アメリカ大自然の旅     8日目

記       事 写   真
10月22日(日)走行距離376マイル、602km

 午前5時起床。昨日から降り続いている雨がまだ止まない。インターステート70号線を少し走り州道24号線経由でキャピトルリーフ国立公園を目指す。およそ140kmの道のりだ。早朝のためか州道24号線は交通量は非常に少ない。すれ違った車は数台という程度。高原の大牧場地の真ん中をドライブしているという感じ。見渡す限り草原で遠くに山並みがぽちぽちと見える程度。標高が高いせいか、どんよりと立ちこめた雲の位置が低い。オート・ドライブで時速140km程度で走り続ける。交通量が少ないのと見通しの悪いカーブなどが殆ど無いためオート・クルーズを解除することは殆ど無い。
 Hanksvillという町を通過。この辺りから紅葉が目立ってくる。赤や黄色の紅葉がとても美しい。道幅は今までよりも狭くまた見通しも悪くなる。速度を100km近くに落として走行。
 Capitol Reef国立公園に近づくと巨大な岩山群が徐々に増えてくる。公園内に入ると野生の鹿が道路の側まででてきている。車を停めてしばし、鹿を観察。鹿の方も私達に気付いているようだ。しばらく鹿とにらめっこをしている間に鹿の方から退散してしまった。
 Visitor Centerに到着。殆どのVisitor Centerには5m前後の公園全体が見渡せる立体地図が展示されている。キャピトルリーフ国立公園は南北に長い国立公園だ。Visitor Centerは今は紅葉が真っ盛り。眼前には高さ500m以上はあるかと思われる絶壁がそびえている。
 Visitor Center横から出ているシーニック・ドライブに入る。最初村や果樹園がある。この村は1880年代にモルモン教徒の開拓者が始めた果樹園だそうだ。フルーツ狩りなども楽しめるそうだ。村を抜けると比較的狭くて曲がりくねった道が続く。Capital Roof国立公園は南北に長い公園でオフロード・カーで入れない道路が多い。私達は舗装されたおよそ30kmのドライブを楽しんだ。エジプトの神殿などと名付けられた巨大な岩山がそびえたっている。狭い道路は起伏が多く、へこんだ部分は雨水などが流れる。30km先で舗装道路は終点。同じ道を引き返しVisitor Centerまで戻る。
 今度の目的地はブライスキャニオン国立公園キャピトルリーフ国立公園からだと州道24号線、12号線で途中Escalanteという町を通過するおよそ120マイル、200kmのドライブだ。12号線に入るとまるで大牧場の中を走っているようなドライブ。遠くに雪を被った山並みが見えている。まさか、あの雪山を越すのではという予感がしたが、とにかく走ってみようということになった。このドライブ・ルート、地球の歩き方ではとても魅力的な景勝ドライブ・ルートらしい。徐々に標高の高いところに向かっている。未舗装道路になってしまった。車のコントロールが難しくせいぜい40〜50マイルの速度しか出せない。民家は全く無い。対向車も全然来ない。標高はどんどん高くなり先程の雪山に向かっているようだ。多分、あの側を通過するのだと思いながら更に前進。回りの景色は雪を被り始めた。道路もところどころ凍っているみたいだ。更に進む。道路も雪を被りだした。まだ未舗装道路だ。激しく水しぶきを上げながら突き進む。タイヤの性能をチェックしながら更に進む。車も結構横滑りする。タイヤはオール・シーズン・タイプを装着しているはずだ。ノーマ ル・タイヤならばこんな道多分走れない。更に雪は深くなってきた。回りは真っ白な大雪原。道路の雪の深さは10cm位。対向車は全く来ない。人家を見てから既に30マイル以上も未舗装道路を走っただろうか。この先、上りがちょっときつそう。車の轍は無い。積雪20cm位か。タイヤが空回りしている。後500mで峠だ。この峠を越えると多分緩やかな下りだろうと思うが、後500mという所で、車はタイヤが空回りして完全に進まなくなってしまった。道は細くてUターンはとても危険。バックでおよそ200m。ゆるやかな坂まで恐る恐る後退。また同じ道を引き返すことにした。未舗装のおよそ50kmだ。人家は50km先にしか無い。携帯電話も無く今から思うととても危険なドライブだったと思う。もし、車が脱輪とか故障していたら・・・、多分凍え死んでいたでしょう。
 このドライブで車は強烈に汚れた。ガソリン・スタンドで給油するとき、タンクの蓋を開けようとすると手は泥だらけ、扉とかトランクを開けるときも泥だらけ。走っている車の中ではもっとも汚れていた車だったと思う。
 仕方が無いので国道24号線、州道62号線、国道89号線でブライスキャニオン国立公園に向かう。およそ250km余計に走ることになる。
 午後3時過ぎ、Bryce Canyonの近くの町、Panguitchに到着。宿泊施設も十分ありそうだ。この町を通過してBryce canyonに向かう。ブライスキャニオン国立公園は標高2000〜2800mに位置しているそうだ。眼前に見える雪山が多分Bryce Canyon辺りだろうと思いながらドライブ。道は長い上り坂。といっても殆どオーバードライブで走行可能。先程の雪道よりも道幅が広くカーブも少ないため少々の雪は平気だ。回りの景色が少し雪を帯びてきた。前に巨大な赤茶けた岩山が見える。その麓には駐車場がある。ここはRed Canyonと呼ばれている公園だ。更に進む。かなり標高が高くなっているみたいだ。今日は日曜日、Bryce Canyonから戻ってくる車が多い。反対に向かう車は殆どいない。雪煙を巻き上げながら快調に飛ばす。もう殆ど平坦な真っ直ぐな道路だ。かなり前から私の後ろを追尾してくる車がいる。私を追い越す気配は無い。ブライスキャニオン国立公園の案内標識が見えた。ここで徐行。手前を右折しようとした。後続の車も右折しようと方向指示器を出している。どうももうひとつ先の交差点らしい。真っ直ぐ進んだ。後続の車も私の後を追いかけている。可愛いヤツ。
 Bryce Canyon国立公園内に入った。回りは完全に冬景色。雪で覆われている。VisitorCenterに到着。標高2406mだ。雪で滑らないように注意深く施設内に向かう。Centerでは公園に関する色々な情報が得られる。天気予報によると明日も吹雪になるらしい。今は雪は小降り。ともかくVisitor Centerで貰った地図を頼りに各View Pointに向かう。殆ど雪は止んでいたが、各展望台からの雄大な景色は雲に邪魔されて見えない。高地なので雲の動きは早い。ときたま、写真で見たような岩の柱が林立する光景が見える。でも全体は見渡せない。仕方がないので各View Pointの案内標識を記念に撮影。Sunrise PointSunset PointInspiration Pointと名付けられたView Pointに行った。その他にもView Pointは多数存在するが道路は閉鎖されていて行けない。
 ブライスキャニオン国立公園もザイオンアーチーズ国立公園と同様トレッキングはとても楽しそうだ。
 Panguitchの町に引き返しモーテルを探す。チェックイン後、近くのレストランへ行く。相変わらずステーキを注文。とにかく安いのだ。10ドルちょっとでたらふく食べることができる。店内にはオレンジ色のジャケット、防止を被ったハンターが沢山いた。今は狩りの季節らしい。

日の出


どこまでも続く真っ直ぐな24号線、50kmに1台程度の対向車


Capitol Reef国立公園が
見えてきた


野生の鹿がお迎え


Capitol Reef国立公園
Visitor Center前から


雪がどんどん増えてくる


Uターンの跡。はるか前方からここまで後退してきました。


紅葉がとても美しい


Bryce Canyon国立公園

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