アメリカ内陸部ドライブ旅行記

5/31(金)

記        事 写  真
眠れない

 前日も睡眠不足でかなり動き回った。午前0時に就寝したが、午前4時で目が覚めてしまう。ちょっとした時差ぼけか・・・。でも疲れは感じない。私の旅行スタイルはとてもハードなのだ。モーテルをチェックアウトするには早すぎる。今日はバッドランズ国立公園を訪問する予定だがこの時間に出発しても早く着きすぎて公園内に入れない可能性もある。仕方がないのでしばらく昨日まで撮影した写真などの整理と記録を残したりの作業を行う。
ラピッドシティ(Rapid City)

 午前6時モーテルを出発。早朝なので部屋のキーを目立つところに置いて、そのまま出かける。US−16Eでラピッドシティの街を目指す。朝食を食べたいのだ。思えば昨日は夕食も食べていない。お腹が空いている。ラピッドシティで食べようと思うがまだ午前6時過ぎ、バーガーキングなどのファーストフードの看板は発見するがまだ営業していない。さすがに田舎、午前6時でまだ営業していないか〜と空腹を我慢しながら朝食を食べることのできるお店を探す。普通のレストランもあるが、まず殆ど営業していない。普通のレストランで食事をしても料金は殆ど変わらないが、味がとんでもない場合もあるし、チップの面倒さもあるので、なるべくならばファーストフードで食べたい。ファーストフード店だと注文も楽だし、チップも気にしなくてよい。結局ラピッドシティの街では営業中のファーストフード店は発見できなかった。すぐにI−90Eに入るのでいいか・・・、ということでI−90Eに入る。

ラピッドシティにて
マクドナルド発見

 I−90Eに入る。インターステートに入ればまず食事、ガソリン、宿泊に困ることはまず無い。走っていればかならず道路脇にこれらのサービス施設が存在するのだ。またインターステートでの案内標識もとても整備されている。
 ほどなくFoodの案内標識を発見。マクドナルドだ。 今回の旅行では最初のパンケーキの朝食メニューを注文する。3枚のパンケーキにたっぷりとシロップをかけ、コーヒーを飲みながらの朝食が好きだ。注文カウンターで指でメニューを指し示しながら「Number XX、Coffee、Please、eat Here」これだけのブロークンで発音めちゃくちゃな英語で十分通じる。
I−90E

 I−90Eに戻る。ラピッドシティからバッドランズ国立公園まではおよそ90Km程I−90Eを東に向かって走らなければならない。車から周りの景色を撮影しようにも逆光で殆ど撮影できない。広々とした大草原の中を走るドライブだ。適度に起伏とカーブがある。朝日の眩しさを除けば快適なドライブだ。制限速度は75マイル。82,3マイルの速度で走る。
 I−90E 110番出口Wallの街でSD−240Sに入る。
SD−240

 Wallの街からSD−240でバッドランズ国立公園ピナクルズ入り口に向かう。13.5Kmの真っ直ぐな道路だ。I−90よりも道幅が狭く対面通行だが対向車が全然来ない。見通しもすごく良い。思わず100マイル以上の速度を出したくなる。道路の両側は地平線まで続くかのような大草原地帯だ。時折バッファローとか牛が遠くに群れているのが見える。 
バッドランズ国立公園 ピナクルズ入り口

 大抵公園の入り口案内の標識の手前には駐車スペースが設けられている。これも私のように記念撮影する観光客への配慮だろうか。しばらく大草原の中を走り続けるとピナクルズ展望台に到着する。ここからの景色もまず日本では見ることのできない壮観な景色だ。ただし、ずっと見続けていると私の場合、すぐに飽きてしまいます。バッドランズとはBadlands、どうにもしようが無い悪い土地という意だろうか、確かに手の施しようがないとても荒れた土地という感じがする。バッドランズ国立公園の詳細はこちらを見て下さいね。この旅行記ではなるべく公園の紹介の部分は省略して旅行中に他では述べられないようなことを述べていきますね。バッドランズ国立公園ノースユニットのBadlands Loop Road沿いには随所に展望台が設けられている。展望台で車を降り写真撮影などをして、車に戻り、ドライブしながらタバコを吸うのだが、展望台間の距離が近すぎるのか、私が速度を上げすぎなのか、たばこを吸い終わらない間に次の展望台に到着してしまう。基本的に国立公園内ではタバコは吸わない方が賢明なのだ。吸い殻を道路などに捨てればとても破廉恥な観光客と思われてしまう。場合によればパークレンジャーにこっぴどく怒られる可能性すらある。というので私は車の中で吸うようにしている。
鹿の群

 バッドランズ国立公園といえば荒れた岩肌のの奇妙な美しさの公園かと思っていたら認識違いだった。公園の殆どは大草原なのだ。Badlands Loop Roadを快適にドライブしていると前に何台かの車がのろのろ走っている。よく見ると鹿の群を見ながら走っているのだ。前の車殆ど鹿の真横で鹿の移動に合わせて車を運転している。私も接近して見た〜いと思ったが、前が詰まっているのでどうしようもない。鹿が道路から離れていく。前の車が速く動き出した。やっと、私の車の真横に鹿の群がいるところまできた。だが、時既に遅し。鹿は道路からかなり離れてしまっている。ズームを使って写真撮影。
ぼ〜っといつまでも眺めている外人

 よく美しい景色を目の前にして身動きひとつせず静かにずっと眺め続けている外人を見る。私など美しい景色を前にしても1分もじっと眺めていることはできない。写真撮影などを含めても4,5分で飽きてしまい、次の美しい景色を求めて移動してしまう。
 いつまでも眺め続けている外人を羨ましく思うこともある。がつがつした私の精神構造とは異なり、多分精神的に余裕があるのだろうと思う。確かに時間が十分にあり何もすることが無ければ、こうしてじっと見続けていたいという気持ちはある。それにしても同じ景色を眺めながら10分以上も何を考えているのだろうかと思う。この考えるという行為自体も私の精神的貧困のせいか・・・。ま、こういった人達の精神的なものも少しは理解できるが、今の私の精神レベルではとても真似できそうにもない。
バッドランズ国立公園

 いくつかの展望台で写真撮影や小さなトレイルを散策、ビジターセンターで情報を仕入れる、ドライブしながらタバコを吸ったり水分補給を繰り返している間に北東入り口に到着した。もうこの頃には車で簡単に見ることのできる荒々しい景色や大草原の景色は見飽きていた。Uターンしてビジターセンターで薦めて頂いたトレイル出発点に戻る。
 バッドランズ国立公園は年間100万人程度入園者がある比較的人気あるアメリカの国立公園だ。確かに入園者は多いが日本人は全然見かけない。グランドキャニオン国立公園が年間400万人程度の入園者数で日本人も比較的よく見るが全然ここには日本人はいないということは、やはり日本からは交通が不便ということか。 
トレイル

 Saddle Pass TrailMedicine Root Trail、Castle Trailの一部を通るループ・トレイルを歩く。およそ7Km弱、2時間ほどのハイキングだ。Saddle Pass Trailはトレイル出発点の案内にも記されていたがレベルはDifficultだ。とても滑りやすい砂岩の急な坂道。コースが分かりにくい。この峠を越えて殆ど平坦な他のトレイルに入る。国立公園を訪問すれば必ず3,4時間のハイキングを楽しむことにしている。車で簡単に行ける展望台よりもはるかにダイナミックな光景とか野生動物の観察、静かな環境、など思わぬ感動体験を得ることができるということと、日頃の運動不足解消という狙いもある。毎日大自然の中を10〜20Km歩いていると帰国時にはほぼ体重は2,3Kg軽くなっている。しかも帰国後少々大食いしてもリバウンドはないから有り難い。これはこのハイキングの影響だと思っている。
 この7kmのトレイルのほぼ終了、またSaddle Pass Trailを下っていかなければならない。登るときよりも下るときの方が怖い。砂岩の急な下り坂ではスニーカーでは滑ってとても危険だ。スキーでエッジを立てるようにしながら恐る恐る下りる。ちゃんと日本から滑りにくいトレッキング・シューズを持ってきていたのに、トレイルを嘗めてしまっていた。とても後悔する。トレッキング・シューズ少し履きにくいのですよね〜。
 コースがとても分かりにくい。行き止まりになってしまった。このまま進めば崖から転落というところで初めてコースを間違えたことに気づく。引き返そうとしたが、砂岩の谷側に傾斜した急な下り坂で滑って谷に転落してしまう。何度か挑戦したが通過できない。遠くに外国人ハイカーを発見。「Help Me〜!」と大声で身振りを交えながら連呼する。屈強そうな外国人男性が救助にきてくれる。手を差し伸べてくれるがとても怖い。「大丈夫だから、この手に捕まれ」、彼に全てを任すことにした。私が滑って谷川に落ちたら彼も一緒だ。大丈夫かな〜。ぐっと腕に力を入れ山側に身体を引き寄せるようにして何とか難所を通過。感謝の意を示し彼と別れる。「あ〜、また身の程知らずな外国人が〜」なんて彼に思われているかもしれません。

間違えて踏み込んでしまったところから撮影したと思う。手前のところに戻れないのだ。右の谷の方に滑り落ちてしまう。
Sage Creek Unit

 ビジターセンターで薦められたSage Creek Unitへ行ってみた。未舗装道路を時速50マイル程度でぶっ飛ばす。ルームミラーで後方を見ると砂埃が高く舞い上がっている。およそ20Km未舗装道路。この辺りはバッファローなどの野生動物が沢山観察できる場所らしい。遠くにちらほらとバッファローがいる。遠すぎて見逃すところだ。プレーリードッグ・タウンもある。でもバッファローもプレーリードッグもウインドケーブ国立公園と比べるとはるかに少ないように思える。勿論タイミングにもよるとは思うが・・・。
 遠くにバッドランズの荒れた山々が見える。こうして見るとバッドランズ国立公園は殆どが大草原だと思えてくる。公式ガイドマップを見ても、荒々しい岩山の見えるBadlands Loop Road沿いのみが開発され、大部分は未開発のようだ。
I−90W

 再びWallの街に戻りI−90Wでデビルズタワー国定公園を目指す。少し遅い昼食を朝食べたのと同じマクドナルドの店で食べる。身振り手振りを交えながら「Number 6 Big N Tasty,No Cheese,Cola,Regular Size,Please! Eat here」なんて片言の滅茶苦茶な英語で注文は通じるのだ。
 ラピッドシティの街を通り過ぎ、Speafishの街を通り過ぎる。ラッピドシティの街近くでは通行量は多いがSpearfishの街を過ぎると極端に通行量が減る。ここから先50マイルはNo Serviceという案内標識も出ている。食事、ガソリン補給、宿泊の施設は無いということだ。途中、インターステートからの出口はいくつかあるが、まず降りる車はいない。こういった出口は個人牧場のための出入り口なのだ。まったく人家らしきものは見当たらない。
デビルズタワーが見えた

I−90Wの185番出口を出てUS−14に入る。まだデビルズタワーは全然見えない。しばらく退屈な道を走る。緩やかな上り坂みたいだ。峠を越えた辺りで微かにデビルズタワーが見えてきた。「あ、見えた!」まだ距離的には20Km近くある。でも遠くからでも特徴ある形なのでとてもよく目立つ。ここからは緩い下り坂だ。カーブを曲がったりしたところで時々デビルズタワーが見える。徐々に大きく見えてくる。事前に旅行記などでデビルズタワーが見えて徐々に近づいていくときの興奮した様子のを読んだことがあるが、まさにその通りだ。US−14からWY−24に入る。しばらく両側を木々に囲まれてタワーは見えなくなる。木々が無くなった。もうかなり迫力あるタワーの姿を見せてくれる。
デビルズタワー国定公園

 料金所でGolden Eagle Passを提示して公園内に入る。Golden Eagle Passは50ドルで1年間有効なアメリカ国立公園に入れるパスだ。1年間に5,6カ所以上の国立公園などを訪問する人はこのパスがお奨めだ。アメリカの国立公園は殆ど入園料を車1台につき3〜10ドル徴収される。
 料金所を通過し、公園内のドライブウエイをタワーを巻き込むようにして時計回りに緩い上り坂を走り、終点がビジターセンターとなっている。
Tower Trail

 ビジターセンター前の駐車場に停め、早速タワー一周のトレイルを歩く。タワーの高さはビジターセンターからはおよそ300mある。海抜だと1558mある。トレイルを歩くとタワーに近すぎて横型の写真撮りにくい。
トレイルは1周2Kmの殆ど平坦な楽な遊歩道だ。木々に邪魔されてところどころタワーが見えなくなる。タワー下部の崩れた岩石、溶岩などを観察できる。この付近はタワーの頂上まで地表面だった。6000万年前、地下からマグマが押し上がってきて地表面近くまできて冷えて固まった。6000万年の間に柔らかい地表面が浸食されて冷えて固まったマグマの部分がこのデビルズタワーとなって地表面に突出することになった。
 トレイルを回ると色々な表情のタワーを見ることができる。形は勿論のこと光の具合により大きく印象も異なる。また、岩壁の模様も異なる。
登山者達

 高さ300m近くの天空にほぼ垂直にそびえるタワーには多くの登山家が登っている。この2Kmのトレイルを回っている間でも2組7人のパーティを目撃した。この登山家達を見つめている多くの観光人もいた。その人達と一緒にしばらくこの登山家達を観察。「Oh〜、Crazy!」と手振り身振りで話しかける。相手もニヤリと笑って同意していたみたいだ。
 
日本人観光客

 ここでは日本人観光客3名に会った。久しぶりの日本人だ。久しぶりに日本語で話しかける。もっと先に「登山者が岩壁を下ってきているのが見えるよ」と言ったような気がする。若い男1名、女2名の日本人だ。殆ど自分たち3人だけの世界にはまっているらしく、周りの人達は眼中にないみたいだった。ということで、殆ど日本語の会話できず。
Hulett

 デビルズタワー周辺はとても人が少なく寂しい雰囲気だ。右の写真はHulettに向かう途中で振り返り撮影したもの。映画「未知との遭遇」で出てきた形とよく似ていると思う。映画ではこの辺りから撮影したのかしら。確かにこの角度くらいから見るタワーは一番かっこよく見えるような気がする。
 この日は金曜日なのに殆ど宿泊客はいなかった。デビルズタワーから一番近い街だというのに・・・。ちなみにデビルズタワーの2001年の入園者数は376000人だそうだ。
Hulettのモーテル

 モーテルPioneer宿泊 48.15ドル
 夏期シーズンだからかどうかどうも宿泊料金今までの経験からすると高いみたいだ。大体予想していたより10ドル近く高い。午後6時半チェックイン。さすがに疲れた。しばらく写真整理。午後8時頃たまらず寝る。

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