L L 369 L 422 410-530 酸素の運搬能力を示す指標
ヘモグロビン 11.4 L 12.1 L 11.2 L 11.4 L 11.1 L 12.4 14.0-18.0 酸素の運搬能力を示す指標
ヘマトクリット 34.2 L 36.2 L 33.4 L 34.8 L 33.6 L 37.8 40.0-55.0 貧血の程度などを推測する指標
血小板数 11.8 L 17.9 22.9 33.4 34.3 21.7 12.0-36.0 減少すると出血しやすくなったり血が止まりにくくなる。
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2011/10/1
(土)
発熱

 9月26日頃から微熱が続いた。また体重もやや減少気味だった。退院後、色々な人と会い人混みの中に入ったりやや病後の人間としては無理をしたのかもしれない。退院後も抗生剤のクラリシッド錠を朝と夜に服用している。食欲がない、胃痛、下痢気味、眠れない等、ネットで調べるとどうもクラリシッド錠の副作用がすべて発現しているような感じだった。微熱が続いたのは怖かった。発熱した場合、病院に連絡するようにとの指示があった。この発熱の目安は概ね38℃以上らしい。9月26日頃から夜寝る前の検温では37℃以上の日が続き、10月1日にはついに38℃になってしまった。たまらず病院に連絡。月曜日に緊急の外来をお願いした。昔からどうもタイミングが悪い。急に虫歯がうずきだしたり、体調が不良になり病院に駆け込みたいと思うのはどうも金曜日の夜など病院側が休日や手薄な状態のときが多い。
 とにかく間質性肺炎や肺気腫など爆弾をかかえた私、合併症や感染症がものすごく怖いのだ。
 
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2011/9/22
(木)
空気清浄機

 注文していた空気清浄機が届いた。重さ6kgもある、少し大型の機種だ。早速フル稼働させる。確かに強力だ。咳の回数は1/10程度に減った。空気清浄機の近くでおならをすると数秒後には臭いを感知して空気清浄機が出力を上げて動き出す。
 とにかくしばらくは感染症に気をつけなければならない。外出時は必ずマスク着用。帰宅すると必ず洗剤で丁寧に手洗いとうがいを励行する。規則正しい生活。1日に3食、1日の食材は出来る限り多く20〜30種類程度はあると思う。以前とは驚くほどの生活態度の変化だ。とにかく自分自身の体力回復と免疫力や抵抗力を改善して癌細胞に打ち勝たなければならないのだ。
 
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2011/9/20
(火)
合唱練習

 入院中は声を出して歌うことは殆ど出来なかった。殆ど声を出さずに息を吐き出しながらの練習だけだった。唯一声を出せるのは誰もいないエレベーターの中だけだった。まともに声を出して歌いたくてたまらなかった。
 わざわざ祝日の月曜日に退院したのは、このコーラスの練習に参加したいがためだった。コーラスの練習がなければもう少し我慢して入院を続けることも可能だった。
 いざ、練習に参加した。ブラームスのドイツ・レクイエムだ。第3曲にはバリトン・ソロの箇所があり、あつかましく歌わせていただいた。入院中に何度も聴いたCDと余りにもテンポが異なりすぎたのと、息が続かなくなり余裕がない。余裕がなくなるとついついリズムが狂ってしまう。途中で歌うのを諦めた。息が続かないのとやはり独唱だとかなり興奮してしまい、頭がクラクラしてきて危うい。
 ドイツ・レクイエムは合唱の部分でもかなりハードな曲だ。恐らく70分立ち続けて歌わなければならないのだろうが、このときの私の体力ではとても無理だ。合唱だけを歌ったとしても恐らく10分前後しか立った状態で歌うことしかできなかった。
 体力の低下に愕然とした。よりしっかりとリハビリを頑張らなければならないと思った。
 自宅に戻ると、どうも咳の回数が多い。ハウス・ダストが相当多いのだと思う。以前よりもかなり換気には留意しているつもりだが、咳は1時間に1回程度の割合で出る。これはだめというので、ネット経由で空気清浄機を購入。
 
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2011/09/19
(月)
退院
退院

 午前5時目覚め。
 午前7:30検温36.6℃
 ついに退院の日がきた。病院での超退屈な入院生活からは逃れるが、以前のようにひとりで生活できるかとても不安だ。体力、食事、雑用、感染症対策、不規則な生活リズム、病状悪化等の不安要因があり、非常に複雑な気持ちだ。
 午前9時過ぎ、担当医の回診。長年の喫煙習慣のために爆弾をかかえこんだ私の肺は自覚症状はないが間質性肺炎、肺腺維症、肺気腫に冒されているらしい。担当医の話によると、
 間質性肺炎:無症状の人は多くいる。そんなに気にすることはない。
 肺腺維症:手術以前右肺葉下に写っていた肺腺維症と思われる影については病理検査では指摘されていない。
 肺気腫:良くなることはない。呼吸困難に陥ったならば気道を拡げる処置がある
とのこと。
 この日は祝日だったため、平日とは異なる夜間出入り口から出る。精算は次回外来受診時に行うことになった。
 さすがに電車で自宅に帰る気にはなれなかった。病院前のタクシーで帰る。タクシー料金の領収書をしっかりと貰う。この領収書は確定申告時に医療費控除の対象になるはずだ。
 帰宅するに気がかりなことがあった。3週間前、自宅を出るときバルサンを仕掛けて出てきたのだ。3週間後、その毒が室内に残っているのではないか心配だった。特にこの時はデリケートなとき。おかしな空気を吸い込むことは非常に危険だ。帰宅後、まずは換気。しべての扉や窓を開け、エアコンはすべて稼働させる。
 ごきぶり駆除用のバルサンの製造元に電話で問い合わせる。3週間経過していると毒性は皆無らしい。衣類、寝具、食器なども洗い直す必要はないとのこと。
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