アメリカ内陸部ドライブ旅行記

6/1(土)

記        事 写  真
出発

 昨日は午後9時前に就寝。午前3時頃目が覚めたが再び眠る。さすがに疲れてきたのだろう。午前6時起床。寝過ぎた。大急ぎで出発の準備。午前6時半出発。
 WYー24を経てサウスダコタ州のBelle Fourcheに向かう。ここでUS−85Nでセオドアルーズベルト国立公園を目指すのだ。
 WY−24もなかなか快適なドライブウエイだ。早朝なので対向車も殆ど来ない。とても緑豊かだ。何となくワイオミング州の緑はとても色鮮やかでいきいきとした緑に見えるのだ。
 サウスダコタ州に入ると緑が少し色褪せて見えるのは私だけか。
US−85N (サウスダコタ州

 US−85はカナダ・ハイウエイと呼ばれているらしい。このままずっと北上を続けるとカナダに行ってしまう。小さな村みたいなBelle Fourcheの郊外に出てしばらくするとUS−85Nのすごさが見える。小高い峠を通り越すと、まっすぐに地平線まで続くようなUS−85が延びている。視界もこの辺りではかなり良い。対向車はヘッドランプを点灯しているので追い越し車線上の車か対向車か区別できる。対向車のヘッドランプを見つけても一向に距離は近づかない。確かに地図で見ても緩いカーブはあるものの6,70Km真っ直ぐな道路だ。適当に起伏があるのでかなり先の方まで見通せるのが良い。制限速度は75マイル。オートクルーズの速度を86,7マイルに設定する。この道路は幹線道路だ。さすがに10マイル以上制限速度を超過すると先行するトラックに追いつく。トラックも75マイル以上位で走っている。先行するトラックが見えてもなかなか追いつかない。見通し、視界がとても良いのだ。追い越すときは少し緊張する。対向車は少ないもののアメリカのトラックは大きい。長さ30m以上なんてざらにある。それよりも、相対速度10マイルで接近しつつあるときに追い越しを掛けてオートクルーズを解除してアクセルを踏みながら追い越すべきか、それともオートクルーズのまま追い越すかというので迷って緊張してしまうのだ。できるものならばアクセルを踏んで大急ぎで追い越したい。でも速度を出しすぎだ。オートクルーズのままだとなかなか追い越せない。トラックも相当出しているし対向車もかなり速度を上げているので、遠くに対向車が見えているときなどはとても緊張する。

およそ26Kmの直線道路
US−85N (ノースダコタ州

 ノースダコタ州に入った。アメリカ本土のほぼ中央付近でカナダに隣接する州だ。北緯47度辺りで日本の稚内が北緯45度近いので更に北側だ。ノースダコタ州に入るとまたまたサウスダコタ州と雰囲気が少し異なるような気がした。明るい感じのサウスダコタ州に比べやや暗く感じる。音楽の長調と短調の違いのような感じだ。何となく落ち着いた雰囲気があるのだ。
 またまた道路工事で待たされた。ほんの少し遅れた。先頭だ。しばらく係りの女の子と話をする。15分待ちということだ。私の後ろは大型のタンクローリーのトレーラー、長さは30m以上ありそうだ。15分まつというのはつらい。この間にタバコを吸いながら地図をチェック、CDを入れ替えるなどの作業をする。それでも時間を持てあましてしまう。
 やっと先導車がやってきて対向車がすべて通過した。先導車について行く。かなり長い区間の工事だ。アメリカの道路工事はとても手際がよい。機械化され大規模にあっという間に工事を完了させてしまう。日本も見習うべきところは多いと思うのだが・・・。
 
何となくセオドアルーズベルト国立公園の雰囲気

 I−94との立体交差を通過してさらに北上する。後およそ100Km走らなければならない。ノースダコタ州も人が少なそうな州だ。人口密度は3.8人/Kmだ。とても静かで寂しい感じがする。
 そろそろセオドアルーズベルト国立公園。峠に差し掛かった。見たことがあるような独特の地層の色の山々が見えてきた。事前に調べておいたセオドアルーズベルト国立公園の山々の雰囲気だ。峠を下りリトル・ミズリ川に架かる橋を越えて数百メートルでセオドアルーズベルト国立公園ノース・ユニットだ。US−85Nを左折して公園内に入る。
セオドアルーズベルト国立公園ノースユニット

 料金所を通過してすぐ右側にビジターセンターがある。ビジターセンター内には数人の観光客がいた。早速カウンターに行き、ここノースユニットで4,5時間楽しむ方法を公式ガイドマップを広げながら教えて貰う。まずScenic Drive終端まで途中の景色を楽しみながら行き、そこから引き返し、Caprock Tralを歩きなさいということだった。とても親切なパークレンジャーでこと細かく話してくれるが、意味は理解できない。
 早速教えていただいた通り、ドライブを行う。 
Scenic Drive

 セオドアルーズベルト国立公園ノースユニットのScenic Driveは往復45Kmの快適なドライブウエイだ。最初リトル・ミズリー川が育んでできた草原地帯を左側に見ながら走る。この草原地帯では色々な野生動物を観察できる。実際に車を停めて観察したが、野生動物はいるにはいたがちょっと距離が離れすぎていてよく分からなかった。右手には高さは数10mしかなさそうだが、薄い黄色と緑が重ね合わさった独特の色合いの地層を見せる岩肌の山々を見ながらドライブする。しばらく走ると緩い上り坂で両側を崖に挟まれた山道を登る。登り切ると草原で覆い尽くされた大草原地帯を走る。緑の草原の中に美しいカーブを描くドライブウエイが印象的だ。草原にはあちこちにバッファロー(この地方ではバイソンと呼ぶらしい)がいる。終点はOxbow展望台と呼ばれ、前方にはリトルミズリー川が作り出したであろううと思う渓谷が展開する。グランドキャニオンとかキャニオンランズ国立公園のような垂直な巨大な岩壁などは見当たらない。また崖の傾斜も緩やかで高さも低い。ゆるやかな両側の崖、独特な色合いの地層、豊かな水量、木々の緑がとても落ち着いた雰囲気を醸し出している。
 
川の浸食作用で形成された国立公園

 グランドキャニオン国立公園のようにコロラド川の長い年月の浸食作用により美しい渓谷美をもつ国立公園はいくつかある。ふと思った。その眺めた印象からそれぞれの国立公園は人間にも似ているな〜と。
1.幼年期:ブラックキャニオン国立公園−−各所に圧倒的な迫力を感じるが深みがない。
2.青年期:グランドキャニオン国立公園−−とてもスケールが大きいく華やか、でも少し奥行きを感じない
3.壮年期:キャニオンランズ国立公園−−それなりに迫力はあるが大人の落ち着いた雰囲気がある
4.老年期:セオドアルーズベルト国立公園−−迫力は無いが落ち着いて噛めば噛むほど味が出てきそう

日本の黒部峡谷などは景色は全然異なるが、この分類に会わせると幼年期と青年期の間くらいかな・・・。
Caprock Creek Trail

 いくつかのトレイルを組み合わせた一周7Km程度のトレイルだ。距離は少し長いが標高差も100m程度で景色の変化も多く楽しいトレイルだ。
 前日のバッドランズ国立公園での遭難経験があったので、スニーカーからトレッキング・シューズに履き替える。リュックサックには水1リットル、非常食としてのビーフジャーギー、雨具、双眼鏡、小さな懐中電灯、手袋を入れて出発。最初平坦な小川沿いの草原を歩く。こんな重装備は大袈裟な・・・と思う。でも嘗めていたらいけない。草原、林、尾根伝い、高原、峡谷と景色は本当に変化に富む。また適当にスリリングなところもある。このトレイルの名前由来は右の写真のような防止を被ったような岩が散見できるからだろうと思う。
Painted Canyonビジターセンター

 セオドアルーズベルト国立公園ノースユニットからサウスユニットへ移動する。US−85S、I−94W経由でおよそ100Kmの行程だ。I−94Wに入った。そろそろドライブの疲れが出てきたので、レスト・エリアを探していたら丁度あった。入ってみるとそこはセオドアルーズベルト国立公園のサウスユニットのPainted Canyon地区だった。全く予想もしていなかった。もっとノースユニットで貰った公式マップを見ておくべきだった。といっても普通のレスト・エリアと殆ど変わりないのだが・・・、強いて言えばそこからの景色は抜群に素晴らしいというくらいかな。
 ここからの景色はノースユニットに比べ、より高い位置で見晴らせるためその広さを実感できる。個々の岩山などの構成要素はノースユニットと同じようだ。ここは夏季限定のトレイルの出発点にもなっていた。およそ100mも谷に降りていくようなコースだったので歩くのはやめた。今から思うとやはり歩いておくべきだったか。この辺りは日本から来るには交通の便が悪く、私も多分、今後この国立公園を再訪問することはないと思う。
セオドアルーズベルト国立公園Medoraビジターセンター

 I−94Wに戻り再び西に向かってドライブ。およそ10Km走ってI−94を抜け、セオドアルーズベルト国立公園の宿場町のようなMedoraの街へ向かう。Medoraの街のメイン道路を走り、真ん中ほどを右折するとすぐにMedoraビジターセンターだ。早速公園での楽しみ方についてアドバイスを受ける。2時間程度のトレイル・コースとしてJones Creek Trailを推薦された。もう午後5時過ぎ、いくら暗くなるのが遅いといっても急がなければ・・・、大急ぎでTrail出発点へ向かう。
Jones Creek Trail

 このトレイル片道で駐車場との関係で途中から引き返してこなければならない。正直、景色的にも驚くようなことはなかった。極平凡なトレイルだ。景色を楽しむというよりは運動のために歩いているような感じがした。勿論日本では、周りの景色など素敵なハイキング・コースにはランクされるとは思うが、今までアメリカの多くの素晴らしいハイキング・コースを歩いて来た経験からすると評価はどうしてもいまいちだ。とにかく両側を低い特徴ある地層の山々の間の草原をとぼとぼと歩き続ける。川を渡ったりもする。時計とにらめっこしながら引き返す場所を考えながら進む。
 予定時刻になったので今歩いてきたトレイルを引き返す。時間が遅かったせいか、このトレイルを歩いている間、誰にも会わなかった。トレイルを野生動物に占拠されていたら困るな〜と思っていたら、馬にトレイルを占拠されてしまっていた。大人しそうだが、やはり側を通過するのは怖い。仕方がないので歩きにくい土手を上り迂回して戻るハメになってしまった。
 帰り道、こんなつまらないトレイルを紹介してくれて少し不愉快な気分になっていた。このトレイル、ビジターセンターで若いハンサムなパークレンジャーの男性に推薦されたのだが、それぞれの好みというか、どうもこちらの意にかなったものを真剣に考えて教えてくれなかったような気がする。もう夕方そろそろ帰宅時間準備をしなくては・・・、時間だけを考慮して適当に応えてくれたような気がする。やはり、こういったところでは経験豊かで人が良さそうな方に教えて貰う方が得策のようだ。
Buck Hill

 駐車場に戻りScenic Loop Driveと呼ばれるドライブウエイを走る。景色はノースユニットよりは印象的な感じがする。このドライブウエイは周回するようになっているのだが、工事中のため途中で引き返さなければならなかった。少し脇道にそれBuck Hillと呼ばれるところに立ち寄った。公式マップの地図で見る限り、ここが公園内でもっとも標高の高いところみたいだ。標高870m。ここからはサウスユニットのおよそ半分を見渡せる。緯度が高くもう夕方なので少し肌寒く感じてきた。
バイソン

 バッファローとバイソンとは異なるのかどうかは知らない。私には同じように見えるが、この辺りではバイソンと呼んでいるようだ。Scenic Loop Driveを引き返しているとき1頭の大きなバイソンが道路の真ん中をゆっくりと歩いていた。バイソンの後を追いかけるように徐行する。バイソン、こちらに気づき道を譲ってくれた。近くで見るととても大きなバイソンだ。普通の牛よりも体重で2倍以上ありそうだ。背中などは泥などが10cm以上ありそうな体毛に混ざりかさかさだ。とても触れたくはない。
Wind Canyon Trail

 帰り道、適当に駐車場に寄り道しながら戻る。ここWind Canyonはなかなか気に入った。短いトレイルだが、景色は素晴らしい。リトルミズリー川の大蛇行している様子を間近に見ることが出来る。また川原の色も鮮やかだ。主に赤茶、灰色とカラフルだ。またトレイルも短いながら景色も変化に富み適度な高低差もあり良かった。
プレーリードッグ・タウン

 ノースダコダ州、サウスダコダ州、ワイオミング州とプレーリードッグが多く繁殖しているみたいだ。ここにも勿論プレーリードッグ・タウンと呼ばれる大きな巣の集まりがあった。あちこちにプレーリードッグが大きな越えを出しているのが見える。国立公園内では野生動物に餌を与えるのは御法度だ。プレーリードッグは一見可愛いリスと子犬の合いの子みたいだが、ヘタに餌を与えて手を差し伸べたりすると噛みついたりするそうだ。
Medoraの街

 メドラの街は、セオドアルーズベルト国立公園の宿場町のような街だ。ここは1883年セオドアルーズベルト大統領が狩猟の旅に訪れたところで、彼はここに牧場も作って経営した。この街には大統領の昔住んでいた建物も保存されている。セオドアルーズベルト大統領はこの地で野生動物などが乱獲されたりするのを目撃したりした影響か、自然保護の大切さを思い知ったらしい。彼によりアメリカの国立公園のシステムの礎が確立したらしい。
 メドラの街は、写真左側の大通りと左右の小さな通りで構成されており、いくつかの周辺公園をカバーする観光の街みたいだった。
この日の宿泊

 Medoraの街に戻ってきた頃は、車の燃料計ももう1/8しか残っていなかった。ガソリン・スタンドに寄ったがもう午後8時過ぎで営業を終了していた。翌朝7時に営業するとのこと。燃料1/8ではI−94Wで近くのガソリン・スタンドまで行くには心細い。仕方がないのでこの街で宿泊し翌朝給油することにした。
 こういう観光地での宿泊は料金が高いので余り泊まりたくない。宿泊先はBadlands Motel、税込み79.94ドルだ。高い。車で2,30Km離れると多分40ドル台だろう。
 チェックイン後、近くのレストランで夕食。ステーキを食べたかったがないみたいだ。仕方がないのでハンバーガーとスープを注文。とても愛想が悪い巨漢がオーダーを受け付けてくれた。この男体重150Kg以上、身長2m以上あったと思う。愛想の悪い巨漢、サービスの悪さ、味のまずさ、本来チップなど置かないところだが、やはりほんの気持ち程度のチップを置いた。といっても飲食代の10%以下。額は忘れたが、5.67ドルの請求に対して6ドル支払った程度。
 この日はどちらかといえば曇り空だったが、午後9時過ぎでやっと暗くなってきたという感じだった。高緯度地方にいるという実感が湧いてくる。

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