アメリカ南部ドライブ旅行記

5/30(日)

記        事 写  真
山登りは早朝が一番

 6:20起床。もう少し早く起きるつもりだったが、少し寝過ぎてしまった。今日はまず往復4.8マイル(7.7Km)、高低差1100feet(330m)のLost Mine Trailを歩くつもりだ。チェックアウトを済ませ、トレイル出発点へ移動。駐車場にはまだ1台も駐車していない。一番乗りだ。7:20ハイキング開始。この公園には時々熊に注意の看板が立っている。朝の一番乗りということで、熊に遭遇する可能性が高いのではと少し心配しながら登り始める。

Lost Mine Trail出発点
Casa Grande

 Casa Grandeは標高2233mでビッグベンド国立公園のほぼ中央に位置しており、その垂直にそそりたつ崖の威容を色々な場所で見ることができる。トレイル途上では太陽が上昇するにつれ、山肌の色とか影が微妙に変化してくるのがよくわかる。写真左側の山がCasa Grandeだ。低い盆地がChisos盆地。ここにはキャンプ場がある。Casa Grandeの右側の山裾に隠れた辺りにロッジやビジターセンターがある。そこはヨセミテ国立公園で言えば小規模なヨセミテ・ビレッジのような雰囲気だ。

Lost Mine Trail。Chisos盆地方面
トレイル終点

 トレイル終点にたどりついた。Casa Grandeの頂上とほぼ同じ高さだ。遠くにビッグベンド国立公園内で最高峰のEmory峰が見えるが残念ながらそこよりは低い。風がかなり強い。岩場に待避して風を避ける。ここでおにぎりを食べることができなかったのが残念だ。日本から「サトウのごはん」を持参していたのだが、弁当箱を持ってくるのを忘れていたのだ。タバコを吸う。吸い殻は決して公園内に捨ててはいけない。ちゃんと持ち帰るのだ。アメリカではマナーにとても厳しい。誰も見ていないからといって捨てるのは私のプライドが許さない。

Lost Mine Trail終点。向こうに見える高い山は多分Emory Peak(2384m)
挨拶

 帰路につく頃、一人の外国人ハイカーとすれ違った。挨拶を交わす。往路はとても長く感じたが、帰路は下りでもありトレイルの全体像も分かっているので短く感じる。それでも4Km近くあるのだ。この日はアメリカでは連休でもあり、多くの登ってくるハイカーとすれ違った。すれ違うたび毎に挨拶を交わす。若干面倒になってきた。アジア系のハイカーなどはこちらから挨拶をしても無視するのが多い。
 何人かの登ってくるハイカーが私に質問してくる。「後どの位あるのだ?」と苦しそうに質問してくる。「about 1 mile、30 minutes」などと少し優越感に浸りながら応える。

Lost Mine Trailにて
駐車場

 トレイル出発点の駐車場に戻ってきた。駐車場は公園内の道路では一番標高の高い峠に位置しているのだ。既に駐車場は満車状況だった。私の車は身障者用の駐車エリアの隣、一番良い場所だ。アメリカの駐車場には必ずといってよいほど身障者用の駐車エリアが確保されている。ここに勝手に駐車すると厳しく罰せられるようだ。一般に身障者用駐車エリアは一番便利な場所に確保されている。というので身障者用駐車エリアに近い場所に駐車するのが賢明だ。特に広い駐車場ではどこが一番便利な駐車位置かを探すのにはとても良い目印になる。

Lost Mine Trailの駐車場
The Window Trail

 このトレイル出発点は2カ所ある。Chisos盆地のキャンプ場側とロッジや売店のある側だ。前者の方から出発することにする。前者の方が歩く距離が短くかつ高低差も少ないからだ。といっても往復4マイル(6.4Km)ある。
 このトレイルは往路は主として下りだ。ということは帰路はかなりきつくなる。高低差は2,300mなのだが日差しが強くなってきており暑さが大変そうだ。
 このトレイルでも日本人カップルとすれ違った。挨拶をする。女性は愛想が良いが男性は無愛想だ。とても疲れ切っている様子で挨拶どころではなかったのかもしれない。

The Window Trail
トレイル終点

 このトレイルは前半は平坦な砂漠の中を歩く。幻想的な山容が迫力をもって迫ってくる。後半は主に岩場を歩く。ときには小川に沿って歩くこともある。切り立った崖の間を歩くことが多いので日影になることもあり助かる。
 トレイル終点は写真のような切り立った崖に囲まれた場所だ。先は絶壁となっている。遠くにひび割れた大きな岩が見える。更に遠くには広大なビッグベンド国立公園の雄大な景色が見える。

The Window Trail終点
大量の汗

 帰路は主として登りが多い。それに日差しも強くなってきて気温も恐らく35℃以上あっただろうと思う。大量に汗が吹き出してくる。目に汗が入る。昨年と比べ今年はやけに汗をかく。日頃水分の取りすぎだからだろうか? 日頃毎日3リットルくらいの水分をとっている。今回の旅行では車を運転中は暇に任せて大量のコーヒーを飲んでいる。1日2リットル分くらいのアメリカン・コーヒーを飲んでいたと思う。このためか情けなくなるほど汗が吹き出てしまう。駐車場近くまで戻ってきた。上り坂がきつい箇所が続く。2,30m歩く毎に軽い休憩をとる。元気そうな女性ハイカー達に追い越されて行く。かなり疲れていて足を真っ直ぐに踏み出せないのだ。足を外側から回すようにして前に出す。とにかく暑い。
 それにしてもCasa Grandeは目立つ。ビッグベンド国立公園の象徴的存在という意味が分かる。

The Window Trail。Casa Grandeは目立つ
快適なドライブ

 Chisos盆地からSanta Elena峡谷方面に向かう。そこまでのおよそ80Kmのドライブはとても快適だ。変化に富み次々に展開する雄大で美しい景色、少ない交通量、気持ちよくドライブできる。制限速度45マイルというのはかなり厳しい。殆どの車は60マイル前後で走行しているようだ。

Ross Maxwell Scenic Drive
雄大な景色

 ビッグベンド国立公園もなかなかのものだと思う。今まで訪問したアメリカの国立公園を一言で言い表すならば、
 ビッグベンド:雄大だな〜
 グレイシャー:絶句するほどの美しさ
 ヨセミテ:絶景かつ迫力
 チャネル諸島:静寂
 バッドランズ:異世界
 ザイオン:ど迫力
 グレートスモーキー:大衆化
 ロッキーマウンテンズ:all round
といったところか・・・。

Sotol Vista展望台にて
Chimneys Trail

 Ross Maxwell Scenic Driveと呼ばれる快適なドライブウエーの中間辺りにChimneys Trailと呼ばれるトレイルの出発点がある。ほぼ高低差のない往復すると15,6Kmのトレイルだが、さすがにこの暑さの中、殆ど影のない砂漠の中を歩く気力は湧いてこなかった。駐車場からこのトレイルのハイライト的な部分を遠望できる。10倍ズームで撮影したのが右の写真だ。多分真ん中の奇妙な形をした岩群が見物なのだろうと思う。遠くからだと大したことないかもしれないが、多分近くからみれば大迫力で感動を与えてくれるのだろう。
 右の写真は駐車場からの撮影で岩群までは直線距離で多分4,5Kmあると思う。

Chimneys Trail
Tuff Canyon

 同じくドライブウエー途上にTuff Canyon Trailというのがあるがこれも厳しそうなので諦める。駐車場周辺の撮影ポイントから写真撮影のみ。

Tuff Canyon
Santa Elena Canyon

 ビッグベンド国立公園の見所のひとつだ。右の写真はこの公園を紹介する際よく使われる構図だ。「あ〜、ここから撮影したのだ〜」と過去参考にした画像などを思い出しながら同じ構図で撮影する。

Santa Elena Canyon
Santa Elena Canyon Trail

 ここもビッグベンド国立公園の見所のひとつだ。垂直にそそり立つ崖の間を歩く。ここはハイキングよりもカヌーの方が奥まで見ることができる。レンタル・カヌーもあるが、一人ではカヌーを操れないし、私はカヌーを操縦できる自信もない。仕方がないので炎天下歩くことにする。往復2kmちょっとのトレイルだ。最初のスイッチバックの登りを過ぎると後は比較的楽なトレイルだ。この垂直の崖の間を流れるリオグランデ川には多くのカヌーを楽しむ観光客がいた。途中水遊びしている人も多く見た。川の向こうはメキシコ領だ。
 垂直の切り立った崖というと、
キャピトルリーフ国立公園
ザイオン国立公園
ブライスキャニオン国立公園
ブラックキャニオン国立公園
などを思い出す。これらと比べるとやや迫力不足を感じる。

Santa Elena Canyon Trail
宿泊設備が・・・

 ビッグベンド国立公園は大変魅力的な公園で後1,2泊したいと思ったが、とにかく宿泊施設が少ないのが困る。Chisos盆地のロッジは50室以上あるようだが、料金が高い。公園外の近くのモーテルのありそうな街までは100Km程度離れている。公園に接する写真のStudy Butte/Terlinguaというところは、一応人家はありそうだが、モーテルらしきものは見つからない。ここで給油した2.2ドル/ガロン。今回の旅行では一番高かった。不便な所なので仕方がないか・・・。
 宿泊を考えるとここはキャンピングカーで乗り込むかキャンプ用具を揃えて訪問するのが良さそうだ。
 というので、ビッグベンド国立公園でこれ以上楽しむのは諦めて先を急ぐことにした。

Study Butte
ビッグベンドランチ州立公園

 ビッグベンド国立公園の西側に隣接するビッグベンドランチ州立公園もまた魅力的だ。隣接するといってもビジターセンター間は100Km程度離れているのだが・・・。訪問時は既に午後5時を過ぎておりビジターセンターは閉館していた。
 ここもとても広い公園だ。公園内を通過するTX170という道路から眺めただけだが、ビッグベンド国立公園よりもより迫力ある景色が楽しめそうだ。一般に州立公園は国立公園ほど整備はされていない。何か荒々しさを感じる。

ビッグベンドランチ州立公園のビジターセンター
TX170

 ビッグベンドランチ州立公園のビジターセンターからおよそ70Km、Presidioの街に向かう。この街なたばモーテルはありそうだ。TX170は適度にカーブとか起伏があり運転はやや疲れるが景色が良いのでそれなりに楽しい。リオグランデ川の向こう側のメキシコ領の方が迫力ある景色が多そうだ。

ビッグベンドランチ州立公園
プレシディオ(Presidio)

 Presidioの街に到着。もう午後8時を過ぎているがまだ明るい。アメリカ本土は東から東部時間帯、中央時間帯、山岳時間帯、太平洋時間帯とに時間帯が分かれる。Presidioは中央時間帯のかなり西側に位置する。そのため午後8時でもこれだけ明るいのだ。

Presidioの町並み
やっと見つけた宿泊場所

 Presidioの街は予想外に大きな街だったが、モーテルらしきものは見当たらない。もし見つからなければ次の街までは100Km位ドライブしなければならない。ガソリンスタンドに立ち寄り宿泊場所を尋ねた。町外れのUS-67沿いにあるらしい。市街地区域らしきところをかなり離れてやっと見つけることができた。55ドル。設備もそれなりに揃っていた。街まで食事をしに行くのは面倒なので夕食は非常用に持っていたビーフジャーギーで済ます。
 この日はかなり活動した。ハイキングだけで15Km以上歩いているだろう。

今夜の宿泊

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