アメリカ大自然の旅−7日目

記      事 写    真
10月20日(金)走行距離:252マイル、403km

 まだ暗い内にモーテルを出発。まだモーテルのレストランは開いていない。途中のコンビニでサンドイッチを購入。メキシコ人のような姿をしたMexican Hatと呼ばれる岩が暗がりの中でうっすらと見えてきた。近くのGoosenecks州立公園を目指す。公園に到着した頃丁度空が明るくなり始める。まだ太陽は見えない。公園からコロラド川が大蛇行しているのが見える。コロラド川ははるか200m位下を豊かな水をたたえて大蛇行して流れている。何億年もの時間をかけて、平坦な大地を深さ200m以上も削り取ったのだ。ちなみにグランド・キャニオンもコロラド川が削り取ってできたらしい。こちらは幅20km、長さ300kmに渡り削り取られている。しかも深さは最大で1500mもある。Goosenecks州立公園の駐車場には1台のキャンピング・カーが駐車していた。シアトルから来た家族連れらしい。しばらくこの家族とお話。このご夫婦、日本も訪れたことがあるらしい。
 再びMexican Hatに戻る。先程は暗くてあまり見えなかったが今度はよく見える。途中の未舗装道路を通って真下近くまで行く。近くで見ると結構大きい。高さ40〜50m位あるだろうか。とにかくユニークな形をした岩山だ。未舗装道路はとても走りにくい。
 再び同じ道を通ってナチュラルブリッジ国定公園に向かう。途中Valley of Godsと呼ばれる景勝地に行こうとしたが未舗装道路のため1kmも走らないうちにあきらめ。ナチュラルブリッジ国定公園に向かうのに州道261号線を通る。途中未舗装道路があり、しかも急な山道のカーブのきついところが未舗装。停車すると滑って発進できないかもしれない。カーブでは大きく外に滑って行く。とても怖い道路でした。私はとても外の景色を楽しむ余裕が無かったが同行者の話によると、Valley of Godsあたりがとても印象的だったらしい。小さなモニュメント・バレー全体を上から見下ろしているような景観だったらしい。
 急な未舗装な山道がおよそ2km位続いたところで平坦で舗装された道路になる。およそ400m位上ってきただろうか。辺りの景色は一変する。ここからおよそ50kmでナチュラルブリッジ国定公園だ。対向車も殆ど無く、爽やかな朝の高原ドライブの雰囲気。日本では和歌山県の高野龍神スカイラインのような感じ。でも龍神スカイラインほどカーブはきつくない。所々に牧場があり、牛や馬が見える。あるところでは道路を牛が横切っていた。道路標識にも横断する家畜に注意というような趣旨が表示されている。
 ナチュラルブリッジ国定公園に到着。ここには3つの大きな天然の橋がある。Visitor Centerから中に入ると一方通行になっておりおよそ15km。途中にView Pointがある。それぞれのView Pointからはブリッジの下まで歩いていける。最初の2つは大きなブリッジなのだが、近くまで歩いていくのは大変そうなのでView Pointから見るだけ。一番大きなSipapuと名付けられたブリッジで高さ70m、長さ80m、幅10mもある。ドライブの最後のView Pointで車を止めOwachomo Bridgeと名付けられたブリッジの真下までトレッキング。高低差50m、距離1km程度のトレッキングだ。Owachomo Bridgeは高さ32m、長さ54m、幅8m、橋の厚み3mで3つのブリッジの中では一番小さいが近くで見るととても大きい。3つのブリッジの中では一番美しいと思う。 ユタ州には沢山の穴の空いた岩が沢山ある。これらはブリッジとかアーチと呼ばれる。呼び名はその作られ方によるらしい。川の浸食作用でできたのがブリッジ、化学作用とか霜で浸食されて出来たのがアーチと呼ぶらしい。
州道275号線、95号線、国道191号線を経由して次の目的地アーチーズ国立公園に向かう。およそ210kmの行程だ。途中、とある町で昼食。このとき思った。ここはユタ州。レストランに入ったが殆ど白人ばかり。それも何となく排他的な感じがする。笑顔が少なさそう。勿論店内は禁煙。アリゾナ州とは何だか雰囲気が違う。店内の客も含め全員が戒律の厳しいモルモン教徒のように思えた。
 アーチーズ国立公園のVisitor Centerに到着。ここはアメリカでも人気の高い公園らしく多くの観光客がいた、でも日本人は見かけなかった。広さはおよそ300平方キロで丁度東京都と同じ位の広さ。この公園内には直径90cm以上の穴の岩が2000以上もあるということだ。
Visitor Centerから公園内に入ると急な上り坂になる。登り切った辺りでPark Avenueと呼ばれるView Pointに着く。ここでは摩天楼のような巨大な衝立状の岩が整然と並んでいる。その迫力にまず驚かされる。地球の歩き方「アメリカ国立公園」に掲載されている光景が眼前に広がる。実物はとても巨大でまた色合いがとても美しい。
 Balanced Rockと呼ばれるView pointに到着。この岩も有名。高さ40m位の岩の塔。頂上の大きな岩が今にも落ちてきそうだ。見る角度によれば、よくも崩れ落ちないものだと感心させられる。側にもいくつかの塔のような岩がそびえ立っている。同行者はひとつの岩をチンポコ岩と読んでいました。確かに色合い、形そっくりでした。いくつかのView Pointで景色を楽しんだ。
 多分Archesでは一番有名なDelicate Archと呼ばれるところまでトレッキングすることにした。片道2.4km、高低差146mのトレッキング。これはかなりキツかった。あの丘を越えれば、あのデリケート・アーチだと期待しつつ丘を登り切ったときの失望感、まだデリケート・アーチは見えない。こういう失望感を味わうこと4〜5回。やっとの思いで、デリケート・アーチに到着。多くのハイカーが写真撮影ポイントで夕空に浮かぶデリケート・アーチを撮影しようと待機している。そそりたった丘の頂上付近の急な断崖絶壁の側に大きな鳥居のように微妙なバランスで立っている。とても優雅だ。遠くにLa Sal山地が7合目付近まで雪を被っていて、赤茶けたデリケート・アーチ、透き通るような青い空と実に美しいコントラストだ。アーチの真下まで行った。とても大きい。私は撮影ポイントまで戻った。同行者が遅れてアーチの真下まで行った。殆ど真下には人はいない。陽もかなり傾きアーチの色合いが実に美しい。同行者はアーチの真下でうろうろしている。寝そべったりもしている。写真撮影ポイントにいる私の回りの人々を見た。全員アーチの真下でうろう ろしている同行者を邪魔そうにしていた。
 帰りは殆ど下りなので比較的楽だった。でも駐車場に着いたときはさすがに足腰ガタガタという状態になってしまった。更に奥のDevils Gardenと呼ばれるトレイルの入口まで行った。太陽がかなり低い位置でこの日は快晴だったので多くの岩がとても美しい。やはり自然のパノラマを鑑賞するには日の出前後か日の入り前後がベストだ。
 Vistor Centerに戻る頃は殆ど日没となり、暗い夜空に更に黒く浮かぶarchesの巨大な岩は幻想的な美しさだった。
 この日はアーチーズ国立公園の近くの町Moabに宿泊することにした。町外れに近いモーテルに宿泊できた。Moabの町は比較的大きく、宿泊施設もかなりある。中華料理店もあった。漢字の看板が出ている。このレストランに入った。中は満席、およそ5,60人の食事客がいたが、東洋人は私達だけ。全員白人だ。しばらく待たされた後、席に案内された。2人で4〜6品注文した。その中にチャーハンも含んでいた。給仕に「お前達は余程ハングリーなのか」と怪訝な顔付きで言われた。回りのテーブルを見るとそれぞれのお皿はとても大きく、山盛りだ。ということでチャーハンは取りやめ。
 回りの外人は全員フォークで中華料理を食べている。私達はお箸で食べた。回りの人がお箸を使う私達を物珍しそうに見ていた。案の定、注文した料理は多すぎて全部食べきれなかった。

Goosenecks州立公園
大きく蛇行するコロラド川


Mexican Hat


州道261号線、未舗装部分



Natural Bridge国定公園
Owachomo Bridge


Arches国立公園
Visitor Center前


アーチーズ国立公園
Park Avenue


アーチーズ国立公園
Delicate Arch


Moabで食べた餃子

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