アメリカ大自然の旅−8日目

記        事 写   真
10月21日(土)走行距離:181マイル、290km

 午前5時起床。モーテルのレストランはまだ開いていない。チェックアウトを済ませマクドナルドの店へ行く。早朝なのにかなり混んでいた。まだハンバーガーは注文できない。早朝メニューのみだ。ここで朝食を食べている間に明るくなってきた。私達は再びArches国立公園を目指した。今日は午前中は一番奥のDevils Gardenをトレッキングの予定。
 駐車場に到着。既に何台かの車が駐車している。リュックサックに双眼鏡、水、カメラなどを入れ、軍手をしていざトレッキング開始。このトレッキングではLandscape ArchDouble O Arch、Dark Angel、Private Archなどを見ることができる。およそ10kmのトレッキングだ。
 Landscape Archを見ることができるポイントに着いた。とても細長くアーチも薄っぺらい。今にも崩れ落ちそうだ。アメリカでは結構危険な所でも自己責任の元で行けるが、さすがにこのアーチの真下へ行くのは余りにも危険なため禁止されている。およそ100m位離れたところで写真やビデオ収録。「今、このアーチ崩れてくれ、そうすれば崩壊の瞬間の写真とかビデオがかなり高く売れる、ミリオネアーだ〜」と念じて撮影したが、全く崩れ落ちそうな気配無し。
 いくつかのサブ・トレイルを行いながらDouble O Archの方へ向かう。日本では当然通行禁止のようなところもコースになっている。Visitor Centerで貰ったマップによると、このトレッキング・コース、Difficultとなっている。ホント恐怖を感じるような箇所もいくつかありました。衝立のような岩の尾根伝い、幅1m程度で片側は深さ100m位の谷底、もう片側は10m位の高さ。勿論柵などありません。高所恐怖症の私には難しすぎた。殆ど4つんばいになっておよそ50mの長さの尾根を通過。この恐怖の箇所を通過してしばらく歩くとDouble O Arch。このArchをくぐり抜け反対側からこのアーチを撮影すると、ベスト・アングル。Archで出会ったご夫婦に教えていただきました。そのポイントに行ってみると確かに素晴らしい。カメラの視界にぴったりと丸いアーチが収まり、穴の向こう側には青い空と砂漠が見える。
 一番奥のDark Angelと呼ばれる1辺5〜6m、高さ40m位の垂直にそびえ立つ岩のところまで来た。回りには小さなサボテンの群がいくつもある。これより奥は特に目立つような岩もなく、大平原の砂漠という感じだ。
 帰りは、来たトレイルとは別のルート。このルートはホントに大自然の中に包み込まれているという実感を味会わせてくれる。眼前に垂直にそびえ立つ岩の壁。このルート、来るときよりも更にハード。高さ3m位の岩肌むき出しの崖を灌木を利用して上り下りさせる。斜度40度位の岩肌を歩かせる。私のスニーカーではすべって上りづらい。圧巻は深さ20m位の斜度50度位のルートを歩かされたときだった。このルート最初は斜度はそんなにないのだが、途中1m程の距離の部分が無茶苦茶斜度がきつい。私のスニーカーではどうしてもすべって通過できない。私のスニーカー長年使ったせいか殆ど靴底のゴムがすり切れている。同行者は難なく通過。私は通過できない。同行者「大丈夫、渡れるよ〜、腰が引けているから渡れないのよ〜」と無責任なことを宣う。「アンタ、ここで滑り落ちたら大けがどころか死んでしまうかもしれないのよ〜」私が通過できなくて苦労しているとき何人かの外国人が待っている。私は引き返し待っている人を先に行かせた。仕方が無いので私は裸足になりなんとか通過することができた。今度ここへ来るときはできるだけ滑らなくて底 の厚い靴が必須。
 しばらくすると天候が急変してきた。今まで快晴だったのが急に雲が出てきて小雨が降り出した。風も強く、遠くに雷鳴も聞こえる。駐車場まではまだまだありそうだ。「ヤバイ!」小雨が降り出したのは丁度谷底辺り。本降りにでもなれば鉄砲水に遭遇してしまうかもしれない。大急ぎで駐車場まで戻ろうとした。幸いなことに雨は殆ど降らなかった。でも雷鳴は聞こえる。途中小さいけれども砂漠のようなところもある。雷が接近してくるととても危険だ。
 何とか駐車場までたどりつくことができた。車に入り込んだ頃、雨は本格的に降り出した。セーフ。日頃の行いの善さか。
 アーチーズ国立公園を後にしてDead Horse Point州立公園に向かった。Archesからはおよそ30kmの道のりだ。国道191号線から州道313号線に入る。小雨模様だが、この結構快適なドライブウエイだ。緩やかな上りが続く。
 Dead Horse Point州立公園に到着。ここは国立公園管理局の公園ではないので入園料を支払う。車1台につき10ドル程度だった。Visitor Centerに寄ると大型観光バスが入ってきた。日本人の団体観光客だ。ソルトレークから来られたらしい。今日が観光1日目。久々の日本人だ。「ホントに凄い景色で大感動ですぅ」と中年の女性客が私に話しかけてきた。私達はこの辺り程度の景色では殆ど不感症気味。この団体客これからの行程では驚きの連続だろう。展望台から眺めてみた。雨で視界が悪い。何とかコロラド川が大きく蛇行しているのが見える。地球の歩き方にはこことGoosenecks州立公園と見比べると良いと書かれていたが、確かにかなり異なる。こちらの方がスケールが大きい。でもスケールが大きいだけ迫力にかける感じがしないでもない。
 キャニオンランズ国立公園に向かう。Dead Horse Point州立公園からおよそ30km。雨は止んだ。でも曇り空。標高1800m。ちょっと肌寒い。いくつかのView Pointで写真撮影。標高1813mのGrand View Point Overlookかrの眺めもなかなかのものだ。コロラド川が削り取った深さ700〜800mの峡谷。幅は10kmはあるだろう。何段もの平地が重なっているように見える。不思議な造形美だ。厚手の紙を重ね合わせたような感じだ。それぞれの厚さは200m前後。下の方に見える平地の部分はオフロードカーでのみ行ける場所らしい。遙か遠くにコロラド川が見える。グランド・キャニオン国立公園とは少し趣が異なる。スケールでは多分グランド・キャニオンの方が大きいが、私はキャニオンランズ国立公園の方が好きだ。小さい分だけそれぞれの造形美がクリアーに見える。
 来た道を引き返し国道191号線に向かう。191号線をしばらく走りインターステート70号線に乗る。インターステートを走っている限りまず宿泊に困ることはない。インターステートには宿泊施設の標識が整備されている。なるべく観光地から離れ、さほど大きくない町のモーテルを探す。空き部屋の可能性が高く、宿泊料も安いからだ。Green Riverという町に寄った。この町には比較的モーテルが多くある。1階で入口の前まで車を着けられるようなモーテルを選ぶ。とにかくトランクに入れているスーツ・ケースを長い距離運びたくないのだ。条件に合うモーテルに宿泊できた。とてもアットホームな雰囲気のモーテルだった。このモーテルのレストランで夕食。リブ・ステーキを注文。相変わらず量が多い。ウエイトレスの方はとても親切。チップをはずもう。

Landscape Arch


Double O Arch


こんな尾根を歩きます


逆光でポーズをつける同行者


アーチーズ国立公園
トレッキング


アーチーズ国立公園
トレッキング


Dead Horse Point州立公園



Canyonlands国立公園

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