彩のアメリカ旅行

99/9/26〜10/2

内    容 写   真
パスポート取得

 今度彩ちゃんと私(晴美)とでアメリカ旅行することになりました。
時期、訪問地は今のところ確定はしていませんが、9月頃の予定です。
 彩ちゃんのパスポートを取得することになりました。勿論女装での旅行ですから入国時などに不審に思われないよう、できるかぎり女性と錯覚されそうなパスポート用の写真を撮ることになりました。
入念でかなり派手な感じのメークを施しスナック「スワンの夢」のお客様でもあるプロカメラマンの方に撮影してもらいませんでした。

 某日、東京都庁まで出向きパスポートの申請に同行しました。パスポート用の写真が本人であると確認されやすいよう、彩ちゃんパスポート用の写真と同じ雰囲気で申請に行きました。彩ちゃん、スマートなので遠くから見るとかなり多くの人が女性と錯覚しそうです。多くの申請者の中に自然に混じり彩ちゃんも申請手続きをしました。同行した私達、記録を残そうと多くの申請者のいる中で彩ちゃんがまるでタレントであるかのように、カメラやビデオ撮影をしました。彩ちゃんのところへ係らしき人が近づいてきました。雰囲気を察した私達即座にその場を離れました。遠くでみていると、彩ちゃん係の人に何か必死で説明しているみたいでした。以降、撮影は少し自粛しました。
 彩ちゃん、ツいています。受け付け番号777なんですよ。これから多分良いことが沢山あることでしょう。777番の「XXYY男さ〜ん」と男性名で呼ばれました。彩ちゃん、すぐに受け付けに行きましたが、今思うと、もっと注目を受けるよう彩ちゃんを受け付けに行かせないようにしておくべきでした。

パスポート写真撮影


パスポート申請


順番待ちの彩ちゃん


パスポート申請

出発(99/9/26)

 出発前日の土曜日は彩ちゃんと私(晴美)でお店を営業。土曜日の営業といえば、1週間の中ではお客様の多い曜日。この日も多くのお客様が来られ、私も彩ちゃんもくたくた。午前5時きっかりにお店を閉店。当店のお客様、私達が翌日アメリカに出発するというのをご存じで素直に帰って下さった。とても理解ある素敵なお客様方でした。
 お家に帰ってメークを落とし、旅行準備。今から、スーツケースに衣類など必要なものを選び入れていく。ホント、私の旅行って、いつも直前に短時間で済ましてしまうのです。あわただしく準備するのでときたま忘れ物もしてしまいます。まぁ、パスポートと航空券などを忘れなければ何とかなるというものです。お風呂に入ろうとは思いましたが、時間が無く断念。かといって少し仮眠をとると寝過ごしそう。仕方がないので少しゲームをして時間つぶし。成田空港出発まで後、8時間、成田からサンフランシスコまで9時間、サンフランシスコで乗り換えまで5時間、ラスベガスまで1時間、移動時間などを考えるとこれから24時間以上、メークを保たせなければならない。おまけにいつもならばもう就寝している時間で、大変な寝不足。いつもよりも化粧崩れしにくくなるよう入念にお化粧。海外旅行っていつもそうなんですけど、とてもハードスケジュールなんです。元気なときにしかできません。
 10時過ぎ、家を出てガレージへ。11時きっかりに彩ちゃんのお家の前まで迎えに行く。少し待たされた。準備に手間取っているのだろう。新宿のお気に入りのお店で昼食をとる予定だったが日曜日でお休み。仕方がないので新宿から成田までそのまま向かう。
 成田ICを降り、そのまま駐車場へ。安い駐車場を見つけました。1日当たり¥800、6日以上の駐車は¥4800のまま。今回はUSAパーキングに預けました。駐車場ではまず自分の車の傷のチェック。車の傷に同意して署名、支払。駐車場の車で成田空港第2ターミナル、出発ゲートへ。途中パスポートの提示を求められる。今回は彩ちゃんのパスポートの提示のみ。彩ちゃんのパスポートの写真はメークした顔、私のパスポートは5年前のまだ髪の毛も短く、ホルモンを始めたばかりのすっぴんの顔、まるでおじさん顔なのです。今の私のメークした顔とはとてもかけ離れています。このギャップがあるから入国審査のときなど面白くなるのですけどね。
 午後2時前にH.I.S.のカウンターでチェックイン。行きの搭乗券と帰りの航空券を貰う。席はなるべく後ろの方にしていただくよう依頼。エコノミー・クラスの場合、最後部の方は比較的空いているのです。また、外の景色もよく見えます。スーツケースを預け軽い昼食。ここで時間調整。コーヒーは飲み放題でした。成田の東京三菱銀行で円をドルに交換。2万円ほどです。殆どの場合クレジット・カードが使えるので余り現金は持ち歩きません。
 手荷物検査を受けて出発ゲートの確認。まだ搭乗開始まで時間があるので各施設を確認。搭乗機はUA838便、サンフランシスコ行き。16:40分搭乗開始。最初ファースト・クラスの乗客が搭乗します。我々エコノミークラスは一番後。エコノミークラスの搭乗が開始されましたが、なるばえく最後に搭乗します。その間、煙草の吸いだめ。今からかなりの間禁煙。立て続けに何本も吸ってしまう。ホント、健康によくありません。分かってるんだけどやめられない。

成田空港にて

機内で

 いよいよ搭乗開始。彩ちゃんにとっては初めての飛行機の経験。お店のお客様に教わった通り、飛行機に乗るとき靴を脱いで、靴袋に入れ乗務員に挨拶して飛行機に乗りました。この光景しっかりとビデオに記録しました。今回の旅行はホームページの記事、及びお店で放映する映像の取材が目的なのです。できるだけ感動的なシーンや、色々な体験を記録しておきたいと思っていました。機内に入り私が彩ちゃんの方にビデオ・カメラを向けていると、大きな男性客室乗務員が彩ちゃんと一緒にチーズ。もっと彩ちゃんを抱きしめるよう私は要求しました。アメリカの男性は美人にはとても親切で陽気でした。私達は殆ど最後尾60J、60Kの席に座りました。
 17:25定刻に出発。誘導路から滑走路に向かう間にうたた寝。離陸時の加速感が私は好きなのです。楽しみを間近にするとすぐに寝てしまいます。でも、離陸開始時に機内で鳴らされるピンポンという音で目が覚めます。燃料などをたっぷり積んでいるせいか、離陸時の加速感は余りありません。また、ゆっくりと上昇して行きます。あ〜、日本ともしばらくお別れ。
 外の景色はもう海だけ。すぐにうたたね。でも機内でおしぼりとかお茶のサービスに客室乗務員が側に来ると本能的に目が覚める私。サンフランシスコまでおよそ9時間の飛行。途中食事が2回あります。ユナイテッド航空のお食事まぁまぁでした。JALよりも良かったような気がします。海外の航空会社の飛行機でも日本発着の国際線では客室乗務員必ず日本語が話せる人がいますので安心です。料金も日本航空や全日空と比べると格段に安いです。でも機内に現在の飛行状況を示す画面が表示されなかったのは残念でした。これ退屈な機内では私にとってはとても楽しい画面なのですが・・・。あ、それに機内では2本の映画が上映されました。チャネル1は現地語、チャネル2にすると日本語で映画が楽しめます。でも映画の時間は殆ど寝ていて、何が上映されたのか全く覚えていません。また、機内放送も英語、フランス語、日本語でされるので安心です。
 しばらーく飛行すると、日の出が高度1万メートルから鑑賞できます。空気が澄んでいるせいかとてもきれいでした。

日本ともしばらくお別れ
サンフランシスコにて

 サンフランシスコ到着1時間弱程度でアメリカ大陸が見えてきます。徐々に高度を下げサンフランシスコ上空では金門橋などがはっきりと見えてきました。飛行機はサンフランシスコ市街を通過し、ぐるっと旋回してサンフランシスコ国際空港に着陸していきます。着陸態勢に入ったとき窓から外を見ると平行して別の旅客機も着陸しようとしています。すごい!平行して同時に着陸させるなんて。驚きました。
 飛行機は無事着陸。最後列に座っていたので、降りるのは殆ど一番最後。でもいいのです。どうせスーツケースを受け取るときに待たされるのだから。早く出て煙草が吸えるわけでもないし・・・。最後に降りると結構楽しいこともあります。客室乗務員と2ショットできるチャンスもあります。色々なパフォーマンスをするチャンスでもあります。
 いよいよ入国審査。アメリカは入国審査厳しいということで、今の容姿とパスポートの顔、全然別人物のような私、少しばかり不安でした。
 私の番が回ってきました。係官がパスポートなどの書類をチェックして何か私に話しかけているみたい。何言ってるかさっぱりわかりませんでした。でも機内で渡された書類に記入漏れがあったみたいです。かなり視力を高めているコンタクト・レンズをはめ寝不足の私には示された書類に何が書かれているのか全く見えませんでした。わけわからずにNOという欄にチェックしました。パスポートの写真と私の顔を見比べて少し不審そうに係官はしていましたが、”It’s me”と軽く笑顔を作ると、相手も納得したみたいに笑顔で返してくれ、無事通過。
 入国審査を終え、ユナイテッド航空のカウンターで乗り継ぎ便へのチェックイン。離陸までまだ6時間近くあります。こんなに早くスーツケースを預けて大丈夫かしらとすこし不安でした。以前の旅行でスキー板が目的地に到着していなかったことがあるのです。
 サンフランシスコ空港、平行滑走路が2本づつ、合計4本の滑走路がありターミナル・ビルも実にうまく作られています。しばらく空港周辺を散策。この間に喫煙。でも暑いのですぐにビルの中に入りました。一旦ビルの中に入ると禁煙。ちょっとつらいです。女性用お手洗いに入りましたが、外国のお手洗いって、隣のボックスとは簡単な仕切で区切られているだけ。しゃがみこんでいると、隣のボックスに入っている方の足などが見えます。音など勿論聞こえてきます。私の方ももっともらしくトイレット・ペーパをちぎる音など少しは演出します。
 手荷物検査を受けて、乗り継ぎ便のゲートを確認してから軽い食事。あちらのハムサンドなどは私は好きです。ちょっと固めのパンにたっぷりの野菜、ハム、チーズを挟んだものです。
 食後、公共の椅子に座りしばし仮眠。熟睡していたみたいです。彩ちゃんが起こしてくれました。
 乗り継ぎ便の出発は約30分遅れ。ホント、イヤになるほど待たされました。

アメリカ本土が見えてきた


成田を先発したポケモン機


サンフランシスコ空港
荷物受け取り場
ラスベガス

 サンフランシスコからラスベガスまでは約1時間20分。シェラネバダ山脈や砂漠上空を飛行します。とても景色が良かったです。有名なヨセミテ国立公園の上空などを飛行していたのではないでしょうか。ラスベガスは砂漠の中にある人工140万人の現在アメリカでもっとも活気があり発展しつつある街。
 飛行機を降りると現地係員の方が迎えにきていました。待合室にはスロットマシンがずら〜り、さすがカジノの街。ラスベガス空港は飛行機に搭乗するためのビルとチェックイン、荷物受取などのビルに分かれているみたい。ビルの間はモノレールで結ばれています。
 現地係員の運転する8人乗り程度の車に乗り、宿泊先のホテル・SAHARAへ。車だと空港とホテルはすごく近いです。
 ホテルのチェックインを済ませ、部屋に入る。予想した通りの広いツインの部屋でした。ベッドは2つともクイーン・サイズ。そんなに豪華な感じはしませんが、まぁエコノミー・クラスのツアーにすれば良いほうだと思います。広さは北海道のリゾート・ホテルのお部屋よりも少し広い程度。
 シャワーを浴び、メークをし直し、服を着替えいざラスベガス市内に出陣。飛行機の中ではロング・スカートでしたが、今度はちょっと短めのドレッシーな感じのスーツ。ホテルを出ると間近に巨大なホテル群などが見えるのだけど、歩くと遠そう。とにかく建物など巨大なのです。客室数5000室以上の世界最大のホテルなどが林立しています。近くのタワーに行くことにしました。もう目の前という感じでしたが実際に歩いていくと20分近くかかりました。このタワー、高さ400m位らしいです。
 タワーのあるビルの1階でタワーへ登る料金と何やら乗り物2回分の料金を払いました。確か14ドル位だったと思います。長いショッピング街を強制的に歩かされ、タワーへ登るエレベータに乗ります。108階でエレベータを降りるとBig Shot、High Coaster乗り場というのがありました。とにかく展望台に出ました。高さ約300mから見下ろすラスベガスの夜景は格段に美しかったです。市内の華やかな照明、適度な街の広がり、適度な高さからの鑑賞、実にきれいでした。
 展望台での鑑賞を終え、まずHigh Coasterに乗りに行きました。高さ約300mでタワーを何周もするジェット・コースターです。回りには遮る者も無いとてもきれいなラスベガスの夜景を眺めながらのジェット・コースターはちょっぴりスリルもあり、まるで空中を飛んでいる感じでとても爽快でした。次はBig Shot。どんな乗り物か全然知りませんでしたが、乗り場に来て唖然。タワーの先端に近い部分の回りの4人掛けの椅子に座り、いきなり、そこから50m跳ね上げられるという乗り物です。高所恐怖症の私、後悔しました。乗るんじゃなかった。でもしばらく並んだ後。もう後には引けません。恐る恐る4人掛けのシートに座りました。シートの真ん中にはずり落ち防止のためか突起が出ています。スカートの場合、何かと座り心地が悪い。順番待ちの人の列の視線を浴びながら、スカートの裾を押さえ覚悟を決めました。跳ね上げられるまでの間、心臓が止まりそうでした。順番待ちの外人男性がしきりに私を慰めてくれる。シュパーッ、いきなり跳ね上げられました。高さ50m位一気に跳ね上げられます。重力を感じながら生きた心地がしませんでした。頂上近くまで 行くと今度は、無重力落下。目の前は300〜400m下のラスベガスの夜景。まるで空中遊泳している気分でした。これが数回繰り返される。今思うと、病みつきになりそうな快感体験でした。高所恐怖症の私が怖いと思う余裕がない程の体験でした。
 Big Shotの快感に酔いしれながらタワーから降りるエレベータに向かう途中で写真屋さんがありました。もう、打ち上げられた瞬間の恐怖にひきつった私の顔が撮影されていました。余りにもすごい顔なので勿論買いませんでした。ラスベガスに行かれる方、このタワーは必見ですよ。



サンフランシスコ空港全景


シェラネバダ山脈


ラスベガス空港


MEAD湖

ラスベガス市街


ホテルのお部屋から


ホテルの前で




タワーからの展望
カジノにて

 ホテルに深夜帰着。遅い夕食を摂りました。もう通常のレストランは営業していないので、コーヒー・ショップで軽いお食事。本日のスペシャル・メニューを注文しました。10ドルちょっとです。軽い食事といってもボリュームがすごい。スープ、日本の3倍位の量。ステーキ、およそ300g、じゃがいも、長径15cm、太さ直径7cm位、とにかくBigでした。レストランでの注文は英語の話せない私にはとても面白い体験です。ステーキ・ソースな何が良いか?、焼き方は?、コーヒーには砂糖、ミルクを入れるのか?などの質問をしてきたのでしょう。殆ど意味分からずに適当に応えていたら、何とかお料理を持ってきてくれました。満腹になった後、日本人にとって支払が面倒です。ウエイターにお会計のリクエスト。請求書を見る。チップ分は含まれていない。5ドルをテーブルに置き、請求書を持って会計係のところへ。通常、自分の席でお会計するのですが、ここでは違ったみたい。
 ラスベガスのホテルには必ず巨大なカジノがあります。多数のスロット・マシン、カード・ゲーム、ルーレットなど、まぁ日本のパチンコ屋さんみたいなのかもしれません。でも、ここでは一攫千金の夢があります。過去、最高30億円近くを当てた方がいるそうです。賭事は殆どしない私。でも折角ラスベガスに来たのだからと20ドルを5セント硬貨に両替してスロット・マシンに挑戦。20ドル程度なら捨ててもよいという気持ちでやっていたら、増えるばかり。もっと儲けたいと思うと途端に出なくなる、不思議ですね。最終的には5ドル程度儲けておしまい。この間約20分。私の遊んだマシンは最高5000倍位まで当たるらしいけど、ダメでした。せいぜい777の50倍程度が最高でした。ラスベガスのスロット・マシンの出玉率というのか何か分かりませんが98%前後らしいです。5セントのスロット・マシンだと100ドルもあれば1日中遊べるのではないかしら・・・。ただし、何十億円の大当たりは5セントのスロット・マシンでは不可能ですが。
国際電話

 お部屋に戻り、日本で頑張ってくれている未麗ちゃんに電話しようとしました。電話機には国際電話を掛ける場合、9を押して、それから識別番号、国番号、市外局番、番号を押せとは示されてはいるのだけれども、全然繋がらない。仕方がないのでフロントに電話。英語が話せない私には、相手の話していることがさっぱりわからない。クレジット・カードをどうのこうのと言ってたみたいなので適当にヤー、ヤーと応えて再度国際電話に挑戦、でも繋がりませんでした。ヨーロッパからは素直に繋がったのに、何で繋がらないのだろうと不審に思いながらうとうとと爆睡しました。
 海外旅行に行く場合、渡される資料によくKDDなどで指定されている番号に掛けると簡単に日本に掛けられますよというのが載っていますが、あれ、すごく高いのですよ。ヨーロッパからKDDを経由してコレクト・コールで約3分間喋ったことがあります。日本に帰って送られてきた請求書を見てびっくり、3000円位でした。同じ旅行でホテルから直接電話して3分程度話しました。チェックアウト時に加算された電話代はおよそ300円位でした。
 翌日、ガイドさんに国際電話が掛けられなかったことを話すと、国際電話を利用する場合、フロントにクレジット・カードを提示しなければならないとのこと。ホント、巨大ホテルでは色々なお客様が来られます。そのためか、私達も信用されていないのだな〜と思いました。若干不愉快ですね。
フーバー・ダム
 朝6時起床、前日寝たのが午前2時頃でしたから4時間ちょっとしか睡眠をとっていません。大急ぎでメーク、チェックアウトの準備などを済ませ、朝食をとりにホテルのレストランへ。彩ちゃんはまだ熟睡中なので一人で行きました。巨大ホテルなのでお部屋からレストランまでの移動が大変です。多分、5〜600mは歩いたでしょう。北米のホテルの朝食っていつも思うのですが、とてもボリュームたっぷりです。お決まりののバイキング形式ですが、品数がとても多い。デザートのケーキ類も含めると100種類以上はあるでしょう。日本では豪華ディナーに匹敵する程の内容とボリュームです。貧乏性の私、食べなければ損、ということでお腹いっぱいになるまで食べます。
 8時過ぎにホテルのフロントに集合。朝はいつも慌ただしいのです。メーク、どんなお洋服を着ようかしらと思案したりして、結構時間を費やしてしまいます。ホント、女って大変なんですよ。この日は日焼けを考慮して長袖のブラウスを着ることにしました。フロントに行くと参加者がもう集合しています。しばらくしてガイドさんが来られバスに案内されました。ばかでかいバスを期待していたのですけど、20人弱乗り程度の小型バスでした。途中、各ホテルに宿泊している他の参加者をバスに乗せながら、いざフーバーダムを経由してグランドキャニオンへ出発。色々な観光スポットを巡るツアー旅行、特に海外旅行の場合、色々なツアーの参加者を拾ったり、各ホテルまで送ったりする場合が多いので、結構無駄な時間が費やされてしまいます。移動中に素晴らしい風景に感動したり、ツアー参加者を含め現地の人々と接するのはとても楽しいことなんですけど、集合、解散のための待ち時間が多いというのはとても厭ですね〜。スキー・ツアーのような長期滞在型ならば殆どこんなことなかったのに。
 バスには参加者15名程度、ガイドさんはドライバーと兼ねていました。ヘンリーさんという日系のガイドさんでとても話術巧みなプロフェッショナルなガイドさんでした。本当によく喋り続けて下さいました。
 ラスベガスからフーバーダムまでは距離にしておよそ60km程度。国道93号線を経由して向かいます。国道(Federal)といっても日本の高速道路よりも遙かに立派です。澄み切った青空のもと広大な砂漠の中のドライブはとても快適でした。アメリカには日本の道路交通法のような連邦の法律はありません。各州により道路交通法が定められているとのことです。この93号線一般道なのですが最高速度制限は65mph(およそ時速100km)。高性能車を運転する場合には低すぎるような気がします。日本の高速道路よりもはるかに交通量が少なく、まっすぐで見通しが非常に良い道路なのです。ガイドさんの話によると、ネバダ州とアリゾナ州では日本のようなオービスとかネズミ取りによる速度取締は行っていないそうです。極端に流れを乱すような速度超過はハイウエイパトロールに検挙されるそうです。流れを乱すことがなければまずスピード違反にはひっかりません。万が一違反して検挙された場合、罰金を払わなければなりません。外国人の場合、反則点はつきません。罰金を払わずにそのまま帰国することは可能ですが、今度アメリカに入国する場合、引っかかり問題となるとのこ と。また極端な速度超過の場合、即逮捕。手錠を掛けられ囚人扱いされるとのこと。でもアメリカの監獄生活はとても快適らしいです。アメリカをドライブされる方、ご注意。
 アメリカは車社会。道路交通のルールも日本よりもかなり合理的にできていると思いました。まず速度規制。随所に速度規制の表示がされてはいるのですが、運転する者にとってホントに納得できる値なのです。日本よりも比較的高めに設定されています。普通の乗用車だと規制値で走っていると快適に走れるようになっています。ドライバー自身、速度超過すると少し危険を感ずる程度の値に設定されています。見通しがよく交通量も比較的少なく車線数の多い道路で40kmの速度制限などを課してネズミ取りによる速度違反検挙のための道路みたいなのはありません。また、ネバダ州では車優先。人身事故を起こし、歩行者側に非がある場合、運転者はお咎めなしとのこと。ラスベガスの道路を信号無視して横断しようとする歩行者の方、用心して下さいね。
 ラスベガスの中心部を出て93号線に出るとラスベガスの住宅街が見えてきます。いまは新築ラッシュとのこと。月1000戸が新築されているとのこと。ラスベガスは今アメリカでもっとも発展している街のひとつなのです。現在は人工140万。途中、スーパーによりおやつ等の購入。ここで住宅販売のパンフレットなどを入手しました。2〜3000万円程度で日本では庭付きの豪邸、後1000万円上乗せすればプール付きの豪邸が買えます。また中古車のパンフレットも見たのですが、日本車は人気が高いですね。HONDA、TOYOTAなどがよく目に付きました。私はNISSAN車に乗っているのですが、残念ながら殆ど目に付きませんでした。でも街中ではよく日本ではお目にかかれないような古い形式のフェアレディなどはよく見かけました。
 小一時間も走るとフーバーダムによりせき止められできた人造湖MEAD湖の展望台に到着。ここからの展望では丁度猪苗代湖程度の広さ。でも実際は山に隠されそんなに大きくは感じられないけども、全体では多分琵琶湖よりも広い湖らしいです。空のライトブルー、湖面の濃いブルー、砂漠、ときおり見える木々の緑、とてもきれいな景色でした。MEAD湖の水はラスベガスの水源のみならず、ロスアンジェルスへも直径5mのパイプを経由して供給しているとのこと。
 展望台から10分程度走るとフーバーダム。そんなに巨大なダムには思えませんでした。ラスベガスの巨大ホテル群もそうなんですけど、実際に見るとそんなに巨大さは感じません。新宿の高層ビル群の間を歩いているような感覚です。実際に近くまで歩いていこうとしたり、堰堤を端から端まで歩こうとすると後悔することになってしまいます。間近に行くと本当に巨大なのです。フーバーダムはアーチ式ダム。日本でいうと黒部ダムのようなもので、黒部ダムよりも少し大きいかなという程度に思えました。ここでは水力発電を行っており出力は140万kw、世界第2位の発電量を誇っています。ちなみに第1位はナイル河のダムらしいです。フーバーダムは1900年代初頭のアメリカ大不況時に当時のフーバー大統領のニューディール政策による経済対策の一環として建造されたダム。建設に当たっては80人位の建築作業者の犠牲があったそうです。冥福・・・。結構アメリカ人の観光客の方も多く来られていました。
 アメリカというのは自由の国。各個人の行動に関しては日本よりもかなり自由だとは思いますが、そのかわり個人の責任も重くなります。フーバーダムによりせき止められたMEAD湖では、クルーザー、ボート、スキューバダイビングなど殆どのマリン・スポーツが可能となっています。堰堤に立つと、間近にジェット・スキーなどが近づいてきました。美人には目ざといのかしら・・・。

MEAD湖にて


MEAD湖


フーバーダム
カメラの視野に入りきりません


フーバーダム



フーバーダム堰堤から
大砂漠

 フーバーダムからグランドキャニオンに向かう93号線はしばらくは山道になります。93号線は殆ど片側2車線の快適な道路なのですが、フーバーダムの近くになると片側1車線づつになってしまいます。この付近では観光シーズンになるとよく渋滞するみたいです。実際、帰り道ではおよそ2km程度の渋滞にあってしまいました。93号線はダムの堰堤の上を通過します。ダムの真ん中辺りがネバダ州とアリゾナ州の境目。ここからしばらく登りの山道。殆ど樹木のない、土とか岩肌むき出しの荒涼とした砂漠風景を見ながらのドライブです。しばらくは片側1車線ですが、随所に登り用の追い越し車線が設けられているので、先頭を積載オーバーのトラックがノロノロ走り金魚の糞のような車の列が続くというようなことは殆ど起こりません。
 山道をしばらく走るとすぐに広大な砂漠地帯を走ります。アメリカの広さを実感させられる風景となります。砂漠のど真ん中を延々と直線50kmも続く93号線。空気がとても澄んでいるので地平線も見えます。この辺りでは恐らく視界100km近くあるのではないでしょうか。50kmの直線道路というのはハンパではありません。殆ど起伏がないので、道路は延々と続いているのがわかります。北海道の日本海沿いにある稚内〜手塩間がせいぜい20〜30kmの直線。北海道のこの道路では西に利尻富士、東側にサロベツ原野が見えますが、ここ93号線では両方が幅数10kmの砂漠。砂漠といっても、低い樹木が転々と生えています。遠くから見ると、やや緑がかった鈍い薄茶色に見えます。OK牧場の決闘みたいな荒涼とした感じの砂漠です。この辺りは鉱物資源の宝庫、石炭、銀の露天掘り、石油などの資源が大量にあるそうです。ところどころ、石炭がむき出しになったような山も見えます。石油はアメリカの政策上、採掘しないで温存しているとのこと。アメリカの広さを実感しました。帰って地図で調べるとこの一帯少しも広大さを感じません。地図ではDetrital Vall eyと記されていました。多分、ニューメキシコ州とかテキサス州に行くと四方が地平線だけの大砂漠地帯があるのでしょう。
 93号線とインターステート(日本でいう高速道路のようなもの、無料)40号線と交わるKingmanという街で燃料補給兼オトイレ・タイム。アメリカのガソリン・スタンドは殆どセルフ給油。最初にスタンドの係りの人にクレジット・カードを預け自分で給油すれば手続などは簡単に終了するとのこと。でもアメリカのガソリンは安いですねぇ。日本の1/3〜1/4程度じゃないかしら。





50kmの直線道路
インターステート(Interstate)40号線

 Kingmanからグランドキャニオンの入口に当たるWilliamsまでおよそ150km。制限速度75Mphの40号線を東に向かって走ります。40号線はアメリカの数ある東海岸と西海岸を結ぶ大動脈のひとつ。日本の東名高速道路のようなものですが、道幅も広く、通行台数も圧倒的に少ない快適な高速道路です。日本の高速道路と異なり、途中にサービス・エリアなどはありません。したがって給油したり休憩するためには一旦インターステートを降りなければなりません。インターステートの出口間近になると、給油、食事、宿泊などの看板が出ているので安心です。
 40号線も広大な大平原を走るのですが、93号線のときよりもカーブも多く、起伏もあり運転するには変化に富んでいます。まわりはやはり砂漠なのですが、93号線沿いの砂漠よりも緑が多い感じがします。西部劇に出てくる牧場のような風景が延々と続きます。この間、殆どうたた寝していたので余り覚えておりません。
 目が覚めるとグランドキャニオン入口のWilliams。ここで昼食。ツナ・サンドとハム・サンド。日本とは違いパンよりもハムの方が分厚いようなボリュームたっぷりのサンドイッチでした。一緒の席で食べた神奈川県の女の子達食べきれなかったみたいです。この人達、旅の途中で一番親しくなったお二人でした。私達のこと「お姉さ〜ん」と可愛らしく付き合って下さいました。帰国した翌日この人達から電子メールをいただきました。とても嬉しかったです。多分、お店にも遊びに来て下さるだろな〜。



私達が乗ったバス


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