アメリカ内陸部ドライブ旅行記

6/7(金)

記        事 写  真
起床

 ブライスキャニオン国立公園での日の出の光景を見たかった。午前5時起床。外はまだ暗い。暗いというのでゆっくりと出発の準備をしていて、モーテルをチェックアウトしたのが午前6時前になってしまった。太陽はまだ出ていないがもうかなり明るくなっている。急がなくては・・・。標高が高い(2400mくらい)ので朝の気温は華氏42度(摂氏6度)、そんなに寒くは感じない。
 UT−12、UT−63を走ってブライスキャニオン国立公園に向かう。この道路、殆どの時とても空いているはずなのだが、急いでいる時に限って、先行する遅い車がいる。追い越し禁止でいらいらする。早く行かなければサンライズポイントでの日の出の光景を見ることができない。
サンライズ・ポイントでの日の出

 サンライズ・ポイントの駐車場に到着。先ほどの先行する遅い車のおかげでかなり遅れてしまった。展望台に一番近い辺りの駐車場には殆ど駐車スペースが無い。駐車スペースを探し回る。やっと見つけた。少し展望台までは遠い。大急ぎでサンライズポイントの展望台へ向かう。既に多くの見物客がいた。太陽は昇った直後だったみたいだ。5分早く到着していれば美しい日の出の光景を見ることができたのに・・・。
Queens Garden Trail

 サンライズ・ポイントを出発点とするQueens Garden Trailを歩く。崖の上から下っていく。およそ100〜200mくらい下るのだろうか。日の出の光景を撮影をしようとしているカメラマンの方々も何人かいる。この時間帯、安物のカメラでは美しくは撮影しにくい。太陽がほぼ真横から指しておりコントラストが強すぎるのだ。
 赤茶けた崖、尖った岩、壁などを見ながら下って行く。
野生動物

 崖の上からは赤茶けた絶壁、当、壁ばかりのように見えるブライスキャニオン国立公園も谷に下りると意外と緑豊かなところだと分かる。下から、独特の尖塔などをながめるのもまた素晴らしい。何よりも絶壁とかと岩の塔に近接して見ることができるので迫力がある。写真は殆ど縦型にしないとカメラの視界に入らない。
 谷底の林を歩いていると、写真のような鹿とか野ウサギ、リスなどに遭遇した。
ナバホ・ループ・トレイル

 Queens Garden Trailからナバホ・ループ・トレイルの方に入る。時たま反対方向からのハイカー達とすれ違い”Good Morning”、とか”Hey!”などと挨拶する。この挨拶の応え方がよく分からない。こちらが”Good Morning”と言えば、相手ははまず”Good Morning”とは応えない。”Hai”とか”Hey!”などである。こちらが”Hai!”などと言えば、相手は”Good Morning”などと応える。これって挨拶の常識なのかどうかは知らない。
すっご〜い!!

 ナバホ・ループ・トレイルはブライスキャニオン国立公園の中でも最も驚異に満ちたトレイルのひとつだと思う。崖の上から見ると無数に見える尖った岩の塔や壁の下を通り抜けるトレイルだ。上から見るとそんなに迫力は感じないが、下から間近に塔や壁を見ると驚かされる。狭い絶壁間を抜けるトレイル。トレイルには太陽の光さえ垂直な壁に遮られて届かない。写真でもお分かりになると思うが、トレイル上の人物と絶壁の高さを較べるとその巨大さが理解できると思う。大自然のすごさを改めて実感する。
 ナバホ・ループ・トレイルはサンセット・ポイントを起点とするループ・トレイルだ。途中Queens Garden Trailに分岐することもできるる。私はQueenns Garden Trailからナバホ・ループ・トレイルに入ったため、ループの半分しか回れなかった。
 ブライスキャニオン国立公園のトレイルは出発点が崖の上で谷底方面に下って行き、帰りは上ることになる。標高が高い(2400m前後)ので帰りはとてもつらい。ナバホループ・トレイルの場合、この狭い絶壁の間の区間(およそ200m)を通り過ぎるとスイッチバックが連続した上り坂となる。数えるのも面倒になるほどのスイッチバックを歩き、およそ100m以上一気に上ることになる。こちらは息も絶え絶え、下ってくるハイカー達が楽しそうに歓談しながら下りてくるのとすれ違うと恨めしくも思ってしまう。
乗馬ハイキング

 アメリカの国立公園では乗馬でのハイキングというのも所々にある。私は乗馬はできないのでできないが、乗馬ハイキングだと遠くまで疲れずに色々と回れそうなので少し羨ましい気もする。多くは貸し乗馬でガイド付きでツアーを組んで、乗馬ハイキングを楽しんでいるようだ。私のように乗馬出来ない者にとっては、この馬の集団が通過すると砂埃が高く舞い上がり少し迷惑な気がしないでもない。
 サンセットポイントからRim Trail経由で崖の上から特徴ある尖塔などを見ながらサンセットポイントの駐車場まで戻る。駐車場には日本人団体客がサンライズポイント方向へ見物に出発するところだった。ここで、久しぶりに現地日本人ガイドと雑談。ガイドさんこれから走るUT−12などの情報を得る。また前回2000年10月にここを訪問したときの雪のことなどを話すと、ブライスキャニオン国立公園付近では春、秋は無く、冬と夏だけなどと話されていたのが印象的だった。
エスカランテ(Escalante)

 ブライスキャニオン国立公園からUT−12UT−24経由でキャピトルリーフ国立公園を目指す。UT−12は南部ユタ州では景色がとても良い観光ドライブコースらしい。およそ150Kmのドライブだ。ブライスキャニオン国立公園から中程の街、エスカランテまでは景色は平凡。エスカランテを過ぎてから標高も高くなり周りは岩山となってくる。日本ではまず見ることができないような景色が次から次へと展開していく。圧倒されるような迫力は感じないが適度にカーブや起伏もあり楽しいドライブだ。
 途中峠越えがある。殆ど森林限界近くまで上っていく。遠くにキャピトルリーフ国立公園を眺めながら爽快な高原ドライブを楽しむ。2000年10月訪問時は、キャピトルリーフ国立公園からブライスキャニオン国立公園に向かったが、UT−12に入り損ねて、とても危険な危険な思いでが蘇ってきた。この辺りまで来てやっと、以前来たときは道を間違えていたということを悟る。
荷台の子供達

 前方を走る小型トラックに追いついてきた。近づくと、荷台には何人かの子供達が乗っている。私に対して手を振っている。私も応える。更に接近して運転しながら彼らの写真を撮ろうとした。彼らは私が写真を撮ろうとしているのに気づき、それなりにポーズをとってくれた。とても微笑ましい。しばらく、小型トラックの後を追走。
ペトログリフ(petroglyphs)

 アメリカの国立公園にはよくペトログリフと呼ばれる見所がある。幼児が描いたような古代人の岩絵だ。私には芸術的センスが全く無いと自覚しているので、殆ど、その価値が分からないが、多くの観光客が見物に来る。キャピトルリーフ国立公園にもあった。UT−12沿いの絶壁に描かれた岩絵だ。UT−12沿いというので交通の便が良く何台かの大型観光バスも駐車していた。絶壁眺めてみたが、どこに描かれているのかは人目では分からない。岩絵までの距離が遠すぎる、色が薄すぎるなどで目立たないのだ。殆ど関心が無いのでどんなものだったか忘れてしまった。
Hickman Bridge Trail

 キャピトルリーフ国立公園のビジターセンターで薦められたトレイルのひとつHickman Bridge Trailを歩いてみた。3Kmちょっとの周回トレイルだ。標高差も余りなく岩の上を歩くことが多いので楽なトレイルだ。圧倒されるようなスケール感はないが、何となく印象に残るような独特の雰囲気をもったトレイルだ。Hickman Bridgeも小さなブリッジだ。谷底近くにあるのでブリッジの向こう側に青い空を写すといった構図で撮影できる場所はわずかしかない。ブリッジを見に行くというよりも途中の岩山の景色を楽しむといったようなトレイルだ。歩き易さ、景色、疲労度、距離などを考慮すると、なかなか素晴らしいトレイル・コースのひとつだと思う。
エジプトの神殿(Egyptian Temple)

 UT−12をビジターセンター側に入るとScenic Driveと呼ばれるドライブウエイに出る。途中台地の巨大な上昇や侵食などの自然の驚異の景色を眺めることになる。エジプトの神殿と呼ばれる箇所がある。帰りに気づいたのだが、右の写真の位置から眺めると確かにエジプトの神殿のを連想させるような絶壁に見える。このドライブウエイで見かける断崖の色は濃い茶色が多い。ドライブウエイの帰り道は特に、この辺りの大地の隆起の様が分かりやすい。とても広大な範囲で大地が傾いて隆起していた様を眺めることができる。 
Grand Wash Trail

 ビジターセンターで薦められたトレイルのひとつ、Grand Wash Trailを歩いてみた。往復およそ5Kmのトレイルだ。標高差こそ殆どないものの、砂地のため、とても歩きにくい。ほぼ垂直に近い絶壁に挟まれたトレイルだ。狭くて絶壁に挟まれたトレイルといえば
1.ザイオン国立公園 The Narrows
2.ブライスキャニオン国立公園 Navajo Loop Trail
3.キャピトルリーフ国立公園 Grand Wash Trail
が挙げられると思う。幅が一番狭いのはブライスキャニオン国立公園、両側の絶壁の高さが一番高いのはここキャピトルリーフ国立公園ということになろうか。両側の絶壁間の距離は一番広いものの、その絶壁の高さに驚かされる。ところによっては巨大な絶壁の底を歩き、上は岩というようなところもある。
 このトレイルを歩いている途中でカメラのレンズを汚してしまった。モーテルに到着するまでレンズの汚れに気づかなかった。この日の以降の写真は全部真ん中辺りがぼやけた写真になってしまった。
UT−24

 UT−12は景色の良い道路として有名だがUT−24も素晴らしい。キャピトルリーフ国立公園からUT−95との交差点、Hanksvilleまでの景色は驚異の連続だ。やや灰色がかった岩や砂が不思議な形をして次から次へと出現する。自然の造形の妙に感心させられる。
 Hanksvilleの街で給油したがとても暑かった。車内の外気温計で華氏110度、摂氏43度だ。車から外に出た。ムッとする暑さだ。今朝、ブライスキャニオン国立公園近くでの気温が摂氏6度だったので1日で温度差37度も経験した。私の旅行はとても強靱な体力が必要なのだ。
UT−95

 Hanksvilleの街で給油してUT−95に入りナチュラルブリッジ国定公園を目指し南下する。最初、大平原の中を進む。極めて交通量が少ない。外気温110度近い。断崖などが見える景色の良いところもある。
 対向車が来た。フラッシュライトが点滅している、あ、パトカーだ。速度を慌てて落とす。速度測定されたかもしれない。パトカーが接近してきた。すれ違いながら警官が「路肩に寄れ」と手で合図している。あ〜、また速度違反で捕まったか〜と思いながら路肩に駐車。パトカーUターンしてくる気配がない。遙か遠くの道の真ん中で停車している。おかしいな〜と思いながらパトカーが来た方向の道路を振り返って見るとプレハブハウスのようなものを積載したトレーラーがパトカーなどに先導されてやってきた。Oversizeの車両が通過するので道を譲れという合図だったらしい。助かった〜。
グレンキャニオン

 グレンキャニオン国立保養地の大部分を占めるレイクパウエルの上流部にさしかかった。レイクパウエルはコロラド川をせき止めて、湖岸線の長さ3100km、湖の長さおよそ300Kmのアメリカで2番目に大きな人造湖だ。湖岸線の長さではアメリカで最長だったと記憶しているが定かではない。2000年10月、このレイクパウエルの下流部から出発するクルーズを楽しんだ。上流部とUT−95の交差する辺りはどんな景色だろうと以前から興味を持っていた。ここにもボートデックがあった。それ以外特に施設らしきものは見当たらなかった。下流部に較べとても静かな大人の雰囲気を感じた。下流部と同じように周りを赤茶けた崖で囲まれている。この場所で、この景色を眺めることができた、感激!
 UT−95はレイクパウエルを2つの橋で通り抜ける。しばらく赤茶けた崖が見えるが、すぐに緑を主体とした高原ドライブウエイとなる。ところどころに大きなビュートが見える。
ナチュラルブリッジ国定公園

 レイクパウエルに架かる2つの橋を越えておよそ80Kmでナチュラルブリッジ国定公園だ。ここも2000年10月に訪問したことがある。そのとき撮影した写真は解像度が低いし枚数も少ない。改めて撮影のため訪問した。もう時間も遅い。急がなければ・・・。公園の様子は大体分かっている。要領よく回る。
 ナチュラルブリッジ国定公園には水の浸食作用だけで形成された大きなブリッジが3つある。それぞれのブリッジへのトレイルはあるが、疲れていたのと時間が無かったので一番有名と思われるOwachomo Bridgeへのトレイルのみを歩く。前回来たときもそうだった・・・。右の写真はOwachomo Bridgeだが、長さ59m、高さ32m、幅8.9m、橋の厚さ2.7mある。意外と巨大なのだ。
UT−261

 2000年10月訪問時はとは逆方向に走りメキシカンハット、モニュメントバレー方面に向かう。UT−261は途中景色は素晴らしいがとても運転が恐ろしい箇所もある。未舗装、急勾配、急カーブの連続する箇所だ。2000年10月に走ったときは後輪が横滑りなどしてとても景色を楽しむ余裕はなかった。今回は下りだ。以前走行したおかげで大体感じは分かっている、今回は少し余裕をもって下ることができた。それでも下り坂でブレーキでも踏めばそのまま滑って停まらないような道だ。時速10マイル程度で途中景色の良いところで駐車しながら下りる。
 恐る恐る時速10マイル程度で砂利道を下りる。4輪駆動車に追い越される。4輪駆動車の後ろのバンパー辺りに若い女性がしがみついて、楽しんでいる。私の方に手を振って挨拶している。とても挨拶を返すような余裕は無い。
メキシカンハットのモーテル

 そろそろ今夜の宿泊先を探さなければならない。2000年10月はメキシカンハットとモニュメントバレーの間の川沿いにあるモーテルに宿泊した。確かそこは今から考えるとちょっと高そうだったし、近くのレストランでの食事めちゃくちゃ不味かった・・・、できれば今回は違うところに宿泊したいなどと思いながらドライブする。UT−143沿いのメキシカンハットにモーテル発見。早速チェックイン。税込み49.05ドル。ま、こんなものかと思う。ルームキーを渡される。2階だ。嫌だ、スーツケースなど思いものを運びたくない。1階の部屋に変えてもらおうとしたが、係りのボーイ、とても面倒くさそうな表情をみせて、もう変更できないなどと話しているようだった。しばらく互いに意味の通じない状態で交渉。結局私が諦めた。重い荷物を何度も階段を上り下りしながら車の荷物を運ぶ。このモーテルも朝食込みだ。でも実際には朝食時間は7時からとかでまず朝食を食べることはできない。いつも早朝出発なのだ。特に明日は日の出時のモニュメントバレーを見たい。

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