アメリカ北西部ドライブ

9/9(日)

記     事 写   真
 この日も朝焼けを見ながら走ることはできなかった。こういう旅行のときは特に早起きは三文の得ということはわかってはいるのだが、起きられない。疲労が相当たまっているようだ。確かに今までの旅行よりもかなりハード・スケジュールだ。距離的には大したことはないが、何しろ山道が多い。事前の調査不足などがたたっている。
この日の出発直後。
もうこんなに明るくなっ
ている。
US−287

 イエローストーン国立公園を目指してまずI−15を目指す。USー89をそのまま走ってもI−15には入れるが最短時間で行こうとすればUSー287を利用した方が早そうだ。ここも西側にロッキー山脈を見ながら大草原地帯を走る。ロッキー山脈は山頂付近は冠雪している山が多く、グレイシャー国立公園の山々よりも標高が高そうだ。でもUS−287からは距離が離れていて感激する程の景色ではない。

US−287 モンタナ州
I−15

 モンタナ州はアメリカで唯一の速度制限の無い道路もあるという州と事前に調査していた。I−15に入った。速度制限無し、時速100マイル以上で突っ走ろうと期待はしていたが、いたるところ速度規制だらけ。乗り入れたところが山岳部であったためか55マイルとか65マイルになっている。期待はずれ。でも実際こんな山岳部で90マイル以上の速度で今借りているレンタカーでは無理。

I−90 Helena近辺
Helena

 Helenaは人口85万人のモンタナ州の州都。アメリカの場合、州都は大都会にあるとは限らない。有名なアメリカの大都会は州都でないことが多い。ロスアンゼルス、サンフランシスコのあるカリフォルニア州の州都はSacramento、ニューヨークのあるニューヨーク州はAlbany、シカゴのあるイリノイ州はSpringfieldという具合だ。
 Helenaには高層ビルは見あたらない。高いビルでもせいぜい3,4階建てのビル位しか見あたらない。その代わり市外区域はやたらと広い。街の中の移動でも車が無ければ辛い。ここで朝食。いつも通りマクドナルドでパンケーキとソーセージの朝食セット。
再びUS−287

 Helenaの街を朝食するためにうろついた。今度US−287に入る道が分からない。カーナビはこんな大平野部だというのに機能しない。道を間違えながら何とかUS−287に入ることができた。大草原の中を真っ直ぐに走る道路だ。

US−287 Helena付近
I−90

 Helenaからおよそ65マイル走ったところでI−90に入る。今度こそ速度無制限と期待したが、速度規制されていた。と言ってもアメリカでは最も速い75マイル。平均85マイルでイエローストーン国立公園北入口を目指して東に進む。途中3000m以上の高さの山が見え隠れする。3000m以上といえばグレイシャー国立公園の山々よりも高い。3000mを越える山はさすがに冠雪してはいるが、高さの割には雪が少ないように思える。やはり、かなり南下したからだろうか。55マイル走ったところで再びUS−89に入る。

I−90 Bozeman付近
イエローストーン国立公園北入口

I−90Eastの出口番号333で出てUS−89に入ると後はその先にイエローストーン国立公園の北入口に出る。I−90Eの333番出口は飛ばしすぎると見逃すかもしれない。事前に道路脇にイエローストーン国立公園の案内標識は出ているのだがI−90のこの辺りは山道でカーブとか起伏が多い。US−89に入って57マイル(91km)でイエローストーン国立公園の北入口だ。91kmといえば、この広いモンタナ州ではほんの少し先という程度の距離だ。
 殆どイエローストーン国立公園域に達すると多くのモーテルなど一見観光客目当てのVillageみたいなのに出くわす。大きく蛇行している道を走ると右の写真のようなイエローストーン国立公園北入口に達する。
 イエローストーン国立公園は世界で最初にできた国立公園らしい。1872年に国立公園に指定された。日本の四国の半分の面積があるらしい。公園内の拠点はMammothNorisOld FaithfulWest Thumb、Lake VillageCanyon VillageTower Rooseveltなどがある。それぞれの拠点をベースにして観光するわけだ。
 公園内をドライブして思った。1988年Yellowstone国立公園では森林大火災が起こったらしい。この焼け跡が至る所にまだ見られる。公園の全域及び南側に隣接するグランドテトン国立公園にまで延焼しているようだった。森林火災の凄さを見せつけられた思いだった。

Yellowstone国立公園北入口
Mammoth Hot Springs地区

 温泉などが至る所に湧きだしあちこちに湯気が立ちこめている。地下からの温泉に含まれる成分などで火山地域独特の景観を作り出している。よく写真で紹介されるテラス状の景色も見た。でもちょっと期待外れ。1kmちょっと位のTrailを歩いて温泉の湧きだしている部分などを見て回るのだが、どうもスケールが小さい。これだけまとまったところが日本にあるかどうかは知らないが、北海道の硫黄山、九州の阿蘇山などの方が印象が強いのではなかろうかと思った。
観光バスでさーっと大急ぎで見て回るところのような雰囲気。大自然に対する感動というようなものは余り感じない。
 ご年輩者向きの観光コース。


Mammoth Hot Springs
Norris Geyser Basin

 ここも1周1km強程度のTrailを歩きながら温泉が湧きだしている泉や間欠泉を見て歩くところ。至る所で湯気が立ちこめている。ここは沢山の間欠泉を見ることができる。間欠泉を実際に見るのは初めてなので少し興味深かった。Echinus Geyserという間欠泉をじっくりと見た。観覧席で噴出を待つことおよそ30分。説明によると噴出前には周りの温泉がいったん少なくなり、急激に増加して噴出を始めるとある。1cmでも周りの温泉が引くと「おっ!そろそろ噴出」などと期待するがなかなか噴出しない。温泉面の高さの変化は殆ど分からないまま噴出が始まった。高さ10m弱に温泉が勢いよくもうもうたる湯気と共に噴き上がる。風下から見ると湯気で噴出の模様は殆どわからない。噴出は4,5分続く。
 噴出を見た後、更に歩き続ける。あちこちで小さな間欠泉が噴き上がっている。温泉が湧きだしている部分がきれいだ。大体エメラルド色の泉、泉の周りがバクテリアなどの影響か茶色とか黄色だ。こういう間欠泉とか温泉の湧きだしている泉が大量にまとまって存在している場所は日本では知らない。

Norris Geyser Basin
Tower Roosevelt

 Norris地区からCanyon Village地区を経由してTower Rooseveltに向かった。Canyon VillageからTower Roosevelt地区へ行くにはひとつの峠のようなところを越える。峠を越えると大草原が広がっているのが分かる。この大草原には多くの野生動物がいるそうだ。道路沿いには多くの車が停まっており、皆双眼鏡などを持って野生動物を観察しようとしている。もうすぐ夕方となる。Tower滝のTrail入口前の駐車場に駐車。標高差およそ60〜70mのTrailを下る。Tower滝の下についた。尖塔状の岩の柱の間から40mの落差を経て流れ落ちている。滝壺が直接見えるポイントまでは少し行きづらい。帰りは上り。結構つらい。

Tower滝
Inspiration Point

 Canyon Villageに戻り一方通行の道路沿いにあるInspiration Pointと呼ばれる展望台に行った。もう太陽は見えないところまで沈み込んでしまって薄暗くなっている。ここからYellowstone川が作り出した渓谷美を見る。遙か300m下辺りにYellowstone川が流れている。この渓谷はイエローストーンのグランド・キャニオンと呼ばれているそうだ。Grand Canyonよりははるかに規模は小さいけれども、こういった景色はまず日本ではお目にかかれないだろうと思う。渓谷の崖の黄色が印象的だ。ここを出た頃はもう殆ど真っ暗。

Canyon Village
Inspiration Pointから
天の川がきれい!

 イエローストーン国立公園は観光客が多い。今夜宿泊できる場所があるかどうか心配。最初公園東口を出て80km先のCodyの町辺りまで行く覚悟をしていた。公園内のガソリンスタンドで給油。スタンドの人に近くに宿泊できるところを聞いた。「スタンドから5マイル先にあるよ」と言われたのでそちらに向かう。Lake Villageというところだ。何件かの比較的大きなホテルがあるがいずれも満室。フロントでここからおよそ60km先のFlagg Ranch Villageというところを紹介してもらう。万が一のために電話で予約を入れる。OKだった。
 もう午後9時過ぎ。チェックインは恐らく10時を過ぎるだろう。真っ暗な道をひたすら走る。殆ど車はみかけない。途中で車を停め、すべてのライトを消して空を見上げた。星が本当にきれいに見える。天の川がはっきりと見える。プラネタリウムで見る満天下の星空とはちょっと異なる。星の粒が小さい。見える星の数も今の方が圧倒的に多い。それぞれの星の粒も小さい。こんなにくっきりと見える星空は初めてだ。昔信州で見た星空も凄かったけれどもそれ以上だろう。
 やっと予約を入れたホテルに到着。料金は確か130ドル位。高い。林の中のコテージ風のところに宿泊する。まだ夕食を食べていない。ホテルのレストランはもう閉まっている。以前買っていたカップ・ラーメンを庭で星空を見ながら食べる。端もフォークもない。コーヒーをかき混ぜるスティックで食べる。食べにくい。でもとても美味しかった。食後、コーヒーを飲みながら庭の椅子に座り星空鑑賞。コテージの光が少し邪魔だ。双眼鏡を取り出す。アンドロメダ大星雲を探す。あった!双眼鏡の倍率20倍程度で視界一杯にぼんやりとアンドロメダ大星雲が見える。やや傾いている。大感激だ。肉眼で見ようとするがどうもコテージの灯りが邪魔で見えない。Nさんにも星雲の位置を教えるがどうも余り興味がないみたいだ。「あそこの明るい3つの星の下の方の・・・」と位置を教える。「うんうん、見えるよ」とNさん、全然違う方向を眺めている。
 宿泊したコテージは瀟洒なこぎれいな部屋。テレビは無い。とても静かな雰囲気。

Flagg Ranch Village
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