アメリカ大自然の旅

記          事 写    真
10月17日(火)走行距離:418マイル、669km

 午前5時前にチェックアウト。インターステート515号線を経由してLake Mead方面に向かう。ラスベガスの夜景も美しいがラスベガスからおよそ20マイルの町Hendersonも美しい。オレンジ色の街路灯がとても印象的だ。おびただしい数の街路灯が大きな町であるかのように見える。高速道路上の離れた位置から眺めるととても明るくみえるが、実際に町の中に入るとそんなにも明るくはなく、また田舎という感じがする。朝食を食べようとしてMacのようなファースト・フード店を探すが早朝のためオープンしていない。やっとのことでCasinoを見つけた。ネバダ州ではCasino店に行けば安くて美味しいモノを食べることができる。Casino店は殆ど24時間営業している。Casino店は日本でいうとパチンコ店、レストラン、バーが合体したようなお店だ。
 朝食を済ませ州道146,169号線をドライブ。このドライブはLake Meadの湖岸の砂漠地帯を走る。とても風光明媚な道路だ。街を出ると街路灯もなくなり真っ暗となる。早朝なので殆ど行き交う車もない。カーナビだけが頼りのドライブ。しばらく走ると明るくなり出した。砂漠地帯での日の出。とても美しかった。早起きは三文の得とはこのことだ。この道からはMead湖は殆ど見えない。草木の殆ど生えていない赤茶けた世界だ。荒々しい岩山などが印象的だ。この道路を1時間近く走るとやっとMead湖が見えてくる。湖が見えるちょっとした高台はキャンピング場となっていて、多くのキャンピング・カーが停まっている。湖を眺められる箇所を過ぎると平坦な道路になり、退屈なドライブとなる。ここからおよそ30マイルでインターステート15号線に入る。ラスベガスから私達が今から向かおうとしているZION国立公園へは通常インターステート15号線を利用する。でも私達はあえて景色の良い州道ドライブを選んだ。この州道も日本人は余り通らないだろうな〜と思いながらドライブを楽しんだ。この州道ドライブはお奨めです。
 インターステート15号線に入ると平均時速85マイル程度で走行。途中トイレ・タイム、給油、休憩を兼ねてLittlefieldという街に寄る。
再びインターステート15号線に入りしばらく走ると実に雄大な眺めになる。視界いっぱいに拡がる高さ数百メートルもあり、そそりたつようにそびえたつ断崖絶壁の間を走る。この辺りの景色も実に良い。この景色の良いところで渋滞に引っかかる。1km先に2台の大型トレーラーが走っている。家を運んでいるようだ。道幅いっぱいに走っているため後続の車輌がなかなか追い越せない。日本人と比べ欧米人はいらいらしないようだ。全員秩序よくゆっくりと走っている。10分程度時速50〜60kmで走行していると、大型トレラーはインターステートから出た。再び時速130〜150kmに増速。
 しばらく走っているとZION国立公園の案内標識が出てくる。次の出口で出て、州道9号線経由でSpringdaleに向かう。州道9号線の最高速度制限は65マイル。大体法定最高速度+10マイル程度の速度で走る。万が一速度違反で検挙されても10マイル程度の超過ならば経験的に許して貰えることが分かっている。
 途中で小さな街にさしかかった。ここでドルを入手することにした。CITIBANKのカードが使えるATMがあった。CITIBANKに普通預金の日本円の口座を開設していると比較的安い手数料でATMから直接ドルを引き出せるということだった。初めて外国のATMを使ってみる。私のカードは何とか認識してもらえた。ATMの画面に何やら英語でコマンドが表示されており、どのボタンを押せばドルが引き出せるのか分からない。仕方がないのですぐ近くの地方銀行で円をドルに変える。銀行員は1万円札を見るのは初めてみたいでマニュアルに印刷された1万円札と比較している。やっと両替してもらえた。変換レートは高い。確か1ドル113円位で両替した。
インターステート15号線を降りて州道9号線を30分ばかり走ると、遠くに山並みが見えてくる。多分あの山並みがZIONなのだろうと期待に胸膨らませながら走る。道なりに走っているとSpringdaleに到着。ここはZion国立公園の入口だ。アメリカの国立公園(National Park)、国定公園(National Monument)には殆どVisitor Centerがある。アメリカの国立公園などはすべて国立公園局の管理下にある。殆どの公園は入園料を徴収される。私達はザイオン国立公園の料金所で「Golden Eagle Passport」という1年間すべての国立公園局管理下の施設に入園できるカードを購入した。50ドル。これは車単位に徴収される。このカードがあれば購入月から1年以内はアメリカ中どこでもフリーパスで入園できる。料金所では公園内の地図と、各公園で発行している新聞を手渡される。なお、1回きりの入園の場合、多くの公園では車1台につき6〜10ドル徴収される。

 Canyon Junctionから無料シャトル・バスに乗る。およそ15km先のTemple of Sinawavaというところを目指す。バスは所々のView Pointで停車し解説してくれる。2000m前後の岩山がそびえ立っている。殆ど垂直と思われるような高さ500m以上もあろうかと思われる岩肌だ。よく見るとその絶壁にロック・クライミングを試みている人々もいる。隣の外国人がそれを見て「Crazy!」とつぶやいていた。
 Temple of Sinawavaに到着した。Riverside Walkと名付けられた散策路を行く。往復3.2km所要時間1.5時間の幅1m程度の道だ。高低差は17mなのでつらくは無い。一番奥まで歩くと行き止まり。私達はここで靴を履き替え河をさかのぼる。水はとても冷たい。最初の内は1分ももたない。深さは10〜30cm。川幅は8〜20m位。両岸は数百mはあろうかと思われる殆ど垂直に切り立った断崖絶壁で圧倒される。ここはNarrowsと呼ばれている。およそ200mさかのぼったところで私達は引き返した。他の外国人達はさらにさかのぼっている。外国人達はとても元気だ。
 Temple of Sinawavaをベースとしておよそ3時間トレッキングをした後、Zion Mount Carmel Highwayというとても素敵なドライブ・コースを走った。どんどん高いところに上がって行く。標高はおよそ1600mまで上る。ザイオンの岩山がとても美しい。トンネルを越えると景色はがらっと変わる。今までの荒々しく神々しいといった景色から柔らかい景色に変わる。荘厳と思うような巨大な岩山などは姿を消す。ハイウエイのほぼ東辺りにCheckerbord mesaと呼ばれる印象的な岩山が目に付く。この付近には駐車場も整備され多くの観光客が記念撮影を行っている。
 ザイオン国立公園東ゲートを後にして、グランドキャニオン・ノースリムに向かう。およそ200kmのドライブだ。Utah州道9号線を経由して国道89号線に向かう。9号線のドライブもアメリカの広さを味わえる。およそ30kmの区間だが殆ど人家は無い。また交通量も少ない。私はほぼ80マイルの速度で走る。はるか後方に車が来たみるみる内に近づいてきた。私の車を追い越した。恐らく100マイル以上の速度だろう。私も速度を上げ追走した。この道最高速度65マイルだったと思う。もしスピード違反で捕まれば40マイル超過だ。多分逮捕されてしまうだろう。「まぁ捕まるのは前の車さ」とは思いつつもここはアメリカ、事情が分からない。怖くなって80マイルに速度ダウン。
 州道9号線と国道89号線はMt. Carmel Junctionと呼ばれる小さな町。交差点にはガソリン・スタンドとレストランが少しあるのみ。全部で10軒程度か。89号線に入りKanab、Fredonia、Jacob Lakeを経由してGrand Canyon North Rimに向かう。Mt. Carmel JunctionからFredoniaまではおよそ40km。ツマラナイ道。FredoniaからYacob Lakeに近づくにつれて森林に囲まれてくる。北海道の阿寒湖近辺の道路を思い出す。
 Jacob Lakeで給油した。ガソリンはセルフだ。自分で入れようとしていると、スタンドの少年が出てきてやけに親切に手伝ってくれる。窓拭きもしてくれる。本当は全部自分でしようと思っていたが、少年の方から勝手に手伝ってくる。仕方がないのでしぶしぶチップを少年に渡す。
 しばらく森林の中を走る。どんどん標高が高くなってくる。ちらほらと道路脇に雪が見える。最近積もったばかりの雪だろう。真っ白な雪だ。汚れていない。やがてGrando Canyonの公園ゲートが見えてきた。Zionで購入したGolden Eagle Passportを示そうと期待したが、係員は不在だった。MAPも新聞も貰えず。10/16に閉鎖したらしい。
 やっとBright Angel Pointと呼ばれるView Pointに到着した。もう夕暮れだ。この日はここのGrand Canyon Lodgeで宿泊しようと予定していたが、10/16に閉鎖さらていた。わずか2日前だ。この辺りにはもう宿泊するところは無い。まぁ、何とかなるだろうと思いつつView Pointまで徒歩で移動。およそ10分でViewPointの先端に到着。まるでGrand Canyonに付きだした波止場みたいなところだ。すぐ近くに雄大なビュートなどが見える。以前South Rimに来たときよりも印象的だ。South Rimからの展望は確かに開けていたが、余りにもGrand Canyonが大きすぎて迫力は感じなかった。今回はより近くに見所があるので感動する。遠くにSouth Rimや更に南の山並みも見える。対岸のSouth Rimまでは直線距離にしておよそ20km。すぐ近くに見える。峡谷の下の方を流れているコロラド川までの高さはおよそ1500m。すべてがスケールがバカデカイ。遠くの地平線の彼方に陽が落ちようとしている。回りの空は紅く染まっている。実に美しい。あちこちで、この瞬間を捉えるためにカメラが向けられている。
 すっかり太陽は隠れたが、まだ薄明かりが射している。急いで車のところに戻らないと真っ暗になってしまう。車のところについた頃、丁度真っ暗になった。Just Safe。
感動的な日の沈む光景を見て、帰る車が10台程度。回りには同じ数位のキャンピング・カーなどが停まっている。この人達は多分、明日の日の出を見るのだろう。
 今夜宿泊する場所を求めてJacob Lake方面へ戻る。カーナビでこの近くのホテルを探す。Jacob Lakeにあるみたいだ。ここから約70km先だ。街路灯ひとつなく真っ暗中をドライブ。
 Jacob Lakeで唯一のLodgeを見つけた。何とか宿泊できそうだ。造りの悪いコテージで122ドル。高い! ちょっとボリ過ぎじゃあないと思いつつも仕方がない。コテージに到着。扉の鍵が開かない。また事務所にまで車で戻り開けて貰う。係りの人に開けてもらう。外国の場合、どうも扉の鍵が使いにくい。中に入った。暖房が入らない。またもや事務所の方へ行って暖房を入れてもらう。ホント、サービスの悪いロッジだ。122ドルは無茶苦茶高い。ロッジのレストランでステーキを注文した。まずい!今回の旅行ではもっとも宿泊費が高く、まずいステーキでした。


Lake Mead レクレーション・
エリアに向かうときの日の出




iインターステート15号線

Las Vegas〜Zion





Zion国立公園





















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